2018年10月18日木曜日

健康に年とりたい・・・野菜より魚 ;αリノレン酸の抗健康加齢効果ぁゃしぃ

20年以上フォローアップによる検討

海産由来n3-多価不飽和脂肪酸累積で、健康加齢(定義:慢性疾患<心血管疾患、がん、肺疾患、重度慢性腎臓病>のない生存)を損なう状況の予防する効果を確認

同じPUFAでも、効果の明瞭な成分とでない成分がある


クロマトグラフィーによるn-3-PUFA累積血中濃度を1992-93、 1998-99、 2005-06測定、総飽和脂肪酸との比率で表現
植物からのα-リノレン酸、海産物からのエイコサペンタエン酸、ドコサペンタエン酸 、ドコサヘキサエン酸を含む検証



Serial circulating omega 3 polyunsaturated fatty acids and healthy ageing among older adults in the Cardiovascular Health Study: prospective cohort study
BMJ 2018; 363 doi: https://doi.org/10.1136/bmj.k4067 (Published 17 October 2018)
Cite this as: BMJ 2018;363:k4067


長鎖n3-PUFA高値と、時変暴露(time-varying exposure)と共役変数補正多変量補正IQR毎非健康加齢相関

個別的には、高エイコサペンタエン酸とドコサペンタ塩酸高値なら18%リスク低下:それぞれ、15% (6% to 23%) 、16% (6% to 25%) (しかし、ドコサヘキサエン酸はそうではない)

植物由来α-リノレン酸は非健康加齢リスク軽減と関連せず (ハザード比 0.92, 95% 信頼区間 0.83 to 1.02)



ハザード比(95% 信頼区間):IQR毎の健康加齢喪失ハザード
22622名高齢者、最大22年間フォローアップ後




血中燐脂質ω3PUFA値と健康加齢喪失(多変量補正相関):restricted cubic splines





ますます、国際的に魚取り合いになるなぁ

EPA・DPA組み替え植物作れば良いのに・・・ 実際、紅花油は大転換(ハイオレイックタイプへの転換)したわけだし 変な(EMのようなへんなのが好きな)市民運動家がまた騒ぐかな・・・ 



サプリメントは役立たないだろう・・・

糖尿病における n–3 脂肪酸サプリメントの効果
Effects of n–3 Fatty Acid Supplements in Diabetes Mellitus

https://www.nejm.jp/abstract/vol379.p1540

糖尿病を有するが心血管疾患の所見を認めない患者では,n–3 脂肪酸に割り付けられた例とプラセボに割り付けられた例とのあいだで重篤な血管イベントのリスクに有意差は認められなかった



認知症になりたくない! 運動との関連など

凡夫(BONF)の心からの叫びだが・・・ なんらかの薬を飲めば予防になるとか、訓練すれば予防になるとか・・・そういう前向きの確定的結果はない(・・・あると主張している連中もいるが・・・無責任だと思う 脳トレーニングの類い)





  • 運動によるbrain-derived neurotrophic factor(BONF)増加
  • BONFはneurotrophinでニューロンの増殖・維持をサポートする
  • 運動は海馬構造や機能を変化
  • 運動誘発BONF発現は記憶、認知機能を促進する


Exercise-Induced Brain-Derived Neurotrophic Factor Expression: Therapeutic Implications for Alzheimer’s Dementia
Rosy Wanga, et. al.
Ageing Research Reviews 13 October 2018
https://doi.org/10.1016/j.arr.2018.10.002
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1568163718300448?via%3Dihub


考えてみれば、運動でも頭に悪い(ホントに”頭”を使うスポーツがある)


Q-Collar
頚静脈を圧迫し血液outflowを制限する様、デザインされた実験的頚のバンド
若年女性(女子高生アスリート)の繰り返す頭部衝撃へのスポーツシーズン前と後の白質の統合性(white matter integrity)("f(or d)MRIでの結果をこう表記することに異論があるそうだが・・・")の変化認めず、予防的効果が示されたとの報告

Altered brain microstructure in association with repetitive subconcussive head impacts and the potential protective effect of jugular vein compression: a longitudinal study of female soccer athletes
Myer GD, et al. Br J Sports Med 2018;0:1–14. doi:10.1136/bjsports-2018-099571
https://bjsm.bmj.com/content/early/2018/09/30/bjsports-2018-099571



アルツハイマー病早期の神経原線維tangle病理は、不安、うつ、食欲低下、睡眠障害を含む精神神経徴候とリンクする
Braak stagingを神経原線維tangle burden評価、CERADneuropathy scoreをアミロイドβ burden評価のため使用。12-item neuropsychiatric inventory を神経精神症状評価のため使用、CDR-SOB scoreを認知症状態のため使用。
Braak I/IIで、agitation、anxiety、食欲変化、うつ、睡眠障害検出が対照に比べ有意オッズ増加。Braak III/IVでもagitationオッズ増加。 Braak V/VI はdelusionオッズ増加。
神経精神症状はアミロイドβ病理と相関するオッズ増加認めず。神経精神症状オッズ増加は早期の神経原線維tangle病態と関連し、皮質下神経原線維tangle集積は、最小の皮質病理と共に、QOLへインパクト十分で、神経精神症候はアルツハイマー病病態経過の表出である
Neuropathologic Correlates of Psychiatric Symptoms in Alzheimer’s Disease
Journal: Journal of Alzheimer's Disease, vol. 66, no. 1, pp. 115-126, 2018
https://content.iospress.com/articles/journal-of-alzheimers-disease/jad180688


単回シーズンの脳振盪以下のインパクト程度の脳へのインパクトでは神経認知機能へのインパクトはっきりしない。多シーズンでの検討が必要

Head Impact Burden and Change in Neurocognitive Function During a Season of Youth Football
Rose, Sean C., et al.
The Journal of Head Trauma Rehabilitation: October 12, 2018 
doi: 10.1097/HTR.0000000000000441


青年期・思春期の睡眠障害が脳の永続的悪影響を与える可能性(マウスだが・・・)
Chronic Sleep Disruption Advances the Temporal Progression of Tauopathy in P301S Mutant Mice
Yan Zhu, Guanxia Zhan,et. al.
Journal of Neuroscience 15 October 2018, 0275-18; DOI: https://doi.org/10.1523/JNEUROSCI.0275-18.2018






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