2012年8月31日金曜日

クモ膜下出血と喫煙の関係

喫煙習慣はクモ膜下出血のリスク増加するが、禁煙により時間的にそのリスク減少。
しかし、重度喫煙(20本以上/日)ではその効果は減弱する。やはり、グローバルな禁煙活動が重要という結論の論文。


Impact of smoking cessation on the risk of subarachnoid haemorrhage: a nationwide multicentre case control study
Press Release
J Neurol Neurosurg Psychiatry doi:10.1136/jnnp-2012-302538



426名のくも膜下出血(SAH)症例と、26名の年齢性別マッチ化対照横断研究




SAH 現行喫煙者148名(37.4%)、対照 103(24.2%)

寄与関与可能性要素補正オッズ比は 2.84 (95% CI, 1.63 ~ 4.97)




累積喫煙数(pack years)に基づくと、SAHのリスクは用量依存的に増加




禁煙(5年以上)で59%ほどSAH減少(p<0 .05=".05" br="br">
しかし、重度喫煙歴(20本/日)経験者は、非喫煙者に比べSAHリスク2.3倍増加(p

ROLO研究: 妊娠巨大児予防に低GI(glycaemic index)食指導介入有効

4kgを超す乳児出産歴ありの糖尿病無しの女性、2007-2011年1月の2度めの妊娠女性 800名

低glycaemic index介入と非介入

Low glycaemic index diet in pregnancy to prevent macrosomia (ROLO study): randomised control trial
BMJ 2012; 345 doi: 10.1136/bmj.e5605 (Published 30 August 2012)
Cite this as: BMJ 2012;345:e5605

生下時体重、生下時体重センタイル、ポンデラル指数絶対値に群間差認めず


介入群は妊娠体重増加軽度 (12.2 v 13.7 kg; 平均差 −1.3, 95% 信頼区間 −2.4 ~ −0.2; P=0.01)
耐糖能異常率は介入群で少ない : 21% (67/320)vs 28% (100/352)(P=0.02)
(空腹時血糖 5.1 mmol/L以上、あるいは、糖負荷1時間後 7.8 mmol/L以上)

低GI食は、妊娠中のインスリン抵抗性亢進を予防する可能性が示唆され、逆に高GI食は、胎児・胎盤過剰成長と、母胎の体重増加、結果、巨大児出産リスク増加の可能性が考えられ、その実地的証明。



日本では周回遅れすぎる、危険な低炭水化物ダイエット(アトキンスダイエットなど) がマスコミを賑わしている。あるある大事典事件になんの反省もないマスコミ。
低炭水化物・高蛋白食は心血管疾患リスク増加をもたらす
2012年6月28日


低GI食は、低脂肪食、低炭水化物食(Atkins食)より負の影響が少なく体重維持効果的
2012年6月27日水曜日

X線所見のないMRI異常の病的意味は無い

MRIだと異常を認めるが膝レントゲン所見のない中年・高齢者の脛骨大腿骨関節(tibiofemoral joint)の病変は、変形性関節症を示すわけではない。これは、疼痛の有無と無関係。



Prevalence of abnormalities in knees detected by MRI in adults without knee osteoarthritis: population based observational study (Framingham Osteoarthritis Study)
BMJ 2012; 345 doi: 10.1136/bmj.e5339 (Published 29 August 2012)
Cite this as: BMJ 2012;345:e5339

Frminghamの地域コホート、50歳超のレントゲン上所見のない710名

この被験者710名のうち、女性393(55%)、白人660(93%)
1ヶ月内膝痛206名(29%)

平均年齢62.3%、平均BMI 27.9

包括的異常所見頻度は89%(631/710)

骨棘形成(osteophyte)が最も多い(74%, 524/710)所見、軟骨ダメージ (69%, 492/710) 、骨髄病変(52%, 371/710)

高齢になるほど、MRIの異常所見すべての種類で頻度増加。

BMI群間に有意な特性差頻度認めず

異常所見一つでもある場合の頻度は疼痛、疼痛無しでも高頻度  (90-97%,、86-88%)

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禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note