2016年7月8日金曜日

メタアナリシス:2型糖尿病とヨガ

ヨガの論文を見かけると、つい、あげてしまう

 Yoga asanas (姿勢)と Yoga pranayama(呼吸コントロール)が隆盛
ヨガは、2型糖尿病患者の空腹時血糖低下、HbA1c低下、脂質プロファイル是正、QOL改善に関与するという報告があり、メタアナリシス


一応、Funnnel Plot(Begg、Egger)にて、出版バイアスないことになっている


Effects of yoga in adult patients with type 2 diabetes mellitus: A meta-analysis
Jie Cui,  et. al.
Journal of Diabetes Investigation, 07/07/2016
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/jdi.12548/epdf

12のRCT、854名被検


プール化荷重平均差
  • 空腹時血糖  –23.72 mg/dl (95% CI: –37.78 to –9.65; P = 0.001; I2 = 82%)
  • HbA1c  –0.47% (95% CI:  –0.87 to –0.07; P = 0.02; I2 = 82%)
  • 食後ピーク血糖–17.38 mg/dl (95% CI: –27.88 to  –6.89; P = 0.001; I2= 0%)
  • 総コレステロール –18.50 mg/dl (95% CI: –29.88 to –7.11; P = 0.001; I2= 75%)
  • HDL  4.30 mg/dl (95% CI: 3.25 to 5.36; P < 0.00001; I2 = 10%)
  • LDL –12.95 mg/dl (95% CI: –18.84 to –7.06; P < 0.0001; I2= 37%)
  • TG  –12.57 mg/dl (95% CI: –29.91 to 4.76; P = 0.16; I2 = 48%) 




Forest plots of evaluating the effect of yoga on fasting blood glucose (FBG), glycosylated hemoglobin A1c (HbA1c) and postprandial blood glucose (PPBG)
 
 
 

 

アルツハイマー型認知症:バイオマーカー分類スキーム

A/T/N: An unbiased descriptive classification scheme for Alzheimer disease
biomarkers
Neurology® 2016;87:1–9

バイオマーカーはアルツハイマー病(AD)研究の必須コンポーネントとなりつつあり、高齢者AD病理研究とともにバイオマーカーも認知加齢研究に用いられている。
バイアスのないdesriptive classificationスキームが有用とも示唆される現状。
 “A/T/N” system という7つの主要ADバイオマーカーを、主要測定病態生理正常により3つのバイナリカテゴリーへ分割

  • “A” refers to the value of a b-amyloid biomarker (amyloid PET or CSF Ab42)
  • “T,” the value of a tau biomarker (CSF phospho tau, or tau PET)
  • “N,” biomarkers of neurodegeneration or neuronal injury ([18F]-fluorodeoxyglucose–PET, structural MRI, or CSF total tau)

 バイオマーカーカテゴリをそれぞれ白か黒かでrating

個別スコアは、例えば  A1/T1/N2, or A1/T2/N2等と表現
A/T/Nシステムに新しいモダリティとしてtau PET

AD病因に関してのメカニズムの一時的法則として、agnostic態度をとる

知見としては一定してない部分もあるが、一般へ適応し、認知加齢一般住民への研究へも適用
疾患をラベリングせず、診断的分類系に特異化しない
理解・使用が簡単な、個別レベル、マルチ・ドメインバイオマーカー・カテゴリー化descriptive system

臨床的正常から認知症スペクトラムまでの、ターミノロジー上の、ADのスペシャリスト間コンセンサスが現在ないのなら、診断スキームと独立したものとして、バイオマーカー分類スキームが受容されることとなるだろう






数年前医師会主催市民向け講演会のとき、「数年うちにアルツハイマー病克服する画期的治療薬は確実にでてくる」と断言した教授・・・ 再び、講演してもらおうか!

noteへ実験的移行

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