運動単独より運動+サウナ入浴が心肺機能/脂質代謝・血圧コントロールに良好な作用を示す
The effects of regular sauna bathing in conjunction with exercise on cardiovascular function: A multi-arm randomized controlled trial
https://journals.physiology.org/doi/abs/10.1152/ajpregu.00076.2022
https://journals.physiology.org/doi/epdf/10.1152/ajpregu.00076.2022
定期的な運動とサウナ入浴は、それぞれ臨床集団において心血管系機能を改善することが示されている。しかし、一般集団における定期的な運動とサウナ入浴を併用した場合の心血管系適応に関する実験データは不足している。そこで、マルチアーム無作為化比較試験により、通常の運動とサウナ入浴の効果を比較した。
身体活動レベルが低く、従来のCVD危険因子を1つ以上持つ49±9歳の参加者(n=47)を、ガイドラインに基づく定期的な運動と運動後15分のサウナ(EXS)、ガイドラインに基づく定期的な運動(EXE)、対照(CON)に8週間ランダムに割り付けた(1:1:1)。
主要アウトカムは、血圧(BP)および心肺機能(CRF)であった。副次的アウトカムは、脂肪量、総コレステロール値、および動脈硬化であった。EXEはCONと比較して、CRF(+6.2ml/kg/min、95%CI、+4.2. to +8.3ml/kg/min)および脂肪量に大きな変化を示したが、BPには差がみられなかった。EXSは、EXEと比較して、CRFの大きな変化(+2.7 ml/kg/min;95%CI、+0.2. to +5.3 ml/kg/min)、収縮期血圧の低下(-8.0 mmHg;95%CI、-14.6 to -1.4 mmHg)および総コレステロール値の低値を示している。
定期的な運動は、CVD危険因子を持つ座りがちな成人のCRFと身体組成を改善した。
運動と組み合わせた場合、サウナ入浴はCRF、収縮期血圧、総コレステロール値に対して実質的な補足効果を実証した。
サウナ入浴は、CRFを改善し、収縮期血圧を低下させるための運動を補完する価値あるライフスタイルツールである。今後の研究では、用量反応関係を確認するために、暴露の期間と頻度に焦点を当てる必要がある。
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