メンタル疾患を有する成人では24歳未満症状出現が多い。若年者不安やうつも多いが、成人期まで症状継続するか、改善するか明らかでない。
報告は、オーストラリアのビクトリア州、44の中等学校、1943名のサンプル、層別化・ランダム化サンプル;16.6歳平均から29.1歳まで
Revised Clinical Interview Schedule (CIS-R) (12以上)は、男性 29% 236/821、女性 54%(498/929)
若年成人を過ぎてもエピソードあるのは約60%(434/734)
しかし、6ヶ月期間未満の1つのエピソードしかない思春期では、成人期になるとメンタル的健康上の問題を持ち越さない。
思春期メンタル健康問題の期間が長いほど、明瞭な若年疾病の強い予測要素となる(オッズ比 3.16 95% CI, 1.86 - 5.37)
女性では、 2.12 (1.29 - 3.48)、両親別居・離婚の場合では(1.62, 1.03 -2.53)で疾病持続が多い。
The prognosis of common mental disorders in adolescents: a 14-year prospective cohort study
The Lancet, Early Online Publication, 16 January 2014
doi:10.1016/S0140-6736(13)62116-9
2014年1月18日土曜日
HDAC2 inhibitor(HDACi)による月齢的記憶減少効果あり、PTSD治療に光明?
HDAC2 inhibitor(HDACi)による月齢的記憶減少効果あり、PTSD治療に光明?
Epigenetic Priming of Memory Updating during Reconsolidation to Attenuate Remote Fear Memories
外傷性イベントは記憶永続をもたらす場合がある。不安疾患の生涯頻度増加に関わらず、長期外傷的記憶軽減に関する有効な戦略は乏しい。直近、例えば、日齢的記憶といった外傷性記憶を軽減する最も有効治療として、回想開始に関する記憶固着中の記憶アップデートメカニズムに注力がなされている。ここで、recent memoryがremote memory(i.e. 月齢的記憶)を減弱できないことに対して、reconsolidation-updating paradigmにより、それを成功させる方法を提示。
月齢的記憶回想、recent memory recallは、海馬の神経可塑性を介する限界期間を誘導するが、これは、一部にHDAC2やhistone acetylationによりもたらされ、可塑性はremote memoryに対して効果はない。だが、HDAC2−targeting inhibitor(HDACi)を用いると、reconsolidation中、remote memoryでさえ、持続的に減少する。
epigeneticalにこの介入は神経可塑性遺伝子発現をもたらし、メタボリック、シナプス的、構造的可塑性をもたらす。
ICU重症患者せん妄:スタチンで軽減 :炎症抑制効果の可能性
せん妄はICU患者で多く、アウトカム悪化の要因。神経性炎症もメカニズムとして考えられる。スタチン効果の可能性あり。
スタチン継続加療にて、重症患者のせん妄リスク軽減
"Statin use and risk of delirium in the critically Ill"
Source reference: Page V, et al
Am J Respir Crit Care Med 2014.
スタチン継続加療にて、重症患者のせん妄リスク軽減
"Statin use and risk of delirium in the critically Ill"
Source reference: Page V, et al
Am J Respir Crit Care Med 2014.
ランダムエフェクト多変数ロジスティック回帰にて、前日スタチン投与は、その後のせん妄無し評価としては、オッズ 2.28 (CI, 1.01 to 5.13 p < 0.05)、CRP低下と相関( β - 0.52 , p < 0.01)
CRP補正すると、このeffect sizeは有意でなくなった (OR = 1.56, (CI 0.64 to 3.79) p=0.32)
なぜ、統計学的有意なものだけが発表されることが問題か?
有意な結果だけが選択的パブリッシュされる現状は、科学性と相矛盾している。
メタアナリシスで特に問題になり、Funnel Methodなど出版バイアスを表記するツールが存在するわけで・・・
選択的発表と全発表の優越性検証モデル
Why Publishing Everything Is More Effective than Selective Publishing of Statistically Significant Results
Marcel A. L. M. van Assen, et. al.
PLOSone Published: January 17, 2014DOI: 10.1371/journal.pone.0084896
平均(実践)と平均±メタアナリシス1標準誤差:ランダムエフェクト:全公表と選択的出版比較
Results of 5,000 runs of meta-analyses under the publishing everything and selective publishing approaches.
メタアナリシスも、巨大資本が必要なわけで、少数研究者でってわけにいかなくなってきた。それを全数検討となると、ますます個別検討は無理。科学研究全般に、曲がり角はとうの昔にあったわけで、ほとんどの医科学関係者がそれを直視しないでいるのが現状。・・・と、えらそうに田舎の開業医は思う。
メタアナリシスで特に問題になり、Funnel Methodなど出版バイアスを表記するツールが存在するわけで・・・
選択的発表と全発表の優越性検証モデル
Why Publishing Everything Is More Effective than Selective Publishing of Statistically Significant Results
Marcel A. L. M. van Assen, et. al.
PLOSone Published: January 17, 2014DOI: 10.1371/journal.pone.0084896
平均(実践)と平均±メタアナリシス1標準誤差:ランダムエフェクト:全公表と選択的出版比較
Results of 5,000 runs of meta-analyses under the publishing everything and selective publishing approaches.
メタアナリシスも、巨大資本が必要なわけで、少数研究者でってわけにいかなくなってきた。それを全数検討となると、ますます個別検討は無理。科学研究全般に、曲がり角はとうの昔にあったわけで、ほとんどの医科学関係者がそれを直視しないでいるのが現状。・・・と、えらそうに田舎の開業医は思う。
冠動脈性心疾患:音楽による不安軽減効果
たしかに、音楽というのは、診療や処置への不安軽減には効果があるだろう。金属音が響く環境下でびくびくしながら診療や処置・療法を受けるのに比べれば・・・。しかもコストがかからないし・・・。
モーツアルト効果など音楽は医学上のテーマとなっている。だが、どうもこういうのは効果があってほしいという一部の連中がいて、科学性と乖離して一人歩きすることがある。
だが、認知症に対するミュージックテラピーってのは、【Music & Memory】が代表的。だが、それで、飯食おうとしてる人が多いようで、利益最優先で、科学的エビデンス乏しい現状(Ten studies were included. The methodological quality of the studies was generally poor and the study results could not be validated or pooled for further analyses.)と乖離してなんだか混沌としているなぁと思う日本の現状
e.g. 典型的結論先にありき解説→(http://www.igaku-shoin.co.jp/paperDetail.do?id=PA03033_04)。日本の認知症ガイドラインには確立したエビデンスがあると馬鹿な記載がなされてるし・・・
冠動脈疾患における研究は、そういう表層的な状況にならないよう願いたい。
Music for stress and anxiety reduction in coronary heart disease patients
Joke Bradt1,et. al.
Editorial Group: Cochrane Heart Group;Published Online: 28 DEC 2013
Assessed as up-to-date: 4 DEC 2013
DOI: 10.1002/14651858.CD006577.pub3
・冠動脈性心疾患を有する患者の心理的ディストレスに対する小さいベネフィット効果があり、研究横断的に認められる (MD = -1.26, 95% CI -2.30 to -0.22, P = 0.02, I² = 0%)
・CHD患者の不安へは、中等度効果みとめるも、研究ばらつき有り (SMD = -0.70, 95% CI -1.17 to -0.22, P = 0.004, I² = 77%)
・心筋梗塞患者では、中等度の音楽による不安減少効果を認め、不安化粧効果は平均5.87(20−80ポイント範囲) (95% CI -7.99 to -3.75, P < 0.00001, I² = 53%).
・患者選択音楽使用により、より効果がみられることは研究一致性あり (SMD = -0.89, 95% CI -1.42 to -0.36, P = 0.001, I² = 48%)
・音楽傾聴は、心拍減少 (MD = -3.40, 95% CI -6.12 to -0.69, P = 0.01)、呼吸数減少(MD = -2.50, 95% CI -3.61 to -1.39, P < 0.00001) 、収縮期血圧減少 (MD = -5.52 mmHg, 95% CI - 7.43 to -3.60, P < 0.00001)に寄与する。
・2つ以上の音楽セッションを含む研究では、軽度だが、一致した苦痛軽減効果 (SMD = -0.27, 95% CI -0.55 to -0.00, P = 0.05)
・音楽傾聴は、心臓処置・手術後の睡眠の質改善する (SMD = 0.91, 95% CI 0.03 to 1.79, P = 0.04)
モーツアルト効果など音楽は医学上のテーマとなっている。だが、どうもこういうのは効果があってほしいという一部の連中がいて、科学性と乖離して一人歩きすることがある。
e.g. 典型的結論先にありき解説→(http://www.igaku-shoin.co.jp/paperDetail.do?id=PA03033_04)。日本の認知症ガイドラインには確立したエビデンスがあると馬鹿な記載がなされてるし・・・
冠動脈疾患における研究は、そういう表層的な状況にならないよう願いたい。
Music for stress and anxiety reduction in coronary heart disease patients
Joke Bradt1,et. al.
Editorial Group: Cochrane Heart Group;Published Online: 28 DEC 2013
Assessed as up-to-date: 4 DEC 2013
DOI: 10.1002/14651858.CD006577.pub3
・冠動脈性心疾患を有する患者の心理的ディストレスに対する小さいベネフィット効果があり、研究横断的に認められる (MD = -1.26, 95% CI -2.30 to -0.22, P = 0.02, I² = 0%)
・CHD患者の不安へは、中等度効果みとめるも、研究ばらつき有り (SMD = -0.70, 95% CI -1.17 to -0.22, P = 0.004, I² = 77%)
・心筋梗塞患者では、中等度の音楽による不安減少効果を認め、不安化粧効果は平均5.87(20−80ポイント範囲) (95% CI -7.99 to -3.75, P < 0.00001, I² = 53%).
・患者選択音楽使用により、より効果がみられることは研究一致性あり (SMD = -0.89, 95% CI -1.42 to -0.36, P = 0.001, I² = 48%)
・音楽傾聴は、心拍減少 (MD = -3.40, 95% CI -6.12 to -0.69, P = 0.01)、呼吸数減少(MD = -2.50, 95% CI -3.61 to -1.39, P < 0.00001) 、収縮期血圧減少 (MD = -5.52 mmHg, 95% CI - 7.43 to -3.60, P < 0.00001)に寄与する。
・2つ以上の音楽セッションを含む研究では、軽度だが、一致した苦痛軽減効果 (SMD = -0.27, 95% CI -0.55 to -0.00, P = 0.05)
・音楽傾聴は、心臓処置・手術後の睡眠の質改善する (SMD = 0.91, 95% CI 0.03 to 1.79, P = 0.04)
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