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2022年8月18日木曜日

喫煙(ニコチン)とコーヒー(カフェイン)の脳内受容体での関係


解説記事:Coffee and cigarettes: Research sheds new light on nicotine and morning brew (medicalxpress.com) 

喫煙者の中には、一日の最初のタバコは、コーヒーがないと満足できない人もいる。それは、単なる朝の習慣ではないかもしれない。フロリダ大学の研究者が、焙煎コーヒー豆に含まれる化学物質が、朝のニコチンへの欲求を和らげる可能性があることを発見。研究者らは、細胞を用いた研究で、コーヒーに含まれる2種類の化合物が、脳にある特定の高感度ニコチン受容体に直接作用することを突き止めた。喫煙者の場合、ニコチンの禁断症状が一晩続くと、これらの脳の受容体が過敏になることがある。 
"多くの人が朝のカフェインが好きですが、タバコの喫煙者が彼らのコーヒー飲用したい理由を説明するかもしれないコーヒーで他の分子がある"

研究者らは、特定のヒト・ニコチン受容体を発現している細胞に、深煎りコーヒー溶液を塗布した。コーヒーに含まれる有機化学物質が、喫煙者のニコチン渇望につながるニコチン受容体の機能不全を回復させる可能性がある、と研究者らは結論づけた。この発見により、Papke氏はより広い範囲の仮説を立てることになった。コーヒーに含まれる化合物の1つであるn-MPは、朝のニコチン渇望を鎮めるのに役立つのではないか、というのである。

Papke氏は、ニコチン依存症の喫煙者が、タバコの使用を、朝はコーヒー、夜はアルコールと結びつけて考えていることに興味を持ったという。アルコールが脳内のニコチン受容体に作用することは十分に研究されているが、受容体とコーヒーとの相互作用についてはあまり研究されていない。

"多くの人は、カフェインのために朝のコーヒーを探しています。しかし、コーヒーは喫煙者に何か他の作用をしていたのでしょうか?我々は、コーヒーに含まれる他の物質が脳のニコチン受容体に影響を及ぼしているのかどうかを知りたかったのです」とPapke氏は述べた。

この研究結果は、行動科学者が動物モデルを用いてニコチンの禁断症状をさらに研究するためのよい基礎となる、と彼は言う。



www.DeepL.com/Translator(無料版)で翻訳しました。

  •  コーヒとニコチンともに、世界で依存性としては最も多く用いられている物質の3つのうち2つ
  • 離脱後期間、カフェイン(コーヒー)とニコチン(喫煙)が最も使われる
  • コーヒーは直接、脳内ニコチン受容体の2つの主要タイプに影響を与える
  • コーヒーのコリンはα7 受容体に影響を与え、n-MPが最もα4β2受容体へ影響を与える
  • n-MPは2つのα4β2受容体主要タイプの一つを抑制し、他のタイプは促進的に働く


Coffee and cigarettes: Modulation of high and low sensitivity α4β2 nicotinic acetylcholine receptors by n-MP, a biomarker of coffee consumption

Neuropharmacology Volume 216, 15 September 2022, 109173

https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0028390822002325


喫煙者は、一日の最初のタバコを吸うときにコーヒーを特に好むと報告されている。Xenopus 卵母細胞に発現させたヒト脳内ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)サブタイプの活性に対する未焙煎および焙煎コーヒー豆の水抽出物(コーヒー)の影響を、複合抽出物、低分子量(LMW)画分、コーヒー中の特定の化合物に注目し、電位クランプ実験により検討した。

ポジティブアロステリックモジュレーター(PAM)であるPNU-120596を併用すると、コーヒーはα7 nAChRを発現する細胞からAChコントロールよりも大きな電流を刺激した。生豆コーヒーに対するPAM依存的な反応は、深煎りコーヒーに対する反応の3倍であり、焙煎工程で一部分解されるコーヒーの成分であるコリンによるα7受容体の活性化と一致するものであった。

ニコチン中毒に関連するα4β2 nAChRの高感度型(HS)と低感度型(LS)の両方についてコーヒーをテストした。程度の差こそあれ、これらの受容体はコーヒーおよびLMW抽出物によって活性化および阻害された。 

また、コーヒーに含まれる9つの低分子化合物の活性も調べた。コーヒー豆を焙煎する過程で生成される1-methylpyridinium と 1-1-dimethylpiperidium,の2つの化合物のみがnAChRに有意な作用を示した。これらの化合物はHS α4β2受容体の競合的アンタゴニストであったが、LS α4β2受容体に対してはPAMであった。 

喫煙者のHS受容体は、一日の喫煙を通じて徐々に減感していくと考えられるが、脳内ニコチン濃度が低い朝には過敏になっている可能性がある。したがって、喫煙者の最初の1杯のコーヒーは、その日の最初のタバコの脳内作用のバランスをとるのかもしれない。

www.DeepL.com/Translator(無料版)で翻訳しました。

2021年7月20日火曜日

コーヒーと頻拍性不整脈は通常関連性なし

 とは言いながら・・・

大規模なコホート研究によると、コーヒーを飲む人は、遺伝的にカフェイン代謝が遅くなる素因がある場合でも、心不整脈を発症するリスクが高くはなかった。代わりに、コーヒーの各カップは、平均4。5年のフォローアップで英国バイオバンク参加者の間で不整脈の発症リスクが3%低い(調整済みHR 0.97、95%CI 0.96-0.98)と関連していた。特に心房細動および/またはフラッター(HR 0.97、95%CI 0.96-0.98)および上室性頻脈(HR 0.96、95%CI 0.94-0.99)でわずかな減少が観察された。メンデルのランダム化研究では、カフェイン代謝関連遺伝子がコーヒー消費と不整脈の関係を変更することは示されなかった。

 限界としては、「より多くのコーヒーを飲んだ人は、年配で、白人で、男性である可能性が高かった。グループとして、彼らはまた、より多くの末梢動脈疾患、癌、喫煙、および飲酒を報告する傾向がありました。研究の著者は、彼らの研究の観察的性質を考えると、残留または測定されていない交絡を排除することはできないことを認めた。」 それと、コーヒー消費量がアンケート調査であること。

さらに、コーヒーとカフェインの違いを認識することが重要ということは強調されるべき。

 

2019年8月9日金曜日

片頭痛とカフェイン入り飲料の関連性:非線形オッズ増加

カフェイン入り飲料1日3サービング以上ならその日以降数日頭痛発症と関連
1−2サービン津程度では同日頭痛と関連せず





Prospective Cohort Study of Caffeinated Beverage Intake as a Potential Trigger of Headaches among Migraineurs
Elizabeth Mostofsky,  et al.
American Journal of Medicine.
DOI: https://doi.org/10.1016/j.amjmed.2019.02.015
https://www.amjmed.com/article/S0002-9343(19)30210-4/fulltext

目的
カフェイン入り飲料摂取の当日及びそれ以降の日の片頭痛トリガーとしての役割

方法
前向きコホート研究で101名のエピソード的片頭痛で連日朝夕電子日記
98名6週以上の日記 2016年3月〜2017年10月
毎日被験者はカフェイン入り飲料摂取と他のライフスタイル要素、片頭痛性頭痛毎のタイミングと特性を記録
カフェイン入り飲料摂取の日の片頭痛頻度と摂取しない日の同一個人の片頭痛頻度をどの曜日かを斟酌
条件付きロジスティクス回帰を用いオッズ比と95%信頼区間使用


結果
98名(女性 86名)、平均年齢 35.1歳、白人 83%、ヒスパニック・ラテン10%、頭痛開始時年齢平均 16.3歳
トータルで、観察 4467日の間で 825の片頭痛
カフェイン入り飲料摂取の数とその日の片頭痛発生オッズに統計学的に非線形相関あり (P-quadratic trend = .024)
摂取量レベル毎の推定値は統計学的有意に至らず
相関性は習慣的摂取と避妊治療によりばらつき


結論
カフェイン入り飲料摂取と当日片頭痛発生オッズに非線形の相関有り
これはカフェイン入り飲料摂取がその日の片頭痛トリガーとなることを意味している






2018年1月4日木曜日

血中カフェイン濃度・カフェイン代謝産物濃度はパーキンソン病早期の診断に役立つ


メディアで報道されている順天堂大学からの報告

血液でパーキンソン病診断 カフェイン検査、予防にも
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO2529083003012018CR8000/


Serum caffeine and metabolites are reliable biomarkers of early Parkinson disease
Motoki Fujimaki, et al.
Neurology First published January 3, 2018, 
DOI: https://doi.org/10.1212/WNL.0000000000004888


目的:高速液体クロマトグラフィー /質量分析にてパーキンソン病(PD)と対照からの血清中カフェインの動態と代謝検討

方法:PD 108、対照 31年齢マッチ化健康対照からカフェインとその血清代謝産物11種類の濃度をLC/MSにて比較。カフェイン関連遺伝子変異をdirect sequencingでスクリーン

結果:カフェインとdownstream metabolite9種の血中濃度が早期PD患者においてさえ減少し、カフェイン摂取総量や疾患重症度と関連しない。
ヒトのカフェイン代謝に主要な役割を果たす、P450酵素をencodeする、CYP1A2、あるいはCYP2E1は、対照と比較して有意な遺伝子変異なし
運動障害あるPD患者では運動障害症状なしのPDに比べカフェイン濃度有意に減少
疾患重症度と(adenosine 2A 受容体encodingの)ADORA2A遺伝子の変異に有意相関認めず、これは、受容体感受性とphenotypeの解離を示す。
血中カフェインとその代謝産物レベルの特性は、受診者操作特性分析による有望バイオマーカーと判明

結論:カフェイン濃度、カフェイン代謝産物濃度絶対値は、早期パーキンソン病の診断的バイオマーカーとして有望。これは、以前からの疫学・実験研究報告のカフェインの神経防御的効果と一致した知見






解説記事
https://www.medpagetoday.com/neurology/parkinsonsdisease/70281

2016年10月18日火曜日

中等度以上左室駆出率低下型心不全患者:カフェイン投与による不整脈への急性影響みとめず

二重盲検のきっちりした研究

中等度以上の左室駆出率低下型心不全患者へのカフェイン投与による不整脈への急性影響みとめず





Short-term Effects of High-Dose Caffeine on Cardiac Arrhythmias in Patients With Heart Failure
A Randomized Clinical Trial
Priccila Zuchinali, S et. al.
JAMA Intern Med. Published online October 17, 2016. doi:10.1001/jamainternmed.2016.6374

2重盲検ランダム化臨床トライアル・交差デザイン:心不全・心移植クリニック(三次大学病院)
中等度・重症収縮機能障害を有する慢性心不全患者(LVEF < 45%)、NYHA I - III
(2013年3月5日〜2015年10月2日)


1時間の間隔を置いて100mLの脱カフェイン 5 doseに加え
カフェイン 100mg or ラクトース・カプセル
総量カフェイン 500mg or プラシーボ、5時間プロトコール
1週間のwashout期間をおいて、プロトコール反復


主要アウトカム・測定:心室性、上室性期外収縮:連続心電図モニタリング


51名(37 [74%] 男性、平均[SD]年齢 60.6[10.9]歳]、主に中等度/重症左室収縮期機能障害  (平均 [SD] 左室駆出率, 29% [7%]); ICD装置植込 31 [61%]

連続心電図モニタリングにて、以下の数、カフェイン vs プラシーボ有意差なし
・ 心室性(185 vs 239 beats, respectively; P=0.47)
・ 上室性 (6 vs 6 beats, respectively; P=0.44)
・ 二連発、 二段脈、 非持続性頻拍

運動負荷変数、心室性・上室性期外収縮beat、運動時間、推定peak酸素消費量、心拍はカフェイン摂取で影響されず

 血中カフェイン濃度最高濃度患者は、最小濃度患者に比べて、心室性期外収縮増加もたらさず (P=0.91) 、プラシーボ群比較でも同様 (P=0.74)
 




食品名  カフェイン含有量  備考 
コーヒー  60 mg/100ml  浸出方法:コーヒー粉末10 g/熱湯150 ml
インスタントコーヒー  57 mg/100ml  浸出方法:インスタントコーヒー 2 g/熱湯 140 ml
紅茶  30 mg/100ml  浸出方法:茶5 g/熱湯360 ml、1.5~4分
せん茶  20 mg/100ml  浸出方法:茶 10 g/90°C430 ml、1 分


https://www.fsc.go.jp/sonota/factsheets/caffeine.pdf

2014年8月18日月曜日

カフェイン摂取: 耳鳴り発生抑制?

「耳鳴」 ってのは、その訴え、評価、原因、治療も、一般医家には難問題。


NHSII(30-44歳、女性)でのカフェイン摂取と耳鳴り発症の関連性調査。


前向き研究にて、カフェイン 150mg/日(コーヒー 8オンスカップに相当:237ml)未満の摂取者に比べ、450-599 mg/日では、その多変量補正ハザード比 0.85(95% 信頼区間 0.78 - 0.95)。
さらに、 600mg/日以上では、 0.79 ( 0.68 - 0.91)。


A Prospective Study of Caffeine Intake and Risk of Incident Tinnitus
Jordan T. Glicksman, et. al.
The American Journal of Medicine Volume 127, Issue 8, Pages 739–743, August 2014 DOI: http://dx.doi.org/10.1016/j.amjmed.2014.02.033




カフェインの覚醒作用が関連しているのではないかとの考察もあるが、機序不明。
http://www.viralglobalnews.com/health/caffeine-consumption-linked-reduced-incidence-tinnitus-women/14173/

2014年1月14日火曜日

カフェイン:記銘後摂取で効果 ・・・ 200mgで効果頭打ち

コーヒー、紅茶、緑茶、ココア、いずれに関わらず、カフェインは、記憶改善につながる

画像シリーズを閲覧させ、その後、コーヒーストロングカップほどの量である200mgのカフェインをその後服用。翌日被験者に記憶検査。
 被験者は16名の健康者で、カフェイン製品定期接種歴無し

 多くの研究で、認知機能促進効果検討がなされているが、長期記憶改善効果検討は詳細にはなかった。特に、学習前にカフェイン投与というのが通常だったが、学習後にカフェイン服用検討は詳細にはなされてない。記憶への影響は、覚醒、警戒、注意、処理速度などと関連する。故に、post-study designにて検討

 オリジナルな絵から、若干異なるアイテムを正確に指摘できるかというもので、例えば、ラバーダックが短いあるいは太ってるなどの違い。
 カフェインの量を100mg、300mgと比較すると、100mgではメモリー機能boost効果認めず、300mgでは200mgほどの効果無く、至適投与量は100mgだろうと・・・エスプレッソの典型例は80mgで、2杯ほどでで事足りる。


Post-study caffeine administration enhances memory consolidation in humans
Daniel Borota, et. al.
Nature Neuroscience    (2014)    doi:10.1038/nn.3623




コーヒー:60 mg/ 100ml
インスタントコーヒー: 57mg/ 100ml
紅茶: 30mg/ 100ml
せん茶: 20 mg/ 100mL
http://www.fsc.go.jp/sonota/factsheets/caffeine.pdf

2014年1月11日土曜日

カフェイン摂取は、心房細動発症頻度リスク軽減する?

カフェイン摂取は、心房細動発症頻度リスク軽減する?

Caffeine intake and atrial fibrillation incidence: Dose response Meta-analysis of prospective cohort studies
Min Cheng, et. al.
Canadian Journal of Cardiology, published online 06 January 2014.
http://www.onlinecjc.ca/article/S0828-282X%2813%2901761-3/abstract
6つの前向きコホート、23万名弱
プライマリ・メタアナリシスとして、心房細動リスク減少と関連 (RR 0.90; 95% CI 0.81 to 1.01, P = 0.07; I2 = 73%)

カフェインの心房細動への影響は、サブグループ解析にて、寄与要素補正後、低用量にて11%減少 (RR 0.89; 95% CI 0.80 to 0.99, P = 0.032; I2 = 30.9%, P = 0.227) 、高用量にて16%減少 (RR 0.84; 95% CI 0.75 to 0.94, P = 0.002; I2 = 24.1%, P  =  0.267)

習慣性カフェイン摂取と、心房細動リスクに、両依存的にメタアナリシスとして逆相関認める  (P for overall trend = 0.015, P for nonlinearity = 0.27)
習慣性カフェイン摂取300mg/日毎、心房細動発症頻度は6%減少(RR 0.94; 95% CI 0.90 to 0.99) 

2013年7月30日火曜日

カフェインは、心筋血流を減少させる ・・・ 虚血促進的働き

Caffeine Reduces Myocardial Blood Flow During Exercise
John P. Higgins, et. al.
The American Journal of MedicineVolume 126, Issue 8 , Pages 730.e1-730.e8, August 2013

カフェイン摂取は、医療メディア・一般紙から興味をもって受け取られる対象で、エナージー製品が増えてきたため、注目されている。

カフェインの急性摂取は、心臓仕事量を通常増加する。
そして、カフェインは、心筋運動量増加に見合った心筋血流の比例的な増加も求められるがそれを阻害している。特に運動時著しい。
これは主に正常対象に於ける冠動脈内のアデノシン誘発血管拡張を阻害するカフェインの影響によるものと考えられる。

純粋のカフェイン錠服用と運動性冠動脈血流に関連する医学文献を要約し、以上のメカニズムの可能性が示唆された。
他のカフェイン摂取方法での影響、例えば、コーヒー、エナージー飲料、エナージーゲルなど、運動パフォーマンス改善に、10代や若年アスリートが使用することの多い製品に関して将来的に調査する必要がある。


日本でもエナージードリンクの宣伝がうるさくなってきた。


カフェイン毒性: エナジードリンク問題 ・・・ 外国だけの話なのだろうか? 2012/12/20

HPVワクチンをめぐる日本の"失われた8年"と、私たちが検証すべきこと

「子宮頸がんワクチン」という呼び方に、以前から違和感があります。 HPVワクチンが子宮頸がん予防に重要であることは間違いありません。日本では女子への定期接種として導入され、子宮頸がん予防を中心に説明されてきたため、この名称が広まった経緯も理解できます。 しかし、このワクチンが...