2015年8月17日月曜日

院内感染対策病室表面消毒エビデンス乏しい

院内感染対策って関係者がガイドラインを盾に威張ってる割には肝心のエビデンス乏しいことが多い。特に、環境整備に関して・・・



Cleaning Hospital Room Surfaces to Prevent Health Care–Associated Infections: A Technical Brief
Jennifer H. Han, et. al.
Ann Intern Med. Published online 11 August 2015 doi:10.7326/M15-1192


病室のhard surfaceのクリーニングは、院内感染減少に関してクリティカルである。クリーニング、消毒、清潔度モニタリング、遂行上の要素、有効性などレビュー

C. difficile、MRSA、バンコマイシン耐性腸球菌の表面コンタミネーション、コロナイゼーション、感染を含め気の津

80研究、そのうち、プライマリ研究 76、 システマティック・レビュー 4つ
49はクリーニング方法、14はモニタリング戦略、17は遂行上のチャレンジ、ファシリテーター着眼、14はモニタリング戦略評価

ランダム化トライアル、対照化トライアルは僅か5つのみ

消毒法、モニタリング戦略に関しては有効性比較研究なし

脂肪制限食の方が、低炭水化物食より肥満減量作用大きい。ただ長期となれば適合作用が生じその差が無くなる・・・

低炭水化物ダイエットはインスリンを低下し、脂肪燃焼増加をもたらすため、低炭水化物ダイエットが市井ではもてはやされているが、実際は、若干ながら 脂肪制限の方が体重減少を示す。


現実に低炭水化物ダイエットが有効なのは、食事の選択の影響、すなわち、炭水化物の方が食事量に影響が有り、ダイエットに優位となる。だが、厳格な密室研究では脂肪食に偏る方が体重増加をもたらす。


Prof. Susan Jebb, Professor ( Diet and Population Health, University of Oxford)


食事構成内容による体脂肪への代謝的影響をみた良質な実験。一度、総エネルギー(カロリー)摂取量をコントロールした場合、摂取食事構成内容に代謝が厳格にマッチ指せるよう体が順応するためであろう、脂肪酸化(脂肪燃焼)の差はかなり小さい。脂肪酸化の違いがほとんど無いことは、たった2週間の短期間研究でさえ新しい炭水化物摂取食パターンへの適合が生じる。数式モデルによる大略予測と体組成変化結果と一致。
食事選択厳格制限による代謝独房では、純粋な摂取食事の代謝反応のみが示され、行動変容の入りこむ余地はない。この環境により、低脂肪vs低炭水化物食での差が示されたが、その代謝的差は極めて少なく、最も良いダイエット法は、継続可能な方法ということになる。
科学のリアルチャレンジは、食事の栄養学的成分でなく、アドヒアランス向上をもたらす行動学的戦略が重要。脂肪だろうが、炭水化物だろうが、カロリーをカットできる食事計画を遂行し続ければ、継続するほど減量に繋がる。





http://www.eurekalert.org/pub_releases/2015-08/cp-ldr080615.php





Calorie for Calorie, Dietary Fat Restriction Results in More Body Fat Loss than Carbohydrate Restriction in People with Obesity
Kevin D. Hall, et. al.
Cell Metabolism  DOI: http://dx.doi.org/10.1016/j.cmet.2015.07.021

独房居住実験で、日々脂肪摂取と総脂肪酸酸化の違い検討。
炭水化物制限は脂肪酸化増加継続し、脂肪1日 53±6 g減少
脂肪酸制限では、脂肪酸化は不変で、脂肪1日 89±6 g減少

脂肪酸制限の方が炭水化物制限より体重減少するもわずか(p = 0.002) 
数式モデルではこれらのデータと一致するし、炭水化物・脂肪の量変化・等カロリー食事継続で、体脂肪の量変化は最小化されるようだ








noteへ実験的移行

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