2018年2月6日火曜日
システマティック・レビュー:2型糖尿病食後運動効果
The Effects of Postprandial Exercise on Glucose Control in Individuals with Type 2 Diabetes: A Systematic Review
Andrew Borror , et al.
Sports Medicine pp 1–13
First Online: 02 February 2018
https://link.springer.com/article/10.1007%2Fs40279-018-0864-x
12の研究登録クライテリア合致
135名(男性 108、女性 20, 性別不明 7)
(運動)タイミング、時間、モダリティ、血糖測定にばらつき有り
食後好気的運動(11研究)で、
短期血糖曲線下面積減少(3.4-26.6%)
24時間高血糖出現確率 11.9-65%減少
レジスタンス運動(2研究)で
短期血糖曲線化面積 30%減少、24時間高血糖出現率 35%減少
もっとも一致した方法は、45分以上、中等度好気的運動
レジスタンス運動も有効なモダリティ
筆者等は、1日で最も多い食事をした後、エネルギー消費最大化を図り、運動を行うことを推奨する・・・とのこと
血糖の変動しか考慮されてないので・・・、脂肪代謝やインスリン抵抗性、他の内分泌作用、代謝的効果は検討されてない。
図表見ると、運動強度は高い方が効果ありそうなのだが・・・ばらつきが増すのは、受容性・実施可能性の問題?
食後45分未満では血糖増加、長期的血糖降下作用も乏しくなる
Nested Case-controll研究:COPD患者へのLABA/LAMA併用による心血管リスクは既往に無関係
COPD患者への長時間持続型気管支拡張剤の心血管疾患リスクがなにかと話題
Nested Case-controll研究にて“心血管疾患(CVD)リスクは一過性だが、投与開始1−2ヶ月以内にリスク増加”、CVD既往、薬剤種類・投与法・投与量にさほど関係ないというのも問題
Association of Cardiovascular Risk With Inhaled Long-Acting Bronchodilators in Patients With Chronic Obstructive Pulmonary Disease
A Nested Case-Control Study
Meng-Ting Wang, et al.
JAMA Intern Med. 2018;178(2):229-238. doi:10.1001/jamainternmed.2017.7720
https://jamanetwork.com/journals/jamainternalmedicine/article-abstract/2666790
平均フォローアップ2.0年間に、CVD存在 37719名 (平均年齢, 75.6 歳; 71.6% 男性) 、CVD無し対照 146139s (平均年齢, 75.2 歳; 70.1% 男性)
COPD新規LABA/LAMA使用は、開始後30日内に心血管リスク 1.52倍(95% CI, 1.28 - 1.80; P \< 0.001)、リスクの有無、一般用量減量でも不変
個別的なLABA種類、LABA投与形態、COPD併用レジメンでもCVDリスク差を認めず
リスクは、代替的症例交差試験でも同様で、CVD病歴、急性増悪既往有無のサブグループでも同様
やはり、LAMAもしくはLABA単剤使用が原則というべきなのかは?
メカニズムとしては、交感神経活動性増強とともに、IL-8などの炎症性サイトカインレベルの増加なども考察されている。
軽度吸入ステロイド併用はどうなのかも?だが・・・
Nested Case-controll研究にて“心血管疾患(CVD)リスクは一過性だが、投与開始1−2ヶ月以内にリスク増加”、CVD既往、薬剤種類・投与法・投与量にさほど関係ないというのも問題
Association of Cardiovascular Risk With Inhaled Long-Acting Bronchodilators in Patients With Chronic Obstructive Pulmonary Disease
A Nested Case-Control Study
Meng-Ting Wang, et al.
JAMA Intern Med. 2018;178(2):229-238. doi:10.1001/jamainternmed.2017.7720
https://jamanetwork.com/journals/jamainternalmedicine/article-abstract/2666790
平均フォローアップ2.0年間に、CVD存在 37719名 (平均年齢, 75.6 歳; 71.6% 男性) 、CVD無し対照 146139s (平均年齢, 75.2 歳; 70.1% 男性)
COPD新規LABA/LAMA使用は、開始後30日内に心血管リスク 1.52倍(95% CI, 1.28 - 1.80; P \< 0.001)、リスクの有無、一般用量減量でも不変
個別的なLABA種類、LABA投与形態、COPD併用レジメンでもCVDリスク差を認めず
リスクは、代替的症例交差試験でも同様で、CVD病歴、急性増悪既往有無のサブグループでも同様
やはり、LAMAもしくはLABA単剤使用が原則というべきなのかは?
メカニズムとしては、交感神経活動性増強とともに、IL-8などの炎症性サイトカインレベルの増加なども考察されている。
軽度吸入ステロイド併用はどうなのかも?だが・・・
FDA承認薬剤でも心血管代謝リスク要素効果エビデンス乏しい
Effects of Weight Loss Medications on Cardiometabolic Risk Profiles: A Systematic Review and Network Meta-Analysis
Khera R, et al.
Gastroenterology ; Articles in Press
http://www.gastrojournal.org/article/S0016-5085(18)30004-0/fulltext
心血管リスク特性に基づくFDA承認減肥薬( (orlistat, lorcaserin, naltrexone-bupropion, phentermine-topiramate, liraglutide))の1年以上継続におけるプラシーボ対比もしくは比較薬剤との効果 包括的・個別比較
空腹時血糖 荷重平均差 4.0 mg/dL; 95% CI, - 4.4 〜 - 3.6
ウェスト径 荷重平均差 3.3 cm; 95% CI, -3.5 〜 -3.1
28のランダム化対照トライアル (29,018名被検者, 平均 BMI 36.1 kg/m2)
収縮期血圧/拡張期血圧、コレステロール特性に関してプラシーボ比較 臨床的意義差なし
(標準化平均差(standardized mean difference: SMD)、すなわち、平均の差を標準偏差で除した数値 0.2 未満)
Phentermine-topiramate は、ウェスト径(WC)の明らかな減少、FBG、A1c、血圧の軽度低下、コレステロールは効果あるも限定的
Liraglutide は、空腹時血糖(FBG)、A1c、WCとも明確な減少、血圧・コレステロールは効果あるも限定的
Naltrexone-bupropion は、HDLコレステロール一定の増加、FBGとWCでは効果限定的
Orlistatは、 LDL、HDLの減少
どれも、cardiometabolic risk factor改善 認めず
ましてや、麻黄含有薬剤など・・・
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