2013年7月20日土曜日

体重増加に関わる遺伝子: Mrap2、FTO

特定の人たちでの体重増加に関する新しい遺伝子要素の報告 2つ
http://news.yahoo.com/news-genes-idd-obesity-much-weight-genetic-094549684.html


ボストン小児病院研究マウスにおける脂肪カロリー消費防止する遺伝子は、肥満物のグループ変異と同じ遺伝子であった。

Mrap2 遺伝子は、動物で食事量減少するが、通常のマウスの2倍の体重を維持する。
食欲回復するとさらに体重増加し、対照マウスとカロリー同等でも体重増加し続ける。


Science、JNCの2つの報告

Loss of Function of the Melanocortin 2 Receptor Accessory Protein 2 Is Associated with Mammalian Obesity
Masato Asai , et. al.
Science 19 July 2013:Vol. 341 no. 6143 pp. 275-278
DOI: 10.1126/science.1233000


Melanocortin receptor accessory proteins (MRAPs) は、in vitroで、melanocortin受容体のシグナルをmodulateする。 脳発現 melanocortin 2 receptor accessory protein 2 (MRAP2)の生理学的役割研究のため、マウス全身・脳標的下Mrap2欠損マウスの特性研究。
Mrap2 は、直接melanocortin 4 receptor (Mc4r)と相互作用し、aprotein は、ほ乳類肥満での関与が示唆され、セカンドメッセンジャーcAMPのMc4r-介在産生を促進・・・このことは、Mc4r signalingの変化が、Mrap2 disruptionと肥満の相互作用に関してメカニズムの一つということを示唆する。重度肥満若年発症ヒト研究で、稀だが、MRAP2の病的遺伝子変異を見いだした。このことは、ヒトでもこの遺伝子が体重調整に役割を果たしていることが示唆される。

英国の研究では、正常健常対象に、FTO遺伝子が食欲増加・カロリー摂取量と相関を持ち、FTO変異によっては、グレリンが食前後変化見られないことなで、常に満足している状態になる低リスクFTO遺伝子型も見いだした。


A link between FTO, ghrelin, and impaired brain food-cue responsivity
Efthimia Karra, et. al.
J Clin Invest. doi:10.1172/JCI44403.  

fat mass and obesity-associated gene (FTO) 多様性は、ヒト肥満・肥満傾向行動と関連する。その行動とは、食事摂取量増加、エネルギー密度の濃い食品を好む行動である。
FTO はN6-methyladenosineをdemethylateし、potential regulatory RNA modificationであるが、FTOがヒト肥満で影響するかは不明であった。
adiposityマッチ化、正常体重ヒトにおいて、FTO 肥満リスク ホモ接合体rs9939609 A allele対象者にて、血中orexigenic hormone acyl-ghrelinのregulation不能化、食後食欲減少減衰作用が示された。
正常体重AA、TTヒトのfMRIにおいて、GTO genotypeがホメオスターシス及び脳報酬系領域で食物イメージへのニューラルな反応を調整することが判明した。
さらに、AA、TT被験者では、食欲調整、報酬プロセス、インセンティブモチベーションに関する脳梁域内の循環中acyl-ghrelinの分散的ニューラルな反応が示された。
細胞モデルでは、FTO過剰発現にて、ghrelin mRNA N6-methyladenosine methylation減少的に働き、同時に、ghrelin mRNA、ペプチドレベル増加をもたらす。
さらに、AAヒトでの末梢血中細胞は、TTヒトでのそれと比べ、FTO mRNA増加を示し、ghrelin mRNA N6-methladenosine methylationを減少、ghrelin mRNA abundance増加する。
FTOは、食行動キーメディエーターであるghrelinを調整し、FTO肥満リスクalleleがいかに、エネルギー摂取・肥満増加にヒトで働くかの研究に示唆を与える。



マクドナルド・レストランでの、カロリー情報・推奨カロリー表示 効果無し ・・・ 逆に、高カロリー食品購入促進?

ニューヨークにいる人たちが馬鹿なんだろうか?それとも一般的な減少なのだろうか?
それとも、表示法に問題有るから、誤解を生んで、かえってお得な?高カロリー食品を購入してしまうのか?

いずれにせよ、肥満対策行政手段としてのメニュー表示のエビデンスに疑問が呈されてしまった。

Supplementing Menu Labeling With Calorie Recommendations to Test for Facilitation Effects
Julie S. Downs, et. al.  (2013).
American Journal of Public Health. 
e-View Ahead of Print.doi: 10.2105/AJPH.2013.301218


目的. チェーンレストランメニューにカロリー情報を命じることに加え、毎日・毎食の推奨カロリー摂取量を加えることでの食品購入へ影響あるか?


方法. 2008年のニューヨーク市のチェーンレストランメニューカロリー掲載前後、日毎、食事毎、無カロリー推奨を、マンハッタン・ブルックリンにある2つのマクドナルド・レストランの成人ランチタイム顧客(n=1121)にランダム・サブユニットに割り付け、退店時、レシピ・調査回答を回収。
線形・ロジスティック回帰、性別・人種・年齢・日にち補正後、変数毎のカロリー消費・その関連性を検討

結果. カロリーベンチマーク表示で、直接のインパクトなし、商品購入へのカロリーラベルのインパクトは中等程度の影響もなかった。この表示推奨は、カロリー摂取を軽度促進し、より高カロリーアントレ(フランス語で主食)購入増加に寄与してしまっている。

結論. これらの結果は、表示カロリー情報のインパクト促進手段として、肥満蔓延へレストランダイニングの寄与減少としての手段として、推奨カロリー導入方法は支持されない結果となった . (Am J Public Health. Published online ahead of print July 18, 2013: e1-e6. doi:10.2105/AJPH.2013.301218)



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