http://www9.nhk.or.jp/gatten/articles/20180509/index.html?c=health
少しだけ褒めたい
側坐核とは「禁煙外来」の説明でルーチンに使用する用語なのだが、メカニズムを一つに絞るのはなぁ、ちょっと拙速な印象
グループ認知行動療法なら、コスト的に落ち着くのかもしれない
慢性疼痛の高齢者における心理的介入の有効性を検討
(序文)慢性疼痛は60歳以上に特に多い、結果的には機能障害や医療コストを生じる病態で、加齢的な生理学的変化、治療オプションを受け入れがたい障壁となる合併症や患者側障壁(医薬品の副作用を恐れるなど)、薬物的治療の多くに見られる大きなウェイトを占める副作用特性、それに治療ガイドラインが少ないことなどが問題。オピオイド・エピデミックと言うべき広範利用、認知行動療法使用の非薬物的治療、認知restructuring、行動活性化テクニックなど慢性疼痛への治療として関心が向けられている。
高齢者慢性疼痛への認知功労療法ベースアプローチのシステマティック・レビュー&メタアナリシス
Association Between Psychological Interventions and Chronic Pain Outcomes in Older Adults
A Systematic Review and Meta-analysis
Bahar Niknejad, et. al.
JAMA Intern Med. Published online May 7, 2018. doi:10.1001/jamainternmed.2018.0756
https://jamanetwork.com/journals/jamainternalmedicine/fullarticle/2680318
MEDLINE、Embase、PsycINFO、Cochrane Library(2017年3月29日まで)ベース
検討文献クライテリア
(1)無作為化試験デザイン
(2)認知行動様式の評価、認知行動療法単独または他の戦略との組み合わせ
(3)平均年齢60歳以上、慢性疼痛(3ヵ月以上の疼痛)
(4)介入前および介入後定量的データで報告
アウトカム治療効果は、混合モデルのメタ分析評価
主要アウトカムは疼痛強度
副次的結果には、pain interference、抑うつ症状、不安、catastrophizing belief、疼痛自己管理効力感、身体機能および身体的健康
結果
2,608人の参加者(1,799人(69.0%)の女性)、22研究分析、平均年齢 71.9歳
治療後標準化平均差(dD)
- 疼痛強度 -0.128, p=0.006
- pain interference -0.133、P = .12
- 抑うつ症状 不安 -0.205、P = .09
- catastrophizing belief -0.184、P = .046
- 疼痛自己管理効力感 0.193、P = .02
- 身体機能 0.006、P = .96
- 身体健康 0.160、P = .24
観察すると治療後評価を上回る効果が持続された (dD-0.251、P = .002)
moderated analysisで、治療モード(グループ vs 個人)ではグルーブベースの治療が有効な治療