2013年2月14日木曜日

女性:食事性のカルシウム摂取 1.4gを超える高摂取者では死亡率増加の可能性

男性:カルシウム・サプリメントで心血管死亡増加カルシウム, サプリメント, 心血管疾患 2013/02/05
http://kaigyoi.blogspot.jp/2013/02/blog-post_1346.html


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これでは、男性において、カルシウムサプリメントを取り過ぎると、心血管疾患死亡率増加の可能性示唆、女性でははっきりしなかった。



今回のBMJの報告は食事性のカルシウム量との関連性、女性の検討
食事性にカルシウム高用量摂取の場合、特に、サプリメント使用は注意が必要

Long term calcium intake and rates of all cause and cardiovascular mortality: community based prospective longitudinal cohort study
BMJ 2013; 346  (Published 13 February 2013)
Cite this as: BMJ 2013;346:f228
http://www.bmj.com/content/346/bmj.f228

61433名の女性(1914-1948) フォローアップ期間中央値19年

プライマリアウトカムは全原因死亡と心血管疾患特異的死亡、虚血性心疾患原因死亡、卒中原因死亡

リスクパターンと食事性カルシウム摂取との関係は非線形で、高摂取(1400mg/日以上)付近で集中的に高い

600-1000mg/日と比べ、1400mg/日超過摂取では、全原因死亡(ハザード比 1.40, 95%信頼区間 1.17 〜 1.67)、心血管死亡(1 49, 1.09 〜 2.02),、虚血性心疾患死亡 (2.14, 1.48 〜 3.09) と死亡率高い。
しかし、卒中死亡では関連示せず(0.73, 0.33 〜 1.65)

marginal structural model感度分析では、低食事性カルシウム(<600mg br="">
カルシウム錠剤は全原因・原因特異的死亡率との関連性認めず。しかし、食事性カルシウム1400mg/日を超える場合においては死亡ハザード2.57(95%信頼区間 1.19-5.55)

hMPV:インフルエンザに相当する入院率・酸素必要性 ・・・ 年少児にとって重要なウィルス



ヒトmetapneumovirus(hMPV)は、10年前発見されたウィルスで、パラミキソウィルス・ファミリーで、麻疹やRSウィルスと同じ仲間


5歳未満の子供 3490名の病院内外、3つの米国地域、前向き住民ベースサーベイランス

無症候保菌の存在も確認され、より若年齢で入院率が高く、インフルエンザに相当する入院率・酸素必要性もあり、弱年児へ重要な疾患原因ということがわかった。

Burden of Human Metapneumovirus Infection in Young Children
Kathryn M. Edwards, et. al.
for the New Vaccine Surveillance Network
N Engl J Med 2013; 368:633-643

February 14, 2013
DOI: 10.1056/NEJMoa1204630


5歳未満の子供での、metapneumovirusの入院率は、インフルエンザと同等で、1000名あたり一人

他の疾患と比較すると、肺炎・喘息より、ヒトMPVの入院率は多く( p < 0.001)、酸素必要性も高い(P=0.01)、ICU滞在期間も長い(p=0.01)

6-11ヶ月齢での入院率は1000名に2名
6ヶ月未満では100名に3名

非感染者と比べ、感染者は年長(年齢中央値13ヶ月 vs 6ヶ月 p<0.001)、高リスク合併症を有する(40% vs 30% p=0.002)が、人種・性差なし。

無症状保菌が1%に認められた(10/770)


大学生にもなって過干渉な親・・・子供にとって不幸が上回る

研究手法もオンラインでの調査ということで、さらに、現時点で、"Springer's Journal of Child and Family Studies"誌での原文のありかもわからないので、ブログ記載するか迷ったが・・・ 

"Helicopter parent; 過剰な干渉をする親"・・・久々に聞いたので、追憶のため・・・

http://www.reuters.com/article/2013/02/13/us-parents-students-idUSBRE91C18520130213
子供が大学生になっても、子供のスケジュール、洗濯、バケーションまで管理する過干渉親は、子供である学生には害の方が大きいという研究結果

米国でも、いわゆるhyperparent(s)は、経済的危惧もあり、その数が増えているらしい。子供に関して放任・自主性尊重・個人主義的な国というイメージがあるのだが・・・


バージニア州ワシントンのMary大学のHolly Schiffrinの "Springer's Journal of Child and Family Studies"誌上の報告で、297名の学部学生へのオンライン調査

母親の親としての行為を記載してもらい、自分のautonomyと幸福感および満足度評価調査
ICTにより介入も電話からテキストメッセージ、電子メールやらに変化しているとのこと。

この報告は、親のどの程度の介入が子供らの成功につながるかの議論の元になるだろうと筆者。

英国の公立学校 Eton Collegeの校長は、親の過干渉(hyper-parenting)はこどものモチベーションを低下させ、心理的変化も与えるという。
・・・


Insight into the Parenthood Paradox: Mental Health Outcomes of Intensive Mothering
Journal of Child and Family Studies June 2012




Stressed and Happy? Investigating the Relationship Between Happiness and Perceived Stress
Journal of Happiness Studies March 2010, Volume 11, Issue 1, pp 33-39

 

運動障害合併症早期のパーキンソン病:視床下核刺激 vs 薬物 ・・・ 神経刺激療法でQOLなど改善

パーキンソン病への視床下核刺激療法は、運動障害を軽減し、進行した病態での患者のl-Dopaによる運動合併症重症QOLを改善するわけだが、早期での介入にそのベネフィットがあるかの検討






Neurostimulation for Parkinson's Disease with Early Motor Complications
W.M.M. Schuepbach, et. al.
for the EARLYSTIM Study Group
N Engl J Med 2013; 368:610-622February 14, 2013
251名の運動合併症早期パーキンソン病、平均年齢52歳、罹病期間7.5
2年間トライアル施行

プライマリエンドポイントはQOL( Parkinson's Disease Questionnaire (PDQ-39) summary index (0-100点;高得点ほど機能増悪)
セカンダリアウトカムは、パーキンソン病の運動障害、ADL、l-ドーパ有機性運動障害(   Unified Parkinson's Disease Rating Scale, parts III, II, and IV)、移動能力時間、ジスキネジアなし

プライマリアウトカムであるQOLに関し
視床下核刺激法では、7.8点改善
薬物療法群では、0.2点悪化 
ベースラインから2年後の群間

差平均 8.0点 p=0.02

神経刺激は薬物療法に対し、運動障害項目(P<0 .001="" levodopa="" p="">
重度副作用は、神経刺激 54.8%、薬物療法 44.1%

手術的植え込み、神経刺激デバイスによる重度副作用は、患者の17.7%で生じた

医療実践ガイドラインに一致したと専門委員会が確認した神経刺激療法での比率は96.8%、薬物療法群では94.5%






神経刺激療法後自殺リスク増加が注目されているようだ。
パーキンソン病患者全般に適応されるような治験ではないとエディトリアル。
60歳未満、認知障害なし、l-dopaの反応性が良い患者群でのトライアルであることに注意せよとのこと

SARS様新規ウィルスのヒトヒト感染の可能性

新しいSARS様ウィルス: London1_novel CoV 2012感染症 2012/09/27
http://kaigyoi.blogspot.jp/2012/09/sarslondon1novel-cov-2012.html

情報は少ないが、ヒト・ヒト感染の可能性は低い
EUのモニター機関である、 European Centre for Disease Prevention and Control (ECDC)は、この2名に関しては、接触から発症期間から考え動物から直接感染した事例と考えられ、人畜感染と考えている。

と、ヒト・ヒト感染は否定されていたが、合計5死亡例にて、ヒト・ヒト感染の可能性が出てきたとイギリスの医療局が公表。
http://www.latimes.com/news/world/worldnow/la-fg-wn-britain-virus-contagious-20130213,0,3665446.story

英国の症例で中東への渡航歴なく、これはヒト・ヒト感染の可能性が出てきたとのこと

BBCによると、中東・パキスタンへ旅行した父親から感染したと思われる症状で1月下旬に症状発症
 。
WHOによると、バーミンガムのQeen Elizabeth病院で治療開始しており、気道感染状態にあるとのこと。



NEJM : 中東の新種コロナウィルス致死性感染症例報告ウィルス, 感染症 2012/10/18
http://kaigyoi.blogspot.jp/2012/10/nejm.html

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