2019年9月30日月曜日

INBUILD:病因不問 進行性線維性間質性肺疾患への抗線維化薬剤効果

ERSで発表

ニンテダニブは進行性線維性間質性肺疾患(progressive fibrosing interstitial lung diseases)の臨床的原因を問わずその進行を抑制するという仮説検証


Nintedanib in Progressive Fibrosing Interstitial Lung Diseases
Kevin R. Flaherty,., et al., for the INBUILD Trial Investigators
N. Engl. J. Med.  September 29, 2019
DOI: 10.1056/NEJMoa1908681
https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1908681

2重盲検プラシーボランダム化第三相、15ヶ国治験
CTにて線維性肺疾患病変10%超の症例; ニンテダニブ 150mg 1日2回
治療にかかわらず直近24ヶ月間質性肺病変進行で、FVC 予測比45%以上、DLCO予測比 30-80%

総数663名、全体 FVC1年間減少 -80.8 mL/年 vs プラシーボ -187.8ml/年 ;差 107 ml/年 (95% CI 65.4-148.5)
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ブレスオミクス:成人喘息において外的検証不十分

呼気中のガス濃度はピロリ菌のC13/14尿素、喘息でのFeNOなど臨床応用されているが、揮発性有機化合物(VOC)の数千種類呼気ガス中に含まれる。嗅覚を引き起こす腫瘍分子で、VOC250超において1971年この医療戦略がtransformされてきている。
最近のVOC解析は、センサーによるパターン認識により哺乳類の嗅覚機能をモデル化している。
診断上のバイオマーカーだけでなく、喘息治療上の臨床的ジレンマを解決する手段として期待がかけられている。

Breathomicsは比較的新しい分野で、楽観主義により保護されがちだが、他のomicsテクノロジーと同じく外部検証が乏しく、対象患者数が少なく、モデルの過剰適用によるご判断を生じる可能性がある。一方、炎症性プロセスの呼気VOCの感受性は、大規模再現コホートにより炎症phenotypeの表現型識別には成功している。だが、これでも外的検証十分とは言えない。

Exhaled volatile organic compounds in adult asthma: a systematic review
Adnan Azim, et al.
European Respiratory Journal 2019 54: 1900056;
DOI: 10.1183/13993003.00056-2019
https://erj.ersjournals.com/content/54/3/1900056



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