イタリアのリアルワールド研究:チオトロピウム vs LABA 安全性比較研究
結局、チオトロピウムでLABA比較で1年死亡率増加認めず
One-year mortality associated with COPD treatment: a comparison of tiotropium and long-acting beta2-agonists in three Italian regions: results from the OUTPUL study
Ursula Kirchmayer ,et. al. and , on behalf of the OUTPUL study group
Pharmacoepidemilogy & Drug Safety
Article first published online: 29 JAN 2016
DOI: 10.1002/pds.3961
33,891名登録
チオトロピウム 28%
LABA 56%
両者 16%
年齢中央値74%、死亡率は腎炎 122/1000人年8ITT解析)、108(AT解析)
チオトロピウムの対LABA補正ハザード比は ITT 1.06 (95% CI, 0.94 - 1.20)、 AT
1.00 (95% CI: 0.93 - 1.08)
COPDの臨床治験は、心血管系薬剤治験とくらべ、プライマリエンドポイントやセカンダリアウトカムがよりマイルドな項目の羅列であることが多い。
UPLIFTだって死亡率では有意差でてないのに、まるでMACEアウトカムで有意差がでた蚊の如く扱う呼吸系の医者たち・・・恥ずかしくないのだろうか?
2012年の報告だが、COPD急性増悪・疾患関連入院予防においてTioがLABAより有効で、、全原因入院や死亡率で大差は無く、副事象に関してはLABAに比べ重篤副作用や研究中断が少ない
Cochrane Database Syst Rev. 2012 Sep 12;9:CD009157.
doi: 10.1002/14651858.CD009157.pub2.
それ以降は、合剤と単剤比較が多く、LAMA vs LABA比較少ない
2016年2月12日金曜日
Framingham Heart Study: 認知症発生は10年毎減少 :背景リスク減少だけでは説明できないがライフスタイル健全化による改善の可能性
高齢化に伴い発生頻度は減少していても絶対数としてみれば増加しているとみるべきなのだろうか?
Incidence of Dementia over Three Decades in the Framingham Heart Study
Claudia L. et. al.N Engl J Med 2016; 374:523-532February 11, 2016
DOI: 10.1056/NEJMoa1504327
5年間年齢-性別-補正累積ハザード比100名あたり
認知症に関して、1970年代後半~1980年代前半:1st epoch 3.6、 1980年代後半~1990年代前半 2.8、1990年代後半~2000年代前半 2.2、2000年代後半~2010年代前半 2.0
1st epoch比較、第2 22%、第3 38%、第4 44%とそれぞれ減少
リスク減少は、高卒資格以上でのみ見られる (ハザード比, 0.77; 95% 信頼区間, 0.67 to 0.88).
(肥満・糖尿病を除く)多頻度血管リスクと、卒中、心房細動、心不全と関連する認知症リスクはepochとともに減少するも、これらの傾向だけでは認知症発生頻度減少を完全には説明できない
COPD診療:CAT
mMRC:modified Medical Research Council scaleやCAT:COPD Assessment Testは、COPD患者での健康状態評価単純ツール
結論から言えば、CAT 10以上とmMRC 2以上を同等にあつかう科学的エビデンス認めずということで、さしあたり、CATを臨床評価を健康状態評価ツールとして用いるのが順当・・・ということか?
The COPD Assessment Test: What Do We Know So Far?: A Systematic Review and Meta-Analysis About Clinical Outcomes Prediction and Classification of Patients Into GOLD Stages
Manuela Karloh, et. al.
Chest. 2016;149(2):413-425. doi:10.1378/chest.15-1752
2名の調査者が独立して検討
453研究中17を採用し8つでメタアナリシス施行
CATスコア予測モデルは、変数50%未満検出可能
CATスコアは急性増悪、うつ、健康状態急激悪化、死亡率の予測要素
全ての研究では、どの Global Initiative for Chronic Obstructive Lung Disease categoryでもCAT 10以上あるいはmMRC 2以上で分布ばらつきあり
平均的分布はインスツルメントにより13%ほど異なる
CAT、mMRCのκ agreement は 0.13 ~ 0.77
http://www.goldcopd.org/uploads/users/files/GOLD_Report_2011_Feb21.pdf
結論から言えば、CAT 10以上とmMRC 2以上を同等にあつかう科学的エビデンス認めずということで、さしあたり、CATを臨床評価を健康状態評価ツールとして用いるのが順当・・・ということか?
The COPD Assessment Test: What Do We Know So Far?: A Systematic Review and Meta-Analysis About Clinical Outcomes Prediction and Classification of Patients Into GOLD Stages
Manuela Karloh, et. al.
Chest. 2016;149(2):413-425. doi:10.1378/chest.15-1752
2名の調査者が独立して検討
453研究中17を採用し8つでメタアナリシス施行
CATスコア予測モデルは、変数50%未満検出可能
CATスコアは急性増悪、うつ、健康状態急激悪化、死亡率の予測要素
全ての研究では、どの Global Initiative for Chronic Obstructive Lung Disease categoryでもCAT 10以上あるいはmMRC 2以上で分布ばらつきあり
平均的分布はインスツルメントにより13%ほど異なる
CAT、mMRCのκ agreement は 0.13 ~ 0.77
http://www.goldcopd.org/uploads/users/files/GOLD_Report_2011_Feb21.pdf
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