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2020年3月25日水曜日

GERD:コレセベラム胃内滞留持続放出剤型 IW-3718有効

 IW-3718
https://www.ironwoodpharma.com/pipeline/iw-3718/
 IW-3718 is a novel, gastric-retentive, extended-release formulation of the bile acid sequestrant colesevelam. (胆汁酸封入?(捕捉?)剤:コレセベラムの新規胃内滞留持続放出剤型):胃内胆汁酸と結合し食道への胆汁酸の作用を強く減少させる


PPIsのアジュバント治療としてのIW-3718の様々な用量での安全性・有効性評価



以下、例のDeepL翻訳
https://www.deepl.com/ja/translator


IW-3718 Reduces Heartburn Severity in Patients With Refractory Gastroesophageal Reflux Disease in a Randomized Trial
Michael F. Vaezi, et al.
Gastroenterology
DOI: https://doi.org/10.1053/j.gastro.2020.02.031
https://www.gastrojournal.org/article/S0016-5085(20)30242-0/fulltext

背景の狙い
難治性胃食道逆流症(GERD)は生活の質を低下させ、医療システムに多大な経済的負担をもたらす。添付書用量のプロトンポンプ阻害薬(PPI)を投与されているGERD患者の約30%で症状残存。PPI治療の補助薬として胆汁酸隔離剤IW-3718の有効性と安全性を評価するための試験を実施。

試験方法
2016年3月から2017年4月にかけて、GERDが確認された280名の患者さんを対象に、多施設共同、二重盲検、プラセボ対照試験を実施しました。患者は、食道炎の状態で層別化され、プラセボまたはIW-3718(500、1000、1500mg)を1日2回投与する群に無作為に割り付けられた(1:1:1:1:1)。主要エンドポイントは、ベースラインから8週目までの週次胸やけ重症度スコアの変化率であった。また、ベースラインから8週目までの週次逆流頻度スコアの変化率も解析した。

結果
週目の胸やけ重症度スコアのベースラインから8週目までの平均変化は、プラセボ群で46.0%、500mg群で49.0%、1000mg群で55.1%、1500mgのIW-3718群で58.0%の減少であった(用量反応P=.02)。1500mg IW-3718群とプラセボ群の治療差は11.9%であった(P=.04、共分散分析)。1500mg IW-3718対プラセボ群におけるベースラインから8週目までの週次逆流頻度スコアの平均変化は、17.5%の減少(95%CI、31.4%から3.6%の減少)であった。最も多かった有害事象は便秘であった(IW-3718投与群では8.1%、プラセボ投与群では7.1%)。薬剤関連の重篤な有害事象はありませんでした。




結論
難治性GERD患者を対象とした無作為化試験において、ラベル投与PPIに1500mgのIW-3718を添加すると、プラセボを添加した場合と比較して胸やけ症状が有意に減少した。また、逆流症状も減少した。IW-3718の忍容性は良好であった。ClinicalTrials.gov no: NCT02637557




discussionから・・・

IW-3718は、確立された胆汁酸隔離剤(コレセラム)と、ガバペンチン等の薬剤の胃管内放出抑制技術(Acuform [Assertio])を組み合わせ、数時間かけて胃内に胆汁酸を隔離することで、胆汁酸の有害作用を低減させます。 胆汁酸は、胃、大腸、肝細胞に有害な影響を与えることが示されている。
食道では、胆汁酸はEEやバレット食道の病態生理に関与している。  食道への胆汁酸の逆流は、重度のEEおよびBarrett食道患者の約半数に認められる。
PPIのみで治療されている患者では、還流液は酸性になりにくくなる;このような条件下では、グリシンと共役した胆汁酸を含む多くの胆汁酸がイオン化されたままであり、食道の表面上皮を貫通することができる。
 ヒトを対象とした研究では、食道粘膜の損傷の程度と逆流液中の胆汁酸濃度との間に関連性があることが示されている。
 この点から、本研究に登録した難治性GERD患者の症状の改善は、胆汁酸が胃の中で結合して食道に到達するのを妨げる可能性があることで説明できると考えられる。  


逆流性食道炎の患者で確かに胆汁酸逆流が多い。PPIで症状再発や無効症例には胆汁酸逆流への対応が重要なのかもしれない

2017年4月18日火曜日

特発性肺線維症:制酸剤にて予後改善?

GERDがIPF予後のリスク要素。ピルフェニドン治療患者へのAAT(制酸剤)投与の予後への影響検討

後顧的解析のため明確な結論づけできないが

重症胃腸症状・重症呼吸器感染症など増加の一方、IPF疾患進行緩徐化の可能性


Antacid Therapy and Disease Progression in Patients with Idiopathic Pulmonary Fibrosis Who Received Pirfenidone
Kreuter M. et. al.
Respiration DOI: 10.1159/000468546 Published online: April 12, 2017
http://www.karger.com/Article/Abstract/468546

【目的】ピルフェニドン治療患者のAATのIPF進行への影響評価
【方法】ピルフェニドン3トライアル治療IPF患者のpost hoc解析 
CAPACITY [PIPF-004/PIPF-006] と ASCEND [PIPF-016]
肺機能、運動耐容能、生存率、入院、副作用[AEs]を52週間解析:ベースラインAAT使用による解析
進行具合はFVC 10%以上減少、6分間歩行距離 50m以上低下、死亡(1年間)
【結果】 623名中、AAT 44%

52週時点 AAT vs 非AAT間の有意差無し

  • 疾患進行 (24.9 vs.  30.6%; p = 0.12)
  • 全原因死亡率 (2.9 vs.  4.0%; p = 0.47)
  • IPF-関連死亡率(1.1 vs.  2.0%; p = 0.37)
  • 全原因入院(16.1 vs.  18.3%; p = 0.48)
  • % FVC平均変化 (–2.7 vs.  –3.1%; p = 0.44)


絶対変化ではなく、相対変化としてのFVC10%以上減少はAATで良好  (15 vs.  22%; p = 0.03).



重症胃腸副事象:AEs (3.7 vs.  0.9%; p = 0.015) 、重症肺感染症 (3.7 vs.  1.1%; p = 0.035)はAATで多い


2015年3月30日月曜日

逆流性食道炎は非感染性鼻炎のリスク要素

逆流性食道炎(GERD)は鼻炎/副鼻腔炎発症のリスク要素らしい


5417名、1945-1973生まれを対象に1999-2001年、2010-2012年質問にて非感染性鼻炎(NIR)発症のに関する年齢、性別、BMI、喫煙、喘息、夜間GERDに対するオッズ比を計算


Nocturnal GERD - a risk factor for rhinitis/rhinosinusitis: the RHINE study.
Allergy. 2015 Mar 24. doi: 10.1111/all.12615.

10年間の観察期間中、NIR発症 1034名 (19.1%)


1999-2010年ともに、夜間GERD患者は2010年におけるNIR比率多い  (2.8% vs 1.2%,p<0.001)。

1999年 逆流数/週間と、2010年 NIRのリスクに、量依存的有意相関あり p=0.02

 
 年齢、性別、BMI、喫煙と喘息要素補正による多変量回帰にて、1999年夜間GERD(夜間GERD/週 3回以上)は、2010年NIR発症のORとして 1.6 (95% CI 1.0-2.5, p=0.03)


 喫煙は、NIR発症  NIR (30.7% vs 24.0%(p < 0.001)と、夜間GERD発症ともにリスク増加と関連



アレルギー性鼻炎にはガイドラインも多く存在する(http://kaigyoi.blogspot.jp/2015/02/blog-post_3.html)が、非アレルギー性となるとやや微妙。non-allergic rhinitis ( vasomotor rhinitis)と記載される報告もある。



 では、非感染性とは・・・ アレルギー性鼻炎と vasomotor rhinitisということか?


PONDsの逆で、胃酸が鼻腔にまで影響をあたえるのだろうか?

2015年3月2日月曜日

逆流性食道炎:メントールは喫煙によるC線維刺激を抑制

lーメントールは、芳香・矯味・矯臭の目的で調剤に使われる他、「平滑筋の細胞膜上にある電位依存性 L 型カルシ ウムチャネルに結合することにより、カルシウムイオンの細胞内への流入が遮断され、膜電位の発生を 消失させ、平滑筋を弛緩させる」作用を利用して胃内視鏡時前処置に使われることもある。


TRP: transient receptor potential protein<トリップ> スーパーファミリーの一つTRPM8<トリップエム8>のリガンドとしての作用を持ち、皮膚ではcold sensorとしての働きを持つ


逆流性食道炎での喫煙影響という極めて限定的条件の話題


喫煙による有害性をマスクする機序となっている悪者として扱うのか、煙者への配慮として、薬効的につかうべきなのか・・・実地上の有用性は分からないが、まぁ知識として・・・



Menthol suppresses laryngeal C-fiber hypersensitivity to cigarette smoke in a rat model of gastroesophageal reflux disease: the role of TRPM8

Bi-Yu Liu , Yu-Jung Lin , Hung-Fu Lee , Ching-Yin Ho , Ting Ruan , Yu Ru Kou
Journal of Applied Physiology Published 1 March 2015 Vol. 118 no. 5, 635-645 DOI: 10.1152/japplphysiol.00717.2014


メントールは、TRPM-8(transient receptor potential melastatin-8)のリガンドで、(喉頭C線維への酸・ペプシンの刺激感作に由来する)喉頭刺激を抑制する。喫煙が喉頭C線維感受性増大を引き起こし、メントールでそれを抑制することが示された。

麻酔ラットでの実験により、喉頭部pH5ペプシン処理により、喫煙刺激(CS)によるTRPV1、TRPA1(transient receptor potential ankyrin 1)への感受性増大が示され、それは喉頭部C線維終末におそらく存在することが示唆されたわけである。喫煙による喉頭部のC線維へのその反応性増大促進、さらに累積を生じる。これは、TRPM8によるメントールの抑制も示された。




2013年5月21日火曜日

食道pHモニタリングによるPPI長期使用回避コスト効果分析


GERDは成人の25%ほどで、診断アルゴリズムには議論がある。多くがPPI長期使用する。24時間食道pHモニタリングで、GERD除外し、不要なPPI使用に伴う、コストやリスク回避可能となるという仮説。8週間PPIトライアルとpH モニタリングでのコスト効果戦略評価。

Kleiman D, et al "Early referral for 24-hour esophageal pH monitoring is more cost-effective than prolonged use of proton pump inhibitors in patients with suspected gastroesophageal reflux disease" DDW 2013; Abstract 201.








30% sensitivity (1)
96% sensitivity (1)
All patients
-$100.31 (2) to $1,495.45
$1,196.99 to $6,303.43
Esophageal symptoms
-$59.57 (2) to $1,646.44
$1,327.37 to $6,786.61
Extra-esophageal symptoms
-$299.23 (2) to $758.25
$560.47 to $3,940.09









24-hour esophageal pH monitoring: 24時間食道pHモニタリング
http://my.clevelandclinic.org/services/esophageal_ph_test/hic_24-hour_esophageal_ph_test.aspx
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmedhealth/PMH0003879/


2013年4月19日金曜日

REFLUX ランダム化トライアル: 逆流性食道炎では腹腔鏡下噴門形成術が内服治療より改善良好、手術副作用も少ない


慢性胃食道逆流症(GORD) へのlaparoscopic fundoplication:腹腔鏡下噴門形成術の長期有効性

逆流性食道炎患者では腹腔鏡下噴門形成術が薬物治療より良好な改善を示し、合併症などは少なく、術後改善迅速

Minimal access surgery compared with medical management for gastro-oesophageal reflux disease: five year follow-up of a randomised controlled trial (REFLUX)
BMJ 2013; 346 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.f1908 (Published 18 April 2013)
Cite this as: BMJ 2013;346:f1908


5年までに、手術割り付け患者の63%(112/178)、薬物療法割り付けの13%(24/179)が噴門形成術(手術、薬物への患者選択で、手術 85(222/261)、薬物 3%(6/192))
5年時点での回答者のうち、逆流症薬剤投与必要なのは
手術割り付け 44%(56/127) vs 薬物療法割り付け 82%(98/119)


REFLUXスコアの差は、手術割り付け群が有意に良好 (平均差 8.5 (95% CI 3.9 〜 13.1)


SF-36 と EQ-5D スコアはともに手術が良好、しかし、5年時点で統計学的有意差とならず
噴門形成後手術後合併症は3%(12/364)で、wrapの最初値が必要な場合が多い、逆流関連手術必要となったのは4%(16)
長期嚥下障害、鼓腸、嘔吐不能は2群とも同様





2012年12月4日火曜日

ACP臨床ガイドライン委員会:胃食道逆流症内視鏡ガイドライン




Upper Endoscopy for Gastroesophageal Reflux Disease: Best Practice Advice From the Clinical Guidelines Committee of the American College of Physicians
Ann Intern Med. 4 December 2012;157(11):808-816

ACPの臨床ガイドライン委員会は、GERDに対する、上部消化管内視鏡の適応、利益についてのエビデンスレビューし、高品質な医療につながることを検討。


Best Practice Advice 1: 上部消化管内視鏡は、胸焼けを訴え、アラーム徴候(嚥下困難、出血、貧血、食欲低下、反復嘔吐)のある男・女に適応が有る

Best Practice Advice 2: 上部消化管内視鏡は以下の男・女に適応がある:

      典型的なGERD症状が、4-8週の1日2回のPPI治療に関わらず、継続する

      PPI治療2ヶ月経過後の重度のびらん性食道炎の治療評価、Barrett食道の除外のため。Barrett食道無い場合は繰り返す内視鏡検査の適応はない。

      嚥下困難の繰り返しを有する食道狭窄

Best Practice Advice 3: 上部消化管内視鏡の適応は:

      食道腺癌・Barret食道発見のための慢性GERD症状(5年間超の症状)及び追加リスク要素(夜間逆流性症状、裂孔ヘルニア、BMI高値、喫煙、腹部脂肪蓄積)の50歳超の男性

      Barrett食道病歴男女のサーベイランスのため。Barrett食道あるも嚥下困難の無いの男・女において、3-5年より頻回に行うべきで無い。より頻回検査は、Barrett食道・異形成の患者に適応ががある。



50歳未満の女性では、GERDきっかけの上部消化管内視鏡検査必要ないことを示唆している。50歳未満の食道がん発生率がかなり少なく、それが、選択基準になっている。

“過剰な内視鏡検査” が経済的インセンティブによってなされてるという批判があるとのこと、症例選択を明示することでこのような批判に対応したとのこと。

 
内科開業医がごく普通に内視鏡検査する、日本の事情とちょっと異なると思う。
また、欧米ほどめだたないBarrett食道だったが、最近、多く見るようになった気がする。
Barrett食道を考慮した内視鏡検査が日本でも重視されるべき時代になったようだ。

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