2019年6月1日土曜日

安定COPD:長時間作用性気管支拡張剤の心血管アウトカム メタアナリシス・システミック・レビュー

安定COPDにおいてLABAs、LAMAsといった長時間作用性気管支拡張剤(ILAB)の心血管疾患への潜在的有害事象への影響検討のため、心血管総イベントとイベント毎検討

結論から言えば、

  • 全体的には包括的イベントとの関連性は認めない。
  • 薬剤毎に言えば、オロダテロールがOCAE(overall cardiovascular adverse events)リスク減少に関与の可能性、フォルメテロールが心虚血リスク減少の可能性
  • LABAは高血圧頻度低下の可能性あるも、心不全リスク増加の可能性



Relationship of inhaled long-acting bronchodilators with cardiovascular outcomes among patients with stable COPD: a meta-analysis and systematic review of 43 randomized trials
Li CX, Cheng WK, Guo J, Guan W
International Journal of Chronic Obstructive Pulmonary Disease
Volume 2019:14 Pages 799—808
DOI https://doi.org/10.2147/COPD.S198288



関連性のあるランダム対照化トライアル n=43解析にて、COPD患者に於ける吸入長時間作用性気管支拡張剤(ILABs)の特異的な心血管アウトカム、例えば、不整脈、心不全、卒中のリスクを評価

ILAB/プラシーボ評価のため、 pooled リスク比と95%信頼区間,CIs

安定COPD患者において、ILABsと全体の心血管疾患副作用イベント:Overall cardiovascular adverse events (OCAEs) の関連性リンク認めず




LABAの特異的薬剤評価層別化すると、総心血管副作用と心筋虚血は、オロダテロールとフォルメテロールでは減衰

LABAにおいて、高血圧頻度は減少するも、心不全リスクは増加の可能性
心不全病歴患者での使用に関しては注意が必要



Fatal cardiovascular adverse events (FCAEs)




薬剤毎の評価だが、信頼区間とP値の乖離 理解できてない






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