2014年1月4日土曜日

GSK:UMEC/VI合剤 COPD ランダム化トライアル

ウメクリジニウム/ビランテロール(UMEC/VI): umeclidinium/vilanterol合剤

GSKからの新しいLABA/LAMA1日1回投与製剤 ・・・ FDA reviewにて安全性懸念払拭できず 2013/09/07
レルベアとは、フルチカゾン/ビランテロール合剤

なお、ノバルティス:ウルティブロ(日本名):Ultibro Breezhaler (インダカテロールマレイン酸塩/グリコピロニウムブロミド)(欧州・承認勧告済み)がライバルとなるだろう
 ILLUMINATE試験において吸入コルチコステロイド(ICS)/LABA配合剤 アドエア(サルメテロール/フルチカゾン; グラクソ・スミスクライン)に対し統計学的に有意な優越性を示しました。
また、SHINE試験では、各配合成分単独と比較し肺機能の改善において統計学的に有意な優越性を示しました。;参照:http://www.scripintelligence.jp/archives/7269


GSKにとっては、GSKショックがあるが、ノバルティスも例の問題が・・・

でもウルティブロに比べ、日本での申請出遅れは、この薬剤の売り上げにとってかなり影響を及ぼすと思う。



Once-daily umeclidinium/vilanterol 125/25 mcg in COPD: a randomized, controlled study
Bartolome Celli,  et. al.,
Chest. 2014. doi:10.1378/chest.13-1579 


プライマリ評価ポイント:day 169 (23-24 h post-dose)のFEV1トラフ値
肺機能、症状QOL・HRQOLも追加評価。安全性評価は、副作用、バイタルサイン、心電図、臨床的検査指標。


active治療群全て(UMEC/VI 125/25、 UMEC 125、 VI 25)は、プラシーボ比較より、FEV1トラフ値改善  (0.124–0.238 L, all p<0 .001="" p="">

UMEC/VI 125/25 mcgは、UMEC 125 mcg、VI 25 mcgに比較し改善
対UMEC 125 mcg or 対VI 25 mcg (0.079 L 、 0.114 L; both p≤0.001)



transitional dyspnea index改善(UMEC/VI 125/25 mcg vs placebo  1.0 unit; p<0 .001="" 1="" albuterol="" at="" day="" george="" p="" puffs="" questionnaire="" rescue="" respiratory="" s="" t.="" units="" use="" weeks="">

安全性シグナルは観察されず

白人では、血液型によりARDSリスク増加関連性有り


ABO血液型を決定する glycosyltransferases catalyze antigen(糖転移酵素触媒抗原)は、様々なグリカン、糖蛋白に影響を与える。
AおよびB抗原は、それぞれAおよびB転移酵素によって触媒される化学反応により生合成されます。但し、酵素反応の共通の受容基質であるH抗原は、また別 の糖転移酵素(α1-2 fucosyltransferase)によって触媒される化学反応により生合成されます。一般的に言って、複合オリゴ糖構造は単一の酵素による反応より もむしろ複数の糖転移酵素によって触媒される一連の反応によって合成されます。;参考 https://sites.google.com/site/abobloodgroup/47.2

血液型Aは、血管疾患リスク増加と関連し、炎症や血管内皮と関連する様々な循環血中蛋白濃度と関連する。重大外傷及び重症敗血症患者におけるARDSのABO血液型との関連性を検討


この検討では、白人特有で黒人には見られない、血液型AとARDSリスク増加の関連性が見られた


ABO Blood Type A is Associated with Increased Risk of Acute Respiratory Distress Syndrome in Caucasians Following both Major Trauma and Severe Sepsis
John P. Reilly, et. al.
Chest. 2014. doi:10.1378/chest.13-1962

都市部3次救急、レベル1外傷センター前向きコホート

外傷患者732名中、ARDS発症 197(27%)
 血液型Aは、白人でのARDSリスク増加と関連 (37% vs. 24%, 補正オッズ比(OR) 1.88, 95% 信頼区間 (CI) 1.14,3.12, p=0.014),
しかしアフリカ系アメリカ人では 関連せず (補正OR 0.61, 95% CI 0.33,1.13, p=0.114)


 重症敗血症 976名 のうち、ARDS発症 222(23%)
 血液型Aは、白人でのARDS発症リスク増加と関連 (31% vs. 21%, 補正 OR 1.67, 95% CI 1.08,2.59, p=0.021)、しかし、アフリカ系アメリカ人では関連せず (補正OR 1.17, 95% CI 0.59,2.33, p=0.652)

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