2012年3月1日木曜日

セレニウムU字減少:とりすぎると2型糖尿病リスク

“セレニウム”は、pleiotropic effectがあるとして、抗酸化作用として、抗炎症作用として、10年以上用いられてきた。低セレニウム状態は死亡率、免疫機能、認知機能低下と関連性があるとされ、高セレニウム状態・セレニウムサプリメント補給は、抗ウィルス作用、そして男女の生殖機能、自己免疫性甲状腺疾患リスク減少と関連するとされた。前向き 研究で、高セレニウム状態と前立腺、肺、直腸結腸、膀胱癌リスクに関してある程度のベネフィット認めたが、トライアルからの知見にばらつきがあり、栄養状態が不充分なときのみベネフィットがあるというのが改めて認識された。
既に十分量セレニウムがある場合、セレニウムサプリメント投与は、2型糖尿病リスク増加し、関連性が“U字型”で、低セレニウム状態ではベネフィットがあるが、十分量以上の場合副作用の方が多い。



Selenium and human health
The Lancet, Early Online Publication, 29 February 2012doi:10.1016/S0140-6736(11)61452-9

稀なケース:母の悪性腫瘍が子供へ

Wednesday, February 29, 2012
Mother Passes Melanoma to Baby
http://blogs.webmd.com/whats-new/2012/02/mother-passes-melanoma-to-baby.html




進行メラノーマが母から男児へ

妊娠中担癌状況は、1000妊娠中1例では生じるかもしれないとのこと。
胎児への伝播症例は、1866年以降の報告は100例未満で、30%がメラノーマとのこと。


多くのメディアが報道
http://bit.ly/yQIrCd

米国CDC:子供・青年の糖添加物消費実態 ・・・ 自宅での摂取が2/3 家庭内での問題が大きい

CDC
http://www.cdc.gov/nchs/data/databriefs/db87.htm

Consumption of Added Sugar Among U.S. Children and Adolescents, 2005–2008

子供では、カロリーの16%が糖分から摂取しており、ソーダ・ケーキ・アイスクリームなどの加工食品、コーンシロップ、フルクトースたっぷりのコーンシロップ、モルトシロップ、フルクトース甘味料、蜂蜜、糖液、無水ぶどう糖、結晶ぶどう糖、デキストリンなどを含む。

自宅で66%ほど摂取し、学校のカフェテリアやコンビニエンスストア・自販機などよりも多い。
白人の男の子の方が多く、糖摂取量多く、黒人・ヒスパニック系より多い。白人の女の子も同様傾向だが、若干その差は男児ほどはない。


Figure 2. 2-19歳の子供の糖添加食品からの平均比率 性別・年齢群比較: United States, 2005–2008


Figure 5. 糖添加物からのカロリー比率 ;2-19歳の子供;植樹の種類(左:飲料、右:食品)と摂取場所: United States, 2005–2008

JAK阻害剤ルクソニチニブ 骨髄線維症への効果 vs. best available therapy

骨髄線維症 患者へのruxolitinib ( JAK1、 JAK2 阻害剤)が、脾臓サイズ、QOLに対し、有意に効果があったが、全般生存率への効果は示せなかったが、best available therapyが1/3割り当てで評価できなかったというもの

ルクソニチニブは、昨年11月、骨髄線維症についてFDA承認されたとの報道があった

http://www.medscape.com/viewarticle/753682




JAK Inhibition with Ruxolitinib versus Best Available Therapy for Myelofibrosis
Claire Harrison et. al.
N Engl J Med 2012; 366:787-798 March 1, 2012


219名の “intermediate-2 or high-risk primary myelofibrosis, post–polycythemia vera myelofibrosis, or post–essential thrombocythemia myelofibrosis”を、ruxolitinibか、best available therapyに割り付け
プライマリエンドポイントとキー・セカンダリエンドポイントは、48週目、24週目のMRI・CT評価脾臓サイズ35%減少。

48週目で、ruxolitinib群では、28%が48週目で脾臓サイズ35%減少に到達し、best available therapy群は0%(P<0.001)、24週目は、32%、0%(P<0.001)

48週目に、ruxolitinib治療群は触知脾臓長平均値は56%減少し、best available therapyは4%

ruxolitinibへのresponse 期間中央値に到達せず、80%が12ヶ月フォローアップ中央値でもまだ反応続いている状況。

ruxolitinib群患者は、包括的QOL測定値改善、骨髄線維症関連症状減少を示した。

投与量減量・中止、輸血で管理する grade 3以上の血液異常所見は血小板減少と貧血。

各治療群1人が血小板減少により中止、貧血による中断は認めない。

非血液系副作用は稀で、ほとんどがgrade 1か、2。
急性骨髄性白血病には2例で、best available therapyで発症。

ランダム化トライアル:頭部外傷意識障害への塩酸アマンタジン効果

頭部外傷意識障害に関して使用長期間の効果はないが、4週間ほどの使用に関してはその効果に関し、有意な差があるようだ。


Placebo-Controlled Trial of Amantadine for Severe Traumatic Brain Injury

Joseph T. Giacino et. al.

N Engl J Med 2012; 366:819-826March 1, 2012





塩酸アマンタジンは、外傷性頭部外傷の遷延性意識障害患者へ最も処方されている薬剤。
予備研究にて、機能的回復促進示唆報告がある。

184名の植物状態或いは意識レベルが極めて低下している頭部外傷後4-16週の被験者
4週間アマンタジンとプラシーボへランダム割り付け
4週間にわたるDisability Rating Scale (DRS; range, 0 to 29, with higher scores indicating greater disability)と2週間washout期間で機能回復率をmixed-effects regression mode(変量効果モデル)lにて比較

4週間の治療期間中、アマンタジン群の方が回復率有意に早く、DRS score (スロープ差、 0.24 point / 週; P=0.007)、プライマリアウトカム測定に関してベネフィットを示唆する。

事前特異化サブグループ解析にて、治療有効性は植物状態と意識状態極小状態患者で同様。

治療後2週間アマンタジン群の改善率緩徐化(weeks 5 and 6) し、プラシーボ群より有意に緩徐となる (スロープ差, 0.30 point / 週; P=0.02)



DRSスコア全般改善に関して、ベースラインと6週目の差は両群同様(治療中止後2週間め)

重大副事象発生に関して有意な差は認めない。

ランダム化トライアル:妊娠中ニコチン置換禁煙治療 副事象同等・ただコンプライアンス悪すぎる


A Randomized Trial of Nicotine-Replacement Therapy Patches in Pregnancy

Tim Coleman et. al. for the Smoking, Nicotine, and Pregnancy (SNAP) Trial Team

N Engl J Med 2012; 366:808-818March 1, 2012


英国の7つの病院16-50歳までの12-24人週にある女性で5 cigarettes/day以上を対象に
1050名を521名ニコチン置換、529名をプラシーボ割り付け

出産までの禁煙率はニコチン補充療法とプラシーボで、9.4% vs 7.6%で非補正オッズ比は1.26;95%信頼区間 0.82-1.96
だが、1ヶ月後の禁煙率は 21.3  vs 11.7%と高い。
コンプライアンスが悪く、ニコチン貼付療法治療群ではわずか7.2%、対照群は2.8%と1ヶ月未満に断念する人が多い。
妊娠・出産副事象は2群同等




チャンピックス(valenicline)は現在ファイザーが早期産、低体重、死産、早期胎盤剥離、SIDSなどをアウトカムとして妊娠中投与治験中 (NCT01290445)。

妊娠中投与に関しては情報不足として現実的には投与困難と思われるが・・・“あくまでも、利益性がリスクを上回ると判断”した場合

noteへ実験的移行

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