landmark studyになったというWHIの新規解析(http://www.medpagetoday.com/OBGYN/HRT/40567)
超過死亡で表現し、ドラマティックで興味を引く内容となっている。1990年代は、子宮摘出後50代女性の90%はエストロゲン服用し、平均4・5年間継続していた。多くの研究でエストロゲンにより子宮摘出後の骨・心疾患リスク減少が示された。2002年のエストロゲン使用による超過イベントによるWHI研究途中中断より急激に閉経後女性へのエストロゲン使用激減した。2004年の子宮摘出後女性・エストロゲン単独投与群のWHIサブグループ解析で死亡リスク減少が示されたと主張。フォローアップ2011年までに子宮摘出後女性での年間死亡リスク1万対13の減少効果とのこと。
The Mortality Toll of Estrogen Avoidance: An Analysis of Excess Deaths Among Hysterectomized Women Aged 50 to 59 Years.
Philip M. Sarrel, ,et.al.
American Journal of Public Health. e-View Ahead of Print.
doi: 10.2105/AJPH.2013.301295
米国内での一般住民と、WHIのRCT被験者で、子宮摘出女性に関する超過死亡を比較したもの
2002年開始10年スパンで、エストロゲン治療回避されたため、最小 18601名、最大 91610名の早期死亡と推定
結論:若年閉経女性エストロゲン治療は、全原因死亡率決定的な減少と関連するが、この住民でのエストロゲン使用は低率で、さらに減少傾向である。
このデータでは、50-59歳女性での数千名ほどの年間死亡犠牲という示唆。
子宮摘出後女性と医療機関側でインフォームドディスカッションが危急の問題 (Am J Public Health. Published online ahead of print July 18, 2013: e1-e6. doi:10.2105/AJPH.2013.301295)
エストロゲン単独という揺れ戻しが次第に目立ってきている。
上記報告を全面的に信用するとしても、”50代女性で子宮摘出後に限定”されたベネフィットとして判断すべきだろう。