他者にリスクをもたらす個人の信念までも思想の自由として尊重しなければならないのか?
カリフォルニア・ディズニーランドでの麻疹(はしか)133名という大量発生騒ぎ
問題は、この発生者のうち、57名がワクチン非接種者で、20名が1回しか接種してなかったという不十分ワクチン接種者
Index Patientである発端者は、3ヶ月齢で、 Anahelmアミューズメント・パークへ訪れ、フィリピンで昨年流行したウィルス株と一致し、5万8千名の発症者と、110名の死亡をのたらしたもの
JAMA Pediatricsに、 数式モデルで、麻疹暴露者のワクチン接種率が86%を超えてないレベルで、50%未満の可能性もあると考察。
集団免疫確立のためには96%、時に99%必要と専門家。
best-case scenarioでは、ワクチン率 75%から86% と専門家は計算
true effective reproductive numberを中間的に設定すると、66%から81%
effective repoructive numberを高くすると、50% から 71%となる
基本再生算数など
http://www.math.sci.hiroshima-u.ac.jp/~ryo/Lectures/Iwami/Note_1.pdf
2015年3月17日火曜日
CSPPT研究:中国成人高血圧 ・・・ 葉酸追加で、卒中予防
葉酸関係の介入って微妙な気がするのだが・・・ MTHFR C677T (CC, CT, TT)ジェノタイプ層別化
メチレンテトラヒドロ葉酸還元酵素 : Methylenetetrahydrofolate reductase (MTHFR) は、重要な酵素で、この酵素の欠損・機能障害により、心筋梗塞、卒中、静脈血栓症、特定のがん、認知障害、炎症性腸疾患、神経疾患病態と関連。この酵素の機能欠損変異は、ホモシステイン尿症と関連。この酵素がなければメチオニンに転換できない。ホモシステイン過剰による尿排泄増加も存在。多くの臓器に障害を与える変異も存在。
エナラプリル(10mg)と葉酸(0.8mg)合剤による高血圧中国人成人対象の初回卒中一次予防介入
Efficacy of Folic Acid Therapy in Primary Prevention of Stroke Among Adults With Hypertension in China
The CSPPT Randomized Clinical Trial
Yong Huo, et. al.
; for the CSPPT Investigators
JAMA. Published online March 15, 2015. doi:10.1001/jama.2015.2274
日本の大学・研究施設がレベルの低い臨床研究、PROVEなんたらにかまけてる間に、中国はまともな臨床研究してたんだなぁ・・・と。この差はひろがるいっぽうだろうなぁ・・・と思う、今日この頃。
メチレンテトラヒドロ葉酸還元酵素 : Methylenetetrahydrofolate reductase (MTHFR) は、重要な酵素で、この酵素の欠損・機能障害により、心筋梗塞、卒中、静脈血栓症、特定のがん、認知障害、炎症性腸疾患、神経疾患病態と関連。この酵素の機能欠損変異は、ホモシステイン尿症と関連。この酵素がなければメチオニンに転換できない。ホモシステイン過剰による尿排泄増加も存在。多くの臓器に障害を与える変異も存在。
エナラプリル(10mg)と葉酸(0.8mg)合剤による高血圧中国人成人対象の初回卒中一次予防介入
Efficacy of Folic Acid Therapy in Primary Prevention of Stroke Among Adults With Hypertension in China
The CSPPT Randomized Clinical Trial
Yong Huo, et. al.
; for the CSPPT Investigators
JAMA. Published online March 15, 2015. doi:10.1001/jama.2015.2274
治療期間中央値 4.5年間、エナラプリル単独群と比較
・ 合剤群では有意に初回卒中減少 ( エナラプリル・葉酸合剤群 2.7% vs エナラプリル単独群 3.4% ; ハザード比 [HR], 0.79; 95% CI, 0.68-0.93)
・ 初回虚血性卒中減少 (2.2% vs 2.8% ; HR, 0.76; 95% CI, 0.64-0.91)
・ 組み合わせ心血管イベント減少(心血管死、心筋梗塞、卒中) 3.1% vs 3 .9% ; HR, 0.80; 95% CI, 0.69-0.92)
要約ではばっさりだが・・・
出血性卒中リスク HR, 0.93; 95% CI, 0.65-1.34)、心筋梗塞 (HR, 1.04; 95% CI, 0.60-1.82)、全原因死亡(HR, 0.94; 95% CI, 0.81-1.10) では2群間に有意差無し
副事象頻度に関して群間差認めず
MTHFR C677T Genotypeに関して、正常ホモ接合体であるCC、ヘテロ接合体CTでは量依存的なベースライン葉酸値と卒中リスク増加が見られたが、異常ホモ接合体であるTTでは葉酸レベルに無縁に卒中リスク高い。
日本の大学・研究施設がレベルの低い臨床研究、PROVEなんたらにかまけてる間に、中国はまともな臨床研究してたんだなぁ・・・と。この差はひろがるいっぽうだろうなぁ・・・と思う、今日この頃。
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