2015年7月14日火曜日

中等症・重症喘息:好気的運動訓練で、気道過敏性や気道炎

ほぼおんなじ報告!


Aerobic training decreases bronchial hyperresponsiveness and systemic inflammation in patients with moderate or severe asthma: a randomised controlled trial
Editor's ChoicePress Release
Andrezza França-Pinto , et. al.
Thorax 2015;70:732-739 doi:10.1136/thoraxjnl-2014-206070


89名の患者を
・対照群:CG
・エアロビック訓練群:TG
にランダム割り付け

12週後、43名の患者、CG 21名、 TG 22名研究完遂

TGは、2倍濃度(dd)単位で1dd(95% CI 0.3〜1.7dd)の気道過敏性改善

IL-6 、MCP-1 減少、AQLQや喘息急性増悪改善 (p < 0.05)

IL-5、IL-8、IL-10 、喀痰細胞特性、FeNO、QCQ-7では影響認めず

non-well-controlled 喘息患者でのACQ-6 、及び、気道炎症悪化TG例ででの喀痰好酸球、FeNOのグループ内の差が見られた






Aerobic training decrease bronchial hyperresponsiveness and systemic inflammation in patients with moderate or severe asthma: A randomized controlled trial
Celso R.F. Carvalho , et. al.
ERJ September 1, 2014 vol. 44 no. Suppl 58 1707

88名の喘息患者をランダム割り付け
TGで、  1dd (0.3-1.7dd, 95%IC) vs. 0.06dd (-0.6-0.7dd, 95%IC) in CG (p=0.04)

同様に、IL-6減少 (305± 278 vs 68± 122 fg.mL-1)、 IL-8 (1.5± 0.3 vs 1.2± 0.3 pg.mL-1) 、 MCP-1 (21.0± 9.5 vs 16.9± 7.8 pg.mL-1) (p=0.01)

気道炎症の高い患者群(好酸球 3%超、 FeNO 26 > 26 ppb)では、TGにより喀痰好酸球、FeNO減少 (p=0.01)

運動トレーニングも喘息症状悪化し、急性増悪減少する  (p=0.02)





Rotterdam study : COPDは心臓突然死のリスク要素

4月オンライン発表されたもので今更ながらなのだが・・


COPDは心臓突然死(SCD)と関連し、心室性不整脈、QTc延長などが関連していると・・・
http://www.medscape.com/viewarticle/843900




Chronic obstructive pulmonary disease and sudden cardiac death: the Rotterdam study
Lies Lahousse,  et. al.
DOI: http://dx.doi.org/10.1093/eurheartj/ehv121 1754-1761 First published online: 28 April 2015

13,471名解析中、 COPD診断 1615名、 SCD 551名

COPDはSCDリスク増加(年齢ー、性別補正ハザード比:HR、 1.34、 95%信頼区間:CI、 1.06−1.70)

リスクはCOPD診断後2000日(5.48年間)後増加:年齢ー、性別補正ハザード比:HR、 2,12、 95%信頼区間:CI、 1.60−2.82)

この期間の急性増悪頻回COPD患者は3倍リスク増加:年齢ー、性別補正ハザード比:HR、 3.58、 95%信頼区間:CI、 2.35−5.44))

心筋梗塞・心不全既往無しの症例に限定しても同様


LABA/LAMA製剤無反省に使って良いのだろうか?




ホルムアルデヒドとALSの関連

動物実験・in vitro実験にてホルムアルデヒドが、神経筋側索硬化症(ALS)と関連する可能性が示唆されている。ホルムアルデヒドは、ニューロンT蛋白 misfoldingと凝集を誘発し、ニューロンのアポトーシスを来す。

大規模前向きコホートではリスク増加有りそうだが、有意差認めなかった。NLMSという米国を代表するコホートにて検討




Job-related formaldehyde exposure and ALS mortality in the USA



ホルムアルデヒド暴露 (vs 非暴露)ではやや貧しく、教育レベル低く、非ヒスパニック系白人が少ない

ホルムアルデヒド暴露高頻度(vs 非暴露)では、男性に於けるALS死亡率3倍ほど高い
女性では、抗暴露可能性職業歴少なく、このカテゴリーではALS死亡認めず、推定不能

ホルムアルデヒド暴露強度はALSとの関連性強くない

暴露高頻度、高強度では男性においてALSとは死亡率増加と関連 (HR=4.43, 95% CI 1.16 to 16.85, p<0 .05="" p="">

高頻度、高強度暴露は葬儀手配者で、男性において、感度分析は腫瘍解析よりHR推定値高い。




大塚製薬:ブレクスピプラゾール 米国FDA、統合失調症治療、MDD治療へのアドオン治療承認

D3/D2受容体の部分的作動薬(パーシャルアゴニスト:ただしD2により強く作用)するRexulti (「ブレクスピプラゾール」、brexpiprazole)、複数のモノアミン系(5-HT1Aの部分的作動薬や5-HT2A a1受容体の拮抗薬など)に対して作用(SDAM:serotonin dopamin activity modulator)し錐体外路症状(EPS)の発生を抑えるものと考えられていますが、一方でD2受容体としても機能

http://www.gii.co.jp/report/gd299184-brexpiprazole-schizophrenia-forecast-market.html


米国FDA、統合失調症治療、MDD治療へのアドオン治療承認
http://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/PressAnnouncements/ucm454647.htm


最大の副作用は、体重増加と、動きたいという気持ちになる「 inner sense of restlessness」

EGFR遺伝子変異・転移性非小細胞肺癌 イレッサを第一選択薬として承認

米国では非小細胞肺癌:NSCLC腫瘍の約10%でEGFR遺伝子変異があり、イレッサを、米国FDAは、「転移性NSCLC」第一選択として承認

最も多いタイプの変異である、exon 19 deletions or exon 21 L858R substitution gene mutationを検知する、therascreen EGFR RGQ PCR Kitも承認


http://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/PressAnnouncements/ucm454678.htm



アジア人種、非喫煙者などの多いEGFR変異




日本での影響が大きいと思うのだが・・・

システマティック・レビュー&メタアナリシス:: 2型糖尿病予防 食事運動プロモーションプログラム

食事運動療法の組み合わせ2シーズン最低含む3ヶ月以上のプロモーションプログラム


Community Preventive Services Task Forceのシステマティック・レビュー&メタアナリシスで、米国疾患予防推奨の根源となる分析


米国内では2型糖尿病有病率が成人の7%で、さらに発症リスク状態にあるのが37%
何もしなければ、毎年10%程度が糖尿病へ移行する

予防的措置として食事運動が重要で、そのプロモーションの意義を再確認


Combined Diet and Physical Activity Promotion Programs to Prevent Type 2 Diabetes Among Persons at Increased Risk: A Systematic Review for the Community Preventive Services Task Force
Ethan M. Balk, et. al.
Ann Intern Med. Published online 14 July 2015 doi:10.7326/M15-0452


53研究(食事・運動プロモーションプログラム vs 通常ケア比較30、 強化 vs 非強化プログラム比較12、単独プログラム 13)により66プログラム評価


通常ケアと比較し、食事・運動プロモーションプログラムは、2型糖尿病発生率減少  (リスク比 [RR], 0.59 [95% CI, 0.51 to 0.66]) (16 研究)、 体重減少 (ネット変化 −2.2% [CI, −2.9% to −1.4%]) (24 研究) 、空腹時血糖減少 (net change, −0.12 mmol/L [−2.2 mg/dL] [CI, −0.20 to −0.05 mmol/L {−3.6 to −0.9 mg/dL}]) (17 研究)、 他の心臓代謝リスク要素改善





臨床イベントエビデンスは少ないが、より強化されたプログラムほど有効








noteへ実験的移行

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