2019年4月26日金曜日

肥満・重度無呼吸の組み合わせではPAP療法の死亡率改善効果示唆

時々、PAP療法の重大イベント効果を示す報告もあるが・・・

睡眠時無呼吸PAP療法:心血管アウトカム・死亡リスクのベネフィット認めず
https://kaigyoi.blogspot.com/2017/07/pap.html

システミック・レビューなので今のところスタンダードな見解?

だが、病型によっては重大イベントに影響?



肥満・重度無呼吸の組み合わせではPAP療法の死亡率改善効果示唆


Association of Positive Airway Pressure Prescription With Mortality in Patients With Obesity and Severe Obstructive Sleep Apnea
The Sleep Heart Health Study
Quentin Lisan, et al.
JAMA Otolaryngol Head Neck Surg. Published online April 11, 2019. doi:10.1001/jamaoto.2019.0281
https://jamanetwork.com/journals/jamaotolaryngology/article-abstract/2730379

多施設・住民ベースコホート研究(SHHS: Sleep Heart Health Study)、長期観察研究(1995-1998の登録) 平均フォローアップ11.1年間


392名の被検者登録、男性 316(80.6%)、平均年齢 63.1(11.0)歳のうち、死亡 96
処方PAP群 12、被処方PAP群 84名で、粗死亡発生率 1000人年あたり 12.8 vs 24.7
Cox多変量解析にて、総死亡ハザード比 PAP群 で 0.38 (95% CI, 0.18 - 0.81)

propensity matching後、0.58 (95%CI, 0.35 - 0.96)

生存率曲線にて死亡率差は PAP治療開始後 6-7年間



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