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2012年6月6日水曜日

電話による認知行動療法(T-CBT)は、対面CBTに基本的には非劣性、だが、アドヒアランスのため効果が劣る ・・・ 代替的使用としての価値

 日本では、心理療法のデリバリーの質・量とも乏しいので比べられないが、序文に、多くのうつ病患者は抗うつ薬より心理療法を好むが、アクセス障害が治療予 約や遂行を妨げることとなるとされる。電話が治療デリバリー媒体として存在するが、対面(face-to-face)治療にくらべその有効性不明と書かれ ている。


Effect of Telephone-Administered vs Face-to-face Cognitive Behavioral Therapy on Adherence ~ Therapy and Depression Outcomes Among Primary Care PatientsA Randomized Trial
David C. Mohr, et. al.
JAMA. 2012;307(21):2278-2285. doi:10.1001/jama.2012.5588
telephone-administered cognitive behavioral therapy (T-CBT) と、対面CBT 18回セッションの比較

プライマリアウトカムは、治療終了(18週)での脱落 (completion vs noncompletion)
セカンダリアウトカムは、Ham-DとPHQ-9によるmasked interviewer-rated depressionのスコア


中断率は、T-CBT少ない T-CBT (n = 34; 20.9%) vs 対面CBT (n = 53; 32.7%; P = .02)
両治療群とも有意にうつスコア改善 (P < .001)

Ham-D、PHQ-9において、治療後の有意差なし (P = .22、 P = .89)

ITT治療後effect sizeは、  Ham-D  d = 0.14 (90% CI, −0.05 ~ 0.33)、 PHQ-9 d = −0.02 (90% CI, −0.20 ~ 0.17)

両結果とも劣性下限 d=0.41で、T-CBTの対面CBTに対する非劣性が示された。

6ヶ月後フォローアップではうつ有意減少継続する(P<.001)が、対面CBTの方は有意にT-CBTよりうつ少ない(Ham-D) (difference, 2.91; 95% CI, 1.20-4.63; P < .001、PHQ-9 (difference, 2.12; 95% CI, 0.68-3.56; P = .004)。

結論としては、T-CBTは、当初、対面CBTに非劣性であるが、アドヒアランスが悪く、結果的にはうつ症状軽減効果減弱する。故に、代替的な使用は正当化されるだろう。


CBT無視の医療流布している日本では、当面、日本各地・津々浦々でface-to-face CBTなんて
不可能だろうから、電話ベースのCBTを出来る制度を積極的に導入してはどうか?

2012年2月4日土曜日

高齢者:不安障害に対する認知行動療法は若年者ほど効果の程度はっきりしない

比較すれば、高齢者でも不安症に対して、CBT(認知行動療法)の効果ありそうだが、若年層に比べれば、その効果の程度(effect size)は乏しい。



Efficacy of Cognitive Behavioral Therapy for Anxiety Disorders in Older People: A Meta-Analysis and Meta-Regression of Randomized Controlled Trials
Rebecca L. Gould PhD, DClinPsy, Mark C. Coulson PhD, Robert J. Howard MD
Journal of the American Geriatrics SocietyEarly View
Journal of the American Geriatrics SocietyArticle first published online: 27 JAN 2012DOI: 10.1111/j.1532-5415.2011.03824.

12研究
CBTは、 フォローアップ0ヶ月での不安軽減効果は、通常ケアあるいはwaiting list比較で、有効性あり、effect sizeはmoderate。
しかし、active control条件との比較では、CBTとの差は有意でなく、effect sizeも小さい。
.
3ヶ月、12ヶ月フォローアップにはなく、6ヶ月のみ、有意に不安症状減少がactive control比較で見られるが、effect sizeは小さい。

メタ回帰解析にて唯一の因子である対照群型がeffect sizeの程度と関連した。


noteへ実験的移行

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