蛋白の種類により体重増加への影響が異なる。そしてさらに、食べ物の組み合わせで、太るか、痩せるか変わる。Glycemic load(グリセミック負荷)の少ないたべものを組み合わせるとやせる。
Changes in intake of protein foods, carbohydrate amount and quality, and long-term weight change: results from 3 prospective cohorts
Jessica D Smith, et. al.
Am J Clin Nutr April 2015 ajcn100867
【背景】 食事ガイドラインは、蛋白内部での変更(例えばレッドミートの代わりに鶏肉へ変更)を推奨している。しかし、炭水化物主体の食事はそのGlycemic load (GL):グリセミック負荷の質にばらつきがあるが交換可能とされている。そのような交換が可能かのか、そして、長期的影響に関して確立したものではない。
【目的】 蛋白摂取の交換法、グリセミック負荷、交換による長期体重増加への影響を決定
【デザイン】 4年間変化の相関を検討、蛋白摂取、グリセミック負荷、そして4年毎の体重変化を16年間から24年間フォローアップでその相関を他のライフスタイル(喫煙、身体活動、テレビ視聴、睡眠時間)、BMI,他の食事要素変化補正にて検討、3つの同時期前向き米国コホート(Nurses’ Health Study, Nurses’ Health Study II, and Health Professionals Follow-Up Study)、ベースラインで12万784名の慢性疾患及び肥満なしの男女
【結果】 蛋白食は、互いに、相互交換はされてない (intercorrelations typically p < 0.05)が、炭水化物は相互交換されている (negative correlation as low as −0.39)
蛋白食は長期的体重増加と相関性を持つ、そして、ミート食、皮付き鶏肉、レギュラーチーズに対して正の相関を持つ ( 1日ごとサービング数増加毎 0.13–1.17 kg; P = 0.02 to P < 0.001)
一方、ミルク、レグーメン、ピーナッツ、卵では相関認めず (P > 0.40 for each)
また、ヨーグルト、ピーナッツバター、クルミ、他のナッツ類とは、体重減少と相関 (−0.14 〜 −0.71 kg; P = 0.01 〜 P < 0.001)
グリセミック負荷は、50-unit増加毎、体重は 0.42 kg増加に相当し、独立した相関を有する (P < 0.001)
蛋白食品とグリセミック負荷の変化は有意な関連性をもつこと(P-interaction < 0.05)が見出されている;例えば、チーズの摂取量増加は、もしグリセミック負荷が増加するなら、体重増加と相関。もし、グリセミック負荷の変化がないなら、体重は安定、もしグリセミック負荷を交換するなら(i.e., Glycemic load減少)なら、体重減少。