2015年1月8日木曜日

1型糖尿病は強化治療で全原因死亡率減少 




Association Between 7 Years of Intensive Treatment of Type 1 Diabetes and Long-term Mortality
Writing Group for the DCCT/EDIC Research Group
JAMA. 2015;313(1):45-53. doi:10.1001/jama.2014.16107.


フォローアップ27年平均後、1型糖尿病において、標準治療に比べ、強化治療にて全原因死亡率を減少させる


メタアナリシス: 冠動脈・頸動脈内動脈硬化病変は、ライフスタイルの強化介入にて改善する

冠動脈・頸動脈内動脈硬化病変は、ライフスタイルの強化介入にて改善する


Meta-Analysis of the Effects of Lifestyle Modifications on Coronary and Carotid Atherosclerotic Burden
Sunny Jhamnani,et. al.
Received: September 1, 2014; Received in revised form: October 17, 2014; Accepted: October 17, 2014; Published Online: October 31, 2014
DOI: http://dx.doi.org/10.1016/j.amjcard.2014.10.035


ライフスタイル修正は、冠動脈動脈硬化病変減少と相関( −0.34 (95% CI −0.48 to −0.21) SMD、出版バイアス、heterogeneity認めず (p = 0.21, I2 = 28.25).

同様に、総頸動脈内にて、CIMTの減少  mm単位にて、バイアス補正前  −0.21 (95% CI −0.36 to −0.05) SMD、補正後 −0.13 (95% CI −0.25 to −0.02) SMD減少(p = 0.13, I2 = 39.91; p = 0.54, I2 = 0)




スタチンとどっちが有効?

CYD15 Study: 小児有効性: デング熱ワクチン 第3相試験

組み替え生弱毒化3価デング熱ワクチン (CYD-TDV)


Efficacy of a Tetravalent Dengue Vaccine in Children in Latin America
Luis Villar, et. al. for the CYD15 Study Group
N Engl J Med 2015; 372:113-123January 8, 2015DOI: 10.1056/NEJMoa1411037

総数2万869名の子供を被検

有効性:  64.7% (95% CI, 58.7 to 69.8)


 血清型別
serotype 1 50.3%
serotype 2 42.3%
serotype 3  74.0%
serotype 4  77.7%


重症ウィルス学的検出例(VCD)での有効性95.5%


入院回避有効性80.3%

副作用はプラシーボと同様



昨年、東京で、大騒のデング熱

タイでのp2研究(4-11歳)は、プライマリ有効性エンドポイントである、有効性30.2%に到達しナックったという推移がある。
さらに、アジアでの2-14歳のp3トライアルでは56.5%の有効性であった。

アジアでの有効性低いのは、優位なセロタイプが異なるせいなのか・・・検討されるだろう。

ちなみに、日本・東京で流行したのは,セロタイプ2だったようだ
http://www.ajtmh.org/content/75/3/470.full
Am J Trop Med Hyg vol. 75 no. 3 470-474

・・・故に、ワクチン有効性のやや低いセロタイプ・・・・


若年者の自殺企図は、その親の自殺企図歴が大きく影響する

若年者の自殺企図は、その親の自殺企図歴が大きく影響する

自殺予防の観点から、行政施策介入上、重要な観点かも

Familial pathways to early-onset suicide attempt: a 5.6-year prospective study
JAMA Psych 2015; DOI: 10.1001/jamapsychiatry.2014.2141.



親の自殺企図経歴は、その子供の自殺企図のリスクは5倍に跳ね上がる(オッズ比 4.79, 95% CI 1.75-13.07)

ベースライン気分障害補正後 OR 4.20, 95% CI 1.37-12.86
ベースライン自殺企図補正後 OR 5.69, 95% CI 1.94-16.74
自殺企図前気分障害補正後  OR 11.32, 95% CI 2.29-56.00



2つの精神医療センター受診気分障害患者334名の子供701名の検討(親の参照期間1997年7月15日から2005年9月5、子供の参照期間 2012年6月21日まで、5.6(3.8)年間)


Survival analysis にて、自殺企図リスクは自殺企図前歴を有する親を持つ子供の場合高率 (ハザード比 4.13, 95% CI 1.45-11.77, P=0.008)で、平均発症年齢20.1歳






子供の自殺企図リスクも同様
・ 単極うつprobandの子供  (OR 4.02, 95% CI 1.39-11.65, P=0.01)
・ 双極うつprobandの子供 (OR 4.71, 95% CI 0.24-93.06, P=0.31)
しかし、女性probandの子供がやや多い   (OR 5.10, 95% CI 1.51-17.19, P=0.008)  (vs 男性probandの子供: OR 2.50, 95% CI 0.30-21.19, P=0.40))




ロジスティック解析では、中間時点において、気分傷害、非自殺自己傷害病歴、自殺企図病歴はさまざまな程度で自殺企図と密接に関連。

近時点の親の気分障害を予測因子として、また、親の自殺企図を予測因子とした場合を含むpath analysisを行うと、親の自殺企図が、子供の自殺企図の直接の要素となっていることが分かった。

しかし、親のDSMクラスターB疾患を介したpathway、子供のimpulsive aggression・気分障害は、子供の自殺企図に対し、統計学的に有意ではなかった  (P=0.08).


衝動的攻撃性:  impulsive aggressionから気分障害への移行は、反復自殺行動の説明要素となり得るかもしれない。


親の気分障害・自殺企図歴を有する場合、早期評価と介入が必要となるかもしれない





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noteへ実験的移行

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