2014年9月29日月曜日

結核:糖尿病合併時再発率増加は治療期間延長で改善する。ただし、DOTs徹底すれば改善。

結核治療において 「糖尿病、じん肺、HIV等結核の気核に影響を及ぼす疾患を合併する場合・・・患者の病状及び経過を考慮して治療期間を3月間程度延長できる」と記載されている。


文字通りだと、糖尿病コントロール良ければ延長せずに良さそうにおもえるが、糖尿病の有無だけで判断される場合も多いようだ。特に、糖尿病有無しか申請書に記載されてない場合結核審査会側はその対応に迷うこととなるだろう。


以下の報告も、糖尿病の有無だけで検討されている・・・DOTsさえしっかりなされれば6ヶ月でも良さそうと解釈しろということなのだろうか?


Optimal Duration of Anti-tuberculosis Treatment in Diabetic Patients: Nine or Six months?`
Jann-Yuan Wang, et. al.
Chest. 2014. doi:10.1378/chest.14-0918


12688名の糖尿病、43195名の非糖尿病患者において、結核再発率2.2%と1.38%(p < 0.001 )



糖尿病患者のうち、再発率はDOTs導入後3.54%から1.19%へ減少。



糖尿病患者のみの内訳では、再発率は3.54%から1.19%へ減少 (p < 0.001 )



総数 4506(35.5%)を9ヶ月TB治療群で再発率は低下した(HR 0.76 [0.59-0.97]が、DOT下ではベネフィット消失   (HR 0.69 [0.43-1.11]) 

  

他の再発因子は、高齢、男性、悪性疾患、TB診断が昔ほど、2ヶ月後の培養陽性残存、抗結核治療一致率80%以下。 



糖尿病と、結核治療アドヒアランスに関連する共役要素・・・さてなんだ

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