2015年6月18日木曜日

幸福な記憶を蓄積しているニューロンを刺激すると、気分抑圧改善

利根川進先生のチームのお仕事らしい


Neuroscience: The power of positivity

Alex Dranovsky & E. David Leonardo
AffiliationsCorresponding authors
Nature 522, 294–295 (18 June 2015) doi:10.1038/522294aRamirez, S. et al. Nature 522, 335–339 (2015).
http://www.nature.com/nature/journal/v522/n7556/full/522294a.html 




解説記事:
Activating happy memories cheers moody mice
http://www.nature.com/news/activating-happy-memories-cheers-moody-mice-1.17782



うつ治療に役立つかもしれない、幸せな過去の記憶としてとどめているニューロンの活性をブーストすると、うつ的状態が改善するらしいと齧歯類の実験


memory ‘engram’、ニューロン・アンサンブルにエンコードされた記憶の物理的形跡で、利根川博士は、2012年、これを証明した(Nature 484, 381–385 (19 April 2012)




まぁ確かに、落ち込んでても楽しい過去思い出すと・・・ 


いや 待て 余計落ち込むわ

日本国民の健康を無視するアホ官僚・手下たち; 米国トランス脂肪酸添加廃止に関して思うこと

昨日の報道・・・
米、トランス脂肪酸の食品添加禁止 18年6月から
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ17HQH_X10C15A6000000/
2015/6/17 21:06






米国連邦文書を見ると・・・あることが書かれている

Final Determination Regarding Partially Hydrogenated Oils
https://www.federalregister.gov/articles/2015/06/17/2015-14883/final-determination-regarding-partially-hydrogenated-oils



 partially hydrogenated oils (PHOs)


入手可能な科学的エビデンスと、専門家科学委員の知見に基づき、FDAは、最終結論に至った。partially hydrogenated oils (PHOs)は工業製造トランス脂肪酸が主であるが、これは、ヒト食品目的として一般安全認識(generally recognized as safe :GRAS)を与える、上級専門家のコンセンサスは存在しないという最終結論となった。
このアクションは、健康リスクはトランス脂肪酸摂取と関連するという科学的証拠・専門委員の知見に基づく市民へのお願いである。


1. Dose-Response and Evidence of a Threshold Level
A number of comments stated that the studies relied upon by FDA were not designed to address the impact of lowering TFA intake below 1% of energy.  
The comments asserted that although the expert panel reports state that there is no threshold intake level for IP-TFA that would not increase an individual's risk of CHD or adverse effects on risk factors for CHD, a review of the supporting documentation accompanying the reports does not support this statement; rather, the comments noted that panel reports indicate that due to the paucity of evidence in the 0 to 4% energy range, no evidence-based conclusions could be made.



3. Safety of Replacements for IP-TFA in PHOs
4. Alternative Approaches and Evidence for Safety




すなわち、トランス脂肪酸の安全閾値が存在しないということ


簡単に言えば、「これ以下だと安全だとする基準値が存在しない」ということ。

放射線の害論争で、日本国民はどこかでこの「閾値」の存在を聞いたことあるはずだ。放射線は喜んで浴びる人のいる「ラドン温泉」や、いやでも浴びるバックグラウンド放射線の存在のため、どこかしら安全閾値を想定しなければ生活できない。しかし、調理過程や自然と発生するトランス型脂肪酸とは異なり、工業製造トランス脂肪酸は恣意的にゼロにできるはずだ。


我が国のアホ官僚とその手下の学者たちは「通常の食生活では健康への影響は小さい」と根拠無く、評価書をまとめていた

健康に悪いトランス型脂肪酸を”健康への影響小”とする政府・メディア 2012年2月




日本の食品委員会は、日本人の健康への影響を無視している!・・・閾値モデルを勝手に創造しているアホ学者と官僚たち!


追記:6月19日金曜日・フジテレビ・めざましテレビではWHOの閾値を持ち出し、厚労省擁護しやがった。背後に花王がいるから・・・非閾値は都合が悪いのだろうとオレ的解釈。

最も衝撃的なのは・・・「厚労省はこれまで通りトランス型脂肪酸の規制をかんがえていない」という報道部分・・・科学的証拠なしで猛進する行政


従来、総カロリーの1%未満とするべきとWHOは推奨している
http://www.euro.who.int/en/media-centre/sections/press-releases/2014/europe-leads-the-world-in-eliminating-trans-fats

厚労省などの言い分は”日本人のトランス脂肪酸/総カロリーは0.3%”だという数字をあげ、日本では規制する必要ないという主張


米国連邦では、この1%という閾値は非科学的で、極力ゼロにすべきという意見である。
あたらしい意見に対して、日本の行政は再考さえしないと言い張ったとのこと!


ばぁーかじゃねぇのーーーーー〜


アホほどWHO権威付けしたがるようだが、その「権威」は・・・「A generalized ban would eliminate concern about potentially high intake by the most vulnerable groups but should be implemented in the context of improvements to the overall nutritional quality of food products, notably with no increase in saturated fats. WHO will support Member States to identify policy approaches appropriate to national contexts」
http://www.euro.who.int/en/media-centre/sections/press-releases/2014/europe-leads-the-world-in-eliminating-trans-fats

WHOの当該委員は歯切れが悪いが、見直しを含めなんらかのアクション起こしそうなコメントしてるじゃないか!


トランス型脂肪酸と心血管疾患  2006年 04月 17日

特定の業者をかばってできた恣意的無根拠「閾値」ごり押しに終始する日本の食品委員会委員たち・・・

どうだ、この国の行政は、根っから腐ってるだろ!



工業用水素添加オイルは、欧州5ヶ国でやはり禁止され、米国内ではカリフォルニア州やNew Yorkなどの都市で禁止されている。 

いつもは、「他先進国では・・・」というくせに・・・

遺伝性DOCK2欠損:乳幼児重症免疫不全





http://news.mynavi.jp/news/2012/04/24/008/




Inherited DOCK2 Deficiency in Patients with Early-Onset Invasive Infections
Kerry Dobbs,  et. al.
N Engl J Med 2015; 372:2409-2422June 18, 2015



T細胞免疫の先天性異常の複合免疫不全で、重症感染常優性遺伝のDOCK2欠損


RAC1活性障害を示し、T細胞、B細胞、NK細胞のケモカイン誘導migrationやアクチンpolymerization欠損。NK細胞の脱顆粒障害。
末梢血単核球のインターフェロンα、インターフェロンλ産生減少。
DOCK2欠損線維芽細胞、ウィルス複製促進。

これらはインターフェロンα−2b治療、野生種DOC2発現後改善。

重症集中治療成人:非蛋白カロリー制限は予後悪くしない

低栄養や蛋白異化促進に対して補充すれば良いという古典的な考えによる栄養補給が実際には合併症や死亡率を促進するという報告が重なるも、異なる報告も存在する。
2つの対照試験(Martin CM,  et. al.    CMAJ 2004;170:197-204  Doig GS, et. al. JAMA 2008;300:2731-2741 )で、高度腸管栄養は通常栄養と比べ死亡率減少明らかでなかった。一方で、カロリー制限が生命予後改善の可能性を示す検証もある。


仮説として、可能な限り低栄養にして蛋白制限した場合の予後検証

結論から言えば、重症集中治療患者において、非蛋白カロリー制限経腸栄養は非制限に比べ予後悪化させない


Permissive Underfeeding or Standard Enteral Feeding in Critically Ill Adults
Yaseen M. Arabi,et. al. for the PermiT Trial Group
N Engl J Med 2015; 372:2398-2408June 18, 2015DOI: 10.1056/NEJMoa1502826

7つのセンターに内科・外科・外傷理由入院、894重症成人を対象

Permissive Underfeeding:カロリー要求量の40−60%、標準は70−100%。蛋白要求量を1.2−1.5g/体重kg


プライマリ・アウトカムは、90日目死亡率

ベースライン特性は2群同等;機械式人工呼吸 96.8%
介入期間中、許容的低栄養管理群は 835±297 kcal vs 対照標準 1299±467 kcal :それぞれカロリー要求量の46±14% vs 71±22% p < 0.001)

蛋白摂取量は2群同等;  57±24 vs  59 ±25 g/日

90日死亡率同等 121/445 vs 127/440 相対リスク 0.94、 95%信頼区間 [CI] , 0.76 - 1.16 ; p=0.58


重度副事象報告無し



重症患者では、カロリー要求量通常より高く、高カロリー設定にしないといけないと言われた大昔・・・
 

noteへ実験的移行

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