2022年11月19日土曜日

喀血:静注よりネブライザーの方が有効?



Nebulized versus intravenous tranexamic acid for hemoptysis: A pilot randomized controlled trial

Bharath Gopinath, et al.

CHEST, Published:November 18, 2022

DOI:https://doi.org/10.1016/j.chest.2022.11.021

https://journal.chestnet.org/article/S0012-3692(22)04171-X/

背景

トラネキサム酸(TA)は、喀血患者の出血抑制に用いられる。しかし、TAの投与経路の違いによる有効性は検討されていない。

研究課題

喀血で救急外来を受診した患者において、トラネキサム酸(TA)のネブライザーの投与経路は静脈内投与経路と比較して喀血量を減少させるか?

方法

活動性の喀血で救急外来を受診した成人患者を対象に、ネブライザーを用いたTA(500mg/日)投与と静脈内投与(500mg/日)の実用的なオープンラベル、クラスター無作為化、単一中心型並行試験(パイロット試験)を実施しました。主要評価項目は,30 分後の出血の停止であった.副次的評価項目は,6時間後,12時間後,24時間後の喀血量,インターベンションの実施状況,TAの副作用であった.血行動態が不安定な患者、直ちにインターベンションや人工呼吸を必要とする患者は対象から除外した。

結果

各群55例中、TA投与30分後の喀血停止率は、静注群(n=28)に対してネブライザー群(n=40)で有意に高かった[X2 (1, n=110)=5.55, p=0.0019] 。 

また、喀血量はいずれの観察期間においてもネブライザー群で有意に減少した(P値30min=0.011, at 6h=0.002, 12h=0.0008, 24h=0.005 )。気 

管支動脈塞栓術を必要とした患者はネブライザー群で少なく(13例 vs 21例,P値=0.024),EDからの退院率は高かった(67.92% vs 39.02%,P値=0.005). 

ネブライザー投与群では2名の患者に無症状の気管支収縮が認められたが,短時間作用型βアゴニストのネブライザー投与により消失した.72時間の追跡期間中,救急外来を退院した患者のうち,インターベンション治療を受けた患者や再出血で救急外来を受診した患者はいなかった.

解釈

ネブライザーの使用は、喀血量および救急処置の必要性の減少において、静脈内投与よりも効果的である可能性がある。軽度の喀血を有する患者において、静脈内投与と比較したネブライザーの可能性をさらに探るため、今後の大規模試験が必要である。

ジャズ即興の分析:個人ライブラリ "lick"の積み重ね+偶然の産物

友達のせいで少しはかじったが、はまることはなかった、ジャズ

今風の分析にて即興技の研究がなされた・・・ ちょっと興味がでてきた


アーティストレベルのジャズピアニストが11回のライブ演奏で録音した約10万音の大規模なコーパスを分析

Examining the roots of improvisation and creativity in professional jazz musicians (medicalxpress.com)

https://medicalxpress.com/news/2022-11-roots-creativity-professional-jazz-musicians.html


さっぱりわからないが・・・ 

録音には、ピッチに加えて、正確なマイクロタイミングとキーベロシティ(力覚)のデータが含まれている。これらの情報は、事前に検証された手順に従い、同じピッチパターンの異なる繰り返しにおける音符間の相対的なタイミングと速度の相関関係を通じて、基礎となる運動パターンを特定するために使用された。さらに、スタイルに精通したリスナーが知覚する、タイミングと速度の相関が高いピッチパターンと低いピッチパターンが繰り返すことによって示される情報量と生成エントロピーの推定

で分析らしい

論文の一部

シャノン・エントロピーは、後続のノートのピッチを支配する不確実性の尺度として、瞬間的な確率分布の「平坦性」(または等確率)を定量化します。言い換えれば、高いエントロピーを生成する音符は、それに続く音符の同一性に関する高度な不確実性と関連している(一方、それ自体の同一性はすでに確立されている)。

 

Linked auditory and motor patterns in the improvisation vocabulary of an artist-level jazz pianist

Martin Norgaarda et al.

Cognition Volume 230, January 2023, 105308

https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0010027722002967

Two leading theories have dominated so far: Either musicians learn to master rules telling them what they can and cannot play—a sort of "secret language of jazz." Or, each musician builds up a personal library of melodic patterns—"licks"—that they can draw upon and recombine in new and interesting ways. Over the years, musical scholars have collected many such volumes of "licks" for learners to practice.:2つの主たる理論が他を圧倒している。どのミュージシャンたちも、一種の「ジャズという秘密の言葉」を演奏可能かどうか、自らに問いかけるというルールをマスターすることを学ぶのである。他、どのミュージシャンもmelodic patternの個人ライブラリ "licks"を作り上げ、それは新しい方法・興味深い方法を参考あるいは組み合わせからなる。

Yet, the fact that a certain combination of notes recurs many times is no proof of an underlying movement pattern stored in the brains of musicians—it could just be a sheer coincidence.:けれど、notesの特定の組み合わせを何回も繰り返すというfactがミュージシャンの脳内に蓄えられたmovement patternの確証ということでは必ずしもなく、単なる偶然の産物のみということもある。


The 'library theory' of jazz improvisation:ジャズ即興の"library theory"


A new study, just published in the journal Cognition, provides the first solid psychological evidence for the library theory of jazz improvisation. For the first time ever, researchers from Aarhus University and Georgia State University found that expert jazz musicians play certain note combinations with much more consistent timing and force than others.:ジャズの即興演奏に関するライブラリ理論に、初めて確かな心理学的根拠を与える新しい研究が、雑誌『Cognition』に掲載された。オーフス大学とジョージア州立大学の研究者は、熟練したジャズミュージシャンが特定の音の組み合わせを、他のミュージシャンよりも安定したタイミングと力で演奏することを、世界で初めて発見。

Regardless if these "licks" were played fast or slow, loud or soft, the relative rhythms and accents remained very similar. This strongly suggests that each player possesses a collection of patterns that are directly grounded in their own body and brain. Many jazz experts have called it their personal "vocabulary." Interestingly, the new study found that these improvisation vocabularies vary between different players.:この「リック」は、速く弾いても遅く弾いても、大きく弾いても小さく弾いても、リズムやアクセントはほとんど同じである。これは、各プレイヤーが、自分の身体と脳に直接根ざしたパターンのコレクションを持っていることを強く示唆しています。多くのジャズ専門家は、これを個人的な "ボキャブラリー "と呼んでいる。興味深いことに、今回の研究では、こうした即興演奏のボキャブラリーは演奏者ごとに異なることがわかった。

noteへ実験的移行

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