広く使われる、現代の糖尿病薬としては初めてではないかと思われるニュースと報道
すでにメーカーよりプレスリリースされていた
EMPA-REG OUTCOME:SGLT2による重大心血管アウトカム改善効果 2015/8/24
Empagliflozin, Cardiovascular Outcomes, and Mortality in Type 2 Diabetes
Bernard Zinman, et. a.
for the EMPA-REG OUTCOME Investigators
N. Engl. J. Med. September 17, 2015DOI: 10.1056/NEJMoa1504720
Empagliflozin10mgもしくは25mgとプラシーボ1日1回
プライマリアウトカムは、心血管原因死亡・非致死性心筋梗塞・非致死性卒中組み合わせ
7020名の患者治療、観察期間中央値3.1年間
プライマリアウトカムは
Empagliflozin群 490/4687
プラシーボ群 282/2333
ハザード比 0.86;95.02%信頼区間 0.74〜0.99;p=0.04;優越性
心筋梗塞・卒中では群間差有意でないが・・・
心血管原因死亡率低下:3.7% vs 5.9% ; Relative Risk Reduction:RRR 38%
心不全入院減少:2.7% vs 4.1% ; RRR 35%
全原因死亡減少:5.7% vs 8.3% ; RRR 32%
セカンダリアウトカム(プライマリアウトカム+不安定狭心症入院)は有意でない
Empagliflozin群は性器感染増加みとめるも、他の副事象イベントすくない
糖化ヘモグロビンは、Empagliflozin群で 7.81%、 プラシーボ群で8.16%で、多くは目標値に到達してない。 多国トライアルでベースラインの糖尿病治療や心血管疾患治療などにばらつきがある。
VADT試験、ACCORDでも短期でむしろ増加だったがその後10年ほどで改善した
3年間程度で心血管疾患イベント改善というのはあまりに衝撃的!
2015年9月18日金曜日
駆出率低下心不全中枢型無呼吸へのASV:死亡率などプライマリアウトカム悪化
循環器系及び呼吸系の最近の話題
ASVは、中枢型無呼吸症候群に対して有益であるはずだったはず・・・
http://www.me-times.co.jp/book/pdf/Homec1.pdf
だが、実際のトライアルで芳しくない結果が示された
筆者は解釈上
・ブラインド化されてない
・女性登録がすくない
・Preserved EFの心不全に通用しない
他、使用平均時間12ヶ月後3.4時間で、3割程度が1時間未満という使用率が、結果にどう影響をあたえたか?
Adaptive Servo-Ventilation for Central Sleep Apnea in Systolic Heart Failure
Martin R. Cowie, et. al.
N Engl J Med 2015; 373:1095-1105September 17, 2015
DOI: 10.1056/NEJMoa1506459
Comments open through September 23, 2015
左室駆出率45%以下、AHI 15以上、ガイドラインベースのASV治療と対象としてのガイドラインベースの薬物治療のみを比較した1325名対象
プライマリエンドポイントは、time-to-event analysisで、全原因死亡・延命心血管介入、予定外入院(心不全)
ASVは、中枢型無呼吸症候群に対して有益であるはずだったはず・・・
http://www.me-times.co.jp/book/pdf/Homec1.pdf
だが、実際のトライアルで芳しくない結果が示された
筆者は解釈上
・ブラインド化されてない
・女性登録がすくない
・Preserved EFの心不全に通用しない
他、使用平均時間12ヶ月後3.4時間で、3割程度が1時間未満という使用率が、結果にどう影響をあたえたか?
Adaptive Servo-Ventilation for Central Sleep Apnea in Systolic Heart Failure
Martin R. Cowie, et. al.
N Engl J Med 2015; 373:1095-1105September 17, 2015
DOI: 10.1056/NEJMoa1506459
Comments open through September 23, 2015
左室駆出率45%以下、AHI 15以上、ガイドラインベースのASV治療と対象としてのガイドラインベースの薬物治療のみを比較した1325名対象
プライマリエンドポイントは、time-to-event analysisで、全原因死亡・延命心血管介入、予定外入院(心不全)
ASV群では、12ヶ月時点での平均AHI 6.6イベント/時間
プライマリエンドポイント発生はASV群と対照群で有意差認めず (54.1% and 50.8%; ハザード比, 1.13; 95% 信頼区間 [CI], 0.97 to 1.31; P=0.10).
全原因死亡率と心血管死亡率は、ASV群でプラシーボ群に比較して有意増加 (ハザード比 全原因, 1.28; 95% CI, 1.06 to 1.55; P=0.01; 心血管疾患, 1.34; 95% CI, 1.09 to 1.65; P=0.006)
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