COPD患者に於ける、内在性テストステロン値と、テストステロン治療の運動能力・HRQoLアウトカム効果をシステマティックに評価試み
Endogenous testosterone level and testosterone supplementation therapy in chronic obstructive pulmonary disease (COPD): a systematic review and meta-analysis
Evan Atlantis , et. al.
BMJ Open 2013;3:e003127 doi:10.1136/bmjopen-2013-003127
9つの観察研究、COPD男性 2918名は、対照比較で、テストステロン値低い (weighted mean difference was –3.21 nmol/L (95% CI −5.18 〜 −1.23))
6つのRCT、287名では、ピーク筋力とピーク心血管フィットネスアウトカム研究5つあり、HRQoLアウトカム研究3つ
テストステロン治療は、ピーク筋力改善(標準化平均差 (SMD) was 0.31 (95% CI 0.05 〜0.56))、ピークworkload (SMD 0.27 (95% CI 0.01 〜 0.52)) (プラシーボ比較は1つ除いて全て)で効果。
しかし、peak VO2 (SMD 0.21 (95% CI −0.15 〜 0.56)) 、 HRQoL (SMD –0.03 (95% CI −0.32 〜 0.25))では効果認めず
結論としては、COPD患者では、テストステロン低値となりやすい。
しかし、テストステロン補充療法により運動能力アウトカム改善、すなわち、ピークの筋力、ピークの運動量増加を示す可能性はあるが、そのエビデンスは貧弱。