2015年1月27日火曜日

スマートフォーンで、頻拍発作検知



http://www.alivecor.com/home

75米ドル弱


Wide Complex Tachycardia Recorded With a Smartphone Cardiac Rhythm Monitor
Jonathan W. Waks,et. al.
JAMA Intern Med. Published online January 26, 2015.
doi:10.1001/jamainternmed.2014.7586




聴診器を個人輸入するだけで、 医師免許番号を聞いてくる、日本の税関・・・ 鉄板規制はおまえらだろ ・・・ クソ役人

抗コリン剤使用累積量に応じて認知症リスク増大

 抗コリン系薬剤で最も使用されているのは、三環系抗うつ薬、第1世代抗ヒスタミン剤、膀胱抗ムスカリン系薬剤。


長期的に見て、累積抗コリン剤使用量は、認知症・アルツハイマー発症と関連する

Cumulative Use of Strong Anticholinergics and Incident DementiaA Prospective Cohort Study Shelly L. Gray, et. al.
JAMA Intern Med. Published online January 26, 2015. 

フォローアップ平均期間7.3年間、 認知症発症797(23.2%)(うち、アルツハイマー病 637、 79.9%)


10年間の累積量反応関係が認知症・アルツハイマー病でみられる (test for trend, P  < 0.001)

認知小児おいては、非使用者比較累積抗コリン剤使用は、 total standardized daily doses (TSDDs)表現での比較で


1 ~ 90 0.92 (95% CI, 0.74-1.16)
 91 ~ 365 1.19 (95% CI, 0.94-1.51) 
366 ~ 1095 1.23 (95% CI, 0.94-1.62
1095  1.54 (95% CI, 1.21-1.96) 


アルツハイマー病でも同様のパターン


二次分析、感度分析、Post Hoc解析でも健常な結果であった。
 
 
生活改善薬全盛の時代


例えば、過活動性膀胱だからといって、抗コリン剤使用無限・・・ いいかげんにしてほしいものだ・・・

吸入ステロイドの即時効果:β受容体アゴニストと同時投与で気管支拡張、先行投与でも気管支血管平滑筋弛緩持続効果

長時間作動性β受容体アゴニストの作用に、吸入ステロイドが急性に影響を与えるという現象報告は以前から有った。

Rapid nongenomic actions of inhaled corticosteroids on long-acting β2-agonist transport in the airway Gabor Horvath
Pulm Pharmacol Ther. Dec 2011; 24(6): 654–659.
Published online Sep 8, 2011. doi: 10.1016/j.pupt.2011.08.002
 糖質コルチコステロイドは、気道平滑筋でのカチオン性フォルメテロールの取り込み抑制が濃度依存的に生じるが、気道上皮細胞では生じない。非荷電性脂質親和性のサルメテロールは両細胞で影響与えない。フォルメテロール取り込み阻害作用の吸入ステロイド novel potency rank orderは、des-ciclesonide > budesonide > beclomethasone 17-monopropionate > beclomethasone dipropionate > ciclesonide > fluticasone

シムビコートとフォルメテロールで、平滑筋での作用効果の差が生じる可能性がある

 以下の報告


短期作動でも吸入ステロイド同時投与で気管支拡張作用増強というのはわかりやすいが、
短期作動性βアゴニストと気道平滑筋弛緩がテーマの一つなのだが・・・どういう臨床的影響を与える?

Acute Effect of an Inhaled Glucocorticosteroid on Albuterol-induced Bronchodilation in Patients with Moderately Severe Asthma
Eliana S. Mendes, et. al.
Chest. 2015. doi:10.1378/chest.14-1742

目的:  (気道閉塞を有する)喘息患者では、吸入ステロイドの急性作用として、アルブテロールによる気道壁血管壁平滑筋弛緩作用を増強することが示唆されていた。これは非遺伝子発現作用に基づかない。 この効果は、患者が正常肺機能の時は、おそらく見られない。 喘息状態・気道閉塞患者で、ICSが急性にアルブテロールによる気道壁血管壁平滑筋弛緩作用を増強するかどうかの検討を行った。  


研究方法:  I15名の成人喘息  (mean±SE baseline FEV1 62±3%)
吸入アルブテロールの反応性評価: 薬剤吸入後15分後気道血管平滑筋において、気道平滑筋評価としてのFEV1変化量(ΔFEV1)と気道血流の変化量(ΔQaw)
 二重盲検デザインを用い、ICS モメタゾン 400μg 単回投与  vs プラシーボ投与 同時 あるいは アルブテロール吸入前30分投与し比較


結果:

薬剤同時投与後、平均ΔFEV1 プラシーボ後  0.20 ± 0.05L (10%)、 モメタゾン後 0.32 ± 0.04L (19%)  (p < 0.05);  平均 ΔQaw は、プラシーボ後  -2% 、 モメタゾン後 30%  (p  < 0.005)

アルブテロール投与30分前に、モメタゾンあるいはプラシーボ投与すると、ΔFEV1は有意差はないかその差は少ない。一方、ΔQawの差は有意差存在のままであった。


結論:  この気流制限を示す成人喘息パイロットスタディーで、ICS標準量単回投与時に、吸入アルブテロール同時投与で、FEV1反応が急激に増加する可能性が示された。

アルブテロール投与前吸入ステロイド投与すると、アルブテロールによる気道血管壁平滑筋拡張作用が存在し、その作用は強力で、維持的作用である。

この観察結果は、より多数の患者のコホートで確立するべき臨床的重要性を有する。



noteへ実験的移行

禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note