2013年11月8日金曜日

LowSALT CKD 研究:中等度・重度CKD 減塩効果あきらか 

CKDという概念、その存在意義全てを同意している訳ではないが、心血管疾患・腎機能障害リスク重点的一群ということにしておこう。


A Randomized Trial of Dietary Sodium Restriction in CKD
Emma J. McMahon ,et. al.
Published online before print November 7, 2013,
 doi: 10.1681/ASN.2013030285JASN November 7, 2013 ASN.2013030285


CKD、特に、end-stage前の状態で、ナトリウム制限に関する質的エビデンス不足しており、修正可能リスク要素をコントロールすることでCKD発症・心血管イベント発症をおこらせることに役立つかも同様。


2重盲験プラシーボ対照化ランダム化交差トライアルで、 高 vs 低 ナトリウム摂取による、自由行動下血圧、 24時間蛋白・アルブミン排泄、退役状態(体組成モニター)、レニン、アルドステロン値、動脈stiffness(PWV/ABI)を検討
対象:stage 3-4 CKD 成人20名


全体的にみれば、中等度・重度CKD患者において、塩制限で、血圧減少は、統計学的有意差あり (収縮期/拡張期血圧 , 10/4 mm Hg; 95% 信頼区間, 5 to 15 /1 to 6 mm Hg),、同様に、細胞外液、蛋白尿減少あり


変化の程度は、CKDなしの患者より大きく、CKD患者は、元々、ナトリウム感受性亢進していることが、示唆される。

 より長期、よりサンプルサイズ増加がこのベネフィット確認のために必要だが、ナトリウム制限はCKD患者管理で、心血管リスク減少・CKD発症リスク減少のために重要と考える。

含糖飲料20%課税効果:体重過多1%減少、肥満 1.3%減少効果、税収アップ ただし逆進性となる


”20% tax on sugar sweetened drinks”を、一応、含糖飲料20%課税と訳しておこう。

これにより、肥満、体重過多ぎみのひとにどういう影響があったか?
所得階層別影響度、税収の程度についての報告




Overall and income specific effect on prevalence of overweight and obesity of 20% sugar sweetened drink tax in UK: econometric and comparative risk assessment modelling study
BMJ 2013; 347 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.f6189 (Published 31 October 2013)
Cite this as: BMJ 2013;347:f6189
16歳以上の成人における含糖課税導入後の過体重(BMI 25以上)数・比率、肥満(30以上)数・比率の総合的、所得特異的変化をプライマリ・アウトカムとする
セカンダリアウトカムは、年齢群別効果(16−29歳、30−49歳、50歳以上)と英国内国別

課税後英国内
肥満は1.3%減少(95% 信頼区間 (95% 信頼区間 0.8% to 1.7%)、減少絶対数としては 18.0万(11.0万 to 24.7万)
過体重は0.9%減少( 0.6% to 1.1%)、減少絶対数は28.5万(20.1万 to 36.4万)

所得収入最下層から最上層の第1から第3群での肥満減少率は、それぞれ、 1.3% (0.3% to 2.0%)、 0.9% (0.1% to 1.6%)、 2.1% (1.3% to 2.9%)

肥満への効果は年齢とともに減衰

年次推定税収は、2億7600万英ポンド(440億円程度?)
所得別最下層から最上層では、 2.1% (1.4% to 3.0%)、 1.7% (1.2% to 2.2%)、0.8% (0.4% to 1.2%)


米国FDA:トランス型脂肪酸、部分的水素化油(PHOs)を含み規制へ動き出す

無断リンクで申し訳ないが・・・ここに、私ら化学素人にもわかるような解説が掲載されている。
http://www.tcct.zaq.ne.jp/nitta/kenko/003suisoka.html

(不)健康エコナ】騒動のときに、日本国の行政府は、このトランス型脂肪酸問題を軽視し、まともに正対してない。消費者長というわけのわからない省庁ができた以降も同様。また、人間ドック学会という学会という名称を自称する任意集団もなんのコメントもそれ以降だしていないどころか、英国・カナダで問題になっているカテキン製品を推奨する有様。


表示問題がクローズアップされているが、行政や各団体、それにマスメディア、みんなでインチキやってる日本という国。



米国FDAは、クッキーから冷凍ピザまで含む加工食品内の人工的トランス型脂肪酸を禁止することを提案


FDA Targets Trans Fat in Processed Foods
http://www.fda.gov/ForConsumers/ConsumerUpdates/ucm372915.htm

 FDAは、1999年栄養白書(Nutritional Facts)ラベルとしてトランス型脂肪酸提案したのが最初の取り組みで、2006年やっと発行された。しかし、部分的水素(添)加油(PHOs: partially hydrogenated oils)も多く作られ、これが加工食品中のトランス型脂肪酸の主な供給源となっている。トランス型脂肪酸は冠動脈疾患リスクと関連する。米国疾病管理予防センターは摂らんs型脂肪酸減少させることで年間7千名の心疾患予防、2万の心臓発作を減少することができるはずと推定。安全宣言できない、すなわち、GRAS(generally recognaized as safe)ではないと、PHOsの問題をそのまま容認できないというFederal Register noticeを公表した。 
 FDAによるPHOsの全般安全性(GRAS)否定判断は、工業的製造トランス型脂肪酸の終焉を意味する。中小企業などへの影響を考慮しつつ、パブリックコメント募集。

 人工的製造以外に、肉や乳製品では自然に発生するトランス型脂肪酸が存在し、それをゼロにはできない。だからこそ、意図的に製造されたトランス型脂肪酸を除去する必要性がある。




特に、硬化油、水素添加油、hydrogenated oilは健康に悪いコレステロールを増加させる脂肪摂取源として大きな比重を占めると、FDA Commissioner である、Margaret Hambur。
http://www.reuters.com/article/2013/11/08/us-usa-fda-transfat-idUSBRE9A60VN20131108

FDAの表明した具体的加工食品
・クラッカー、クッキー、ケーキ、冷凍パイ、他の焼いたもの
・スナックフーズ(電子レンジポップコーンなど)
・冷凍ピザ
・野菜ショートニング、スティックマーガリン
・コーヒークリーム
・再冷凍生地製品(ビスケット、シナモンロールなど)
・糖衣(icing)再利用


溶連菌感染:抗生剤可否判断 ・・・ 2つの質問

喉が痛い、声枯れ出現、これで受診した場合

24時間以内に
1)咳があったか?
2)熱があったか?
これで、抗生剤必要性を決定

Participatory Medicine: A Home Score for Streptococcal Pharyngitis Enabled by Real-Time Biosurveillance: A Cohort Study
Andrew M. Fine, et. al.
Ann Intern Med. 2013;159(9):577-583. doi:10.7326/0003-4819-159-9-201311050-00003

noteへ実験的移行

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