Opportunities to diagnose chronic obstructive pulmonary disease in routine care in the UK: a retrospective study of a clinical cohort
The Lancet Respiratory Medicine, Early Online Publication, 13 February 2014
【背景】医療利用と合併症のパターンは、COPD診断前の期間に現れている。今回症例発見戦略目的要素調査知見研究。
【方法】後顧的解析:UK臨床コホート(1990年1月1日から2009年12月31日):Research Database and Optimum Patient Care Research Database
40歳以上の電子コード化COPD診断(プライマリケア記録) で、3年以上継続COPD(診断前2年間から最大20年、診断後1年)で、かつ、診断後2回以上COPDのための治療症例。 ルーチン集積患者データからCOPD診断見逃しを同定し、診断前合併症同定。医療機関受診パターンとして、呼吸器コンサルテーション(感染症、非感染症)、抗生剤・経口ステロイド、胸部レントゲンの経過の下気道コンサルテーション。COPD診断に直結しない場合を「機会損失」と判断
【結果】38,859名評価。
「診断機会喪失」に関し、
COPD診断前直前5年間で、85% (32,900/38,859名)
同6-10年で、58% (12,856/22,286名)
同11-15年で、42% (3943/9351)
同16-20年で、8% (95/1167)
1990-2009年の間に、診断時年齢は0.05歳ずつ1年毎減少(95% CI, 0.03 - 0.07)、下気道薬剤コンサルテーション回数1年毎増加(rate比、 0.982回/年、 95% CI, 0.979 - 0.985)
COPD診断時の合併症頻度は喘息・気管支拡張以外で増加
喘息: 281/842 (33.4%) 〜 451 / 1465 (30.8%)
気管支拡張: 53 / 842 (6.3%) 〜 53 / 1465 (3.6%)
診断前2年では、胸部レントゲン写真を受けた6897名のうち、スパイロメトリー施行はたったの6897名の33%
呼吸器専門医と自称してても、スパイロメトリーせず喘息・COPD診断してる医者が周辺に多い・・・。医療保険査定側に居る医者の中に、COPD・喘息診断・管理のためのスパイロメトリー認めないアホが居る状況。抗議しても無視され、なんだか、むなしくなる。
そういう現状は、この日本の田舎だけかと思いきや、 グローバルな状況なのかもしれない。世界的に呼吸器科医はアホなのかもしれない。