この機序抑制にて、食後TG値抑制され、さらに、心血管疾患リスク減少することが示され、創薬上のターゲットとも考えられる。
apolipoprotein C3 (APOC3)をエンコードする遺伝子異常で、非空腹時トリグリセライド低値をもたらす場合、虚血性心疾患リスク減少を示した。
Loss-of-Function Mutations in APOC3 and Risk of Ischemic Vascular Disease
Anders Berg Jørgensen, et. al.
N Engl. J. Med. June 18, 2014DOI: 10.1056/NEJMoa1308027
空腹時TG 90mg/dL(1.00mmol/L)未満 の被験者では、TG 350mg/dL以上に比べ、心血管発生リスクを有意に減少( 虚血性血管疾患ハザード比 , 0.43; 95% 信頼区間l [CI], 0.35 to 0.54、虚血性心疾患ハザード比, 0.40; 95% CI, 0.31 to 0.52).
APOC3機能喪失遺伝子変異hetero接合状況では、遺伝子変異なしに比べ、非空腹時TG値において平均的44%減少と相関。
血管疾患、虚血性心疾患累積頻度は、APOC3遺伝子異常なしの比べ、ヘテロ接合で、減少(p=0.009, p=0.05)、リスク減少としては、 41% (ハザード比, 0.59; 95% CI, 0.41 to 0.86; P=0.007)、36% (ハザード比, 0.64; 95% CI, 0.41 to 0.99; P=0.04)
ヨーロッパ・アフリカ子孫 3734名被験者、18,666遺伝子の蛋白コーディング領域をsequence
Loss-of-Function Mutations in APOC3, Triglycerides, and Coronary Disease
The TG and HDL Working Group of the Exome Sequencing Project, National Heart, Lung, and Blood Institute
N. Engl. J. Med. June 18, 2014DOI: 10.1056/NEJMoa1307095
APOC3遺伝子の稀な変異のaggregateは、低血中TG値と相関。具体的には4つ。
・ひとつのノンセンス遺伝子(R19X)
・ 2つのスプライス部位の変異: IVS2+1G→A 、 IVS3+1G→T
・ミスセンス遺伝子変異 (A43T)
どれか一つ変異である頻度は、150名に1人
TGレベルは、キャリアでは、非キャリアに比べ、39%低値
APOC3血中レベルは、キャリアでは、非キャリアに比べ46%低値( P = 8 x 10 ^ 10)
498名のいずれかの遺伝子変異キャリアでは、非キャリアに比べ、冠動脈疾患リスクは40%減少