2022年2月7日月曜日

成人市中肺炎においてインフルエンザ診断・治療はその後の臨床的アウトカムに影響を与える

オセルタミビル(タミフル)も可哀想な薬で、当初発熱異常行動を【薬害】とラベルされ、(検査前確率が高い場合はたしかに意義は低いということを念頭に置いた場合は別だが)インフルエンザ診断することすら意味が無いと主張される(おそらく医師会幹部が寿司屋で考えたのかどうか【インフルエンザ「検査しないで」と日本医師会が異例の通知】とやらが誤解の流布を与えたかどうかは不明だが)


肺炎の時のインフルエンザ診断と除外、対応は大事ですよという報告


Influenza Testing and Treatment among Patients Hospitalized with Community-Acquired Pneumonia

Abhishek Deshpande, et al.

CHEST ,Published:February 05, 2022

DOI:https://doi.org/10.1016/j.chest.2022.01.053

https://journal.chestnet.org/article/S0012-3692(22)00221-5/pdf


【 背景】

インフルエンザは市中肺炎(CAP)の主要な原因であり、インフルエンザ検査の結果は治療に直結する。しかし、CAPで入院した成人のインフルエンザ検査の頻度や時期、治療法、転帰との関連についてはほとんど知られていない。

【 研究課題】

肺炎患者において、インフルエンザの検査は抗ウイルス治療や抗生物質の投与期間の短縮と関連するか、また、早期の治療はより良い臨床転帰と関連するか?

【 研究デザインおよび方法】

Premierデータベースに貢献している米国の179の病院に2010年から2015年に肺炎で入院した成人を対象とした。インフルエンザ検査を評価し、検査陽性、陰性、未検査の患者の抗菌薬使用量と転帰を比較した。早期抗ウイルス治療(オセルタミビル)と14日間の院内死亡率、在院日数(LOS)、コストとの関連を検討した。

【 結果】

166,268人のCAP患者のうち、38,703人(23.3%)がインフルエンザ検査を受け、そのうち11.5%が陽性と判定された。2010年から2015年にかけて検査率は15.4%から35.6%に増加し、インフルエンザシーズン中(10月~5月)は28.9%であったのに対し、6月~9月は8.2%であった。 

インフルエンザ陽性と判定された患者は、陰性と判定された患者よりも抗ウイルス剤の投与頻度が高く、抗菌剤の投与頻度は低く、投与期間も短かった(5.3日 vs 6.4日、p<0.001)。 

インフルエンザ陽性患者(n=2,585)が入院初日にオセルタミビルを投与された場合、14日間の院内死亡率が低く(調整オッズ比0.75、95%CI 0.59~0.96)、コストが低く(調整平均比0.88、95%CI 0.81~0.95)、LOSも短く(調整平均比0.88、95%CI 0.84~0.93)、オセルタミビルの投与時間が遅いか全く投与を受けない(n=1,742)患者と比べました。

【 解釈】

インフルエンザのシーズン中でさえ、本研究のCAP患者のほとんどはインフルエンザの検査を受けていない。インフルエンザ検査陽性は抗ウイルス剤治療と関連し,早期治療は死亡率の低下と関連しており,検査の普及が患者の転帰を改善する可能性が示唆された.




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