2014年5月30日金曜日

ガイドライン推奨維持確率8割;2割は推奨内容変更となる

臨床医学というのは、常に勉強してないと、知見は悉く変化する。故に、勉強しない医師は去るべきなのだと思う。最新のガイドラインを読み込まない医師は、言わずもがな。そのガイドラインも数年で役立たなくなる。


ガイドラインの寿命:システマティックレビュー、ガイドラインも2年で2割、5年で8割あてにならない 2007年 09月 05日


似たような報告。



Durability of Class I American College of Cardiology/American Heart Association Clinical Practice Guideline Recommendations
Mark D. Neuman, et. al.
JAMA. 2014;311(20):2092-2100. doi:10.1001/jama.2014.4949. 


619の指標推奨のうち、その後のガイドライン版で維持された比率は、495(80.0%; 95%CI, 76.6% - 83.1%)、57 (9.2%, 95% CI, 7.0% - 11.8%)はダウングレードもしくは逆転、 67(10.8%, 95% CI , 8.4% - 13.3%)は除外された。


維持された推奨の比率は、ガイドラインごとにばらつき(   15.4% (95% CI, 1.9%-45.4%) to 94.1% (95% CI, 80.3%-99.3%; P  < 0.001)



エビデンスレベルの入手可能情報のある推奨のうち、多数のランダム化研究一致によるサポート推奨である比率は 90.5% (95% CI, 83.2%-95.3%)
vs
1つのランダム化トライアルあるいは観察データによるサポート推奨比率は  81.0% (95% CI, 74.8%-86.3%)
vs
オピニオンによるサポート推奨の比率は、 73.7% (95% CI, 65.8%-80.5%) (P = .001)



 ガイドラインレベル要素斟酌後、ダウングレード、逆転、除外確率は、オピニオンベースの推奨での比率が高い  (odds ratio, 3.14; 95% CI, 1.69-5.85; P<0 .001)、そして、1トライアルや観察データによる場合も高い  (odds ratio, 3.49; 95% CI, 1.45-8.41; P = .005) vs 多トライアルに基づく推奨


noteへ実験的移行

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