2013年12月24日火曜日

米国予防医療作業部会:BRCA遺伝子検査は篩い分け後行うべき、カウンセリングと共に・・・

U.S. Preventive Services Task Forceでは、BRCA変異関連家族歴のない女性では遺伝子カウンセリング・検査をルーチンに行うことに反対する推奨を行った。


women whose family history is not associated with an increased risk for potentially harmful mutations in the BRCA1 or BRCA2 genes


Risk assessment, genetic counselling, and genetic testing for BRCA-related cancer in women: US Preventive Services Task Force Recommendation Statement
Moyer VA, et al
Ann Intern Med 2013; DOI: 10.7326/M13-2747.


USPSTF 推奨
・プライマリケア提供者は、乳部、卵巣、子宮卵管、腹腔内がんの家族歴を有する女性をふるい分けし、乳がん感受性関連遺伝子 (BRCA1 or BRCA2)のための可能性有害遺伝子変異と関連する家族歴同定のためのスクリーニングツールの一つを提供する。そして、スクリーニング陽性女性は、遺伝子カウンセリングを受け無ければならない、そして、カウンセリング後BRCA検査適応なら行う (B recommendation)

・USPSTF推奨として、BRCA1あるいはBRCA2遺伝子の有害変異可能性リスク増加を伴わない家族歴女性では、遺伝子カウンセリング、BRCA検査を行うことを反対する  (D recommendation)








ピーナッツ/ツリーピーナッツ類アレルギー:母親妊娠期の摂取にて子供のアレルギー発症リスク低下

 ピーナッツやtree nuts(多種類の樹木や灌木の種子:油性種子で硬く食に適さない外皮が有り、アーモンド、ぎんなん、イリッペ・ナッツ、カシューナッツ、マカダミアナッツ栗、クルミ、松の実、ヤシの実なども含まれる)(P/TN)アレルギー増加しているそうだ。

 その原因は明らかでない。11万名程度の前向きコホートGrowing Up Today Study 2で、母親の診断、利用可能な医療データ・アレルギー検査結果を、2名のボード保証のあるアレルギー・免疫学医師のレビューし、症例確認コードを割り付け


 P/TNアレルギーのない母親において、妊娠周辺時期におけるP/TN摂取量が多いほど、その子供はP/TNアレルギー低リスクとなる。
 早期アレルゲン暴露は免疫寛容を増加し、小児食事アレルギーリスクを減少する。


Prospective Study of Peripregnancy Consumption of Peanuts or Tree Nuts by Mothers and the Risk of Peanut or Tree Nut Allergy in Their Offspring
A. Lindsay Frazier,  et. al.
JAMA Pediatr. Published online December 23, 2013. doi:10.1001/jamapediatrics.2013.4139

8205名の子供で、食物アレルギー 30例、ピーナッツ/tree nuts(P/PN)アレルギー 140例。P/TN頻度は、妊娠周辺時期食(5回 vs 1回未満/月あたり、 OR 0.31 ; 95 % CI, 0.13 to 0.75 ;Ptrend = 0.04)

逆に、母妊娠周辺時期P/TN摂取量と、子供のP/TNアレルギーには有意相関認めず (Ptrend = .12)

母妊娠周辺時期P/TN摂取量と母P/TNアレルギー状況の相関は有意  (Pinteraction = .004)


noteへ実験的移行

禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note