2014年4月15日火曜日

エベレスト登山実験: 低酸素トレーニングの弊害があるかもしれない・・・インスリン抵抗性亢進

低酸素トレーニングとは、金を出して、インスリン抵抗性増加させてる状況なのかも。



Effects of Prolonged Exposure to Hypobaric Hypoxia on Oxidative Stress, Inflammation and Gluco-Insular Regulation: The Not-So-Sweet Price for Good Regulation
Mario Siervo,et.al.
for the Caudwell Xtreme Everest Research Group
PLOsone Published: April 14, 2014 DOI: 10.1371/journal.pone.0094915


ロンドンでのベースライン検証後、カトマンズ(1300m)から、エベレスト・ベースキャンプ(5300m)13日間登山、24名
うち、14名は、より高地登山、8名は山頂まで。


SpO2は海抜0mでの98%から、高地5300mでの82%へ低下

血糖は安定だったが、最後2週間で、インスリン・Cペプチドは200%超増加
空腹時血糖増加、HOMA-IR、グルカゴンは、酸化ストレスマーカー(4-HNE)と炎症性マーカー(IL-6)と相関。
第8週目まで、乳酸値は、登山中増加し、そして、維持。体重は平均7.3kg減少。








recent心疾患の低密度電話ベース共同ケア介入によりメンタルヘルス関連QOL改善

直近の急性心疾患イベント後の、うつや不安は、心血管疾患アウトカム不良さと関連する。高リスク心臓入院患者へのメンタル疾患collaborative care(CC)管理モデルは研究はほぼなされず、不安うつ疾患への先行CC介入は存在しない。



 このトライアルは、電話ベースの低密度介入を試みたもので、その程度で、SF-12 MCSの24週後改善を認め、メンタルヘルス関連QOL改善したことが示された。






Collaborative Care for Depression and Anxiety Disorders in Patients With Recent Cardiac EventsThe Management of Sadness and Anxiety in Cardiology (MOSAIC) Randomized Clinical Trial
Jeff C. Huffman, et. al.
JAMA Intern Med. Published online April 14, 2014. doi:10.1001/jamainternmed.2014.739 

 
うつ、全般不安疾患、パニック障害を同定し、精神疾患アプローチを謀る方法


急性心疾患後メンタル状態へのフォロー を前向きに行うことで、メンタル状態の改善を試みる。あらゆる疾患に応用すべき介入なのかもしれない




循環器医師に限らず、器質的疾患に伴う、合併症としてのメンタル疾患に対して、BZ系薬剤でだまらせる軽薄な業がおこなわれてる現状・・・を嘆きたい

ベンゾジアゼピン系高齢者過剰使用減量の試みとしてのDTC;EMPOWERトライアル

なにかと、話題のベンゾジアゼピン系薬剤処方


一番の問題点は、現場の医師の意識の低さ
 まだ、デパス処方乱用を弁護する馬鹿が多い・・・


医師たちが作る薬物依存 ・・・ 依存症原因の2位に http://kaigyoi.blogspot.jp/2013/02/blog-post_2801.html

「睡眠薬の適切使用を」 初の指針 → ベンゾジアゼピン系・向精神薬全体の問題なのに・・・限定的に問題化する恣意性を感じる 2013年6月13日

抗不安薬・睡眠薬による超過死亡 7年間100名あたり4名余計に死ぬ http://kaigyoi.blogspot.jp/2014/03/74.html 


American Board of Internal Medicine Foundation Choosing Wisely Campaignは、65歳以上成人へのベンゾジアゼピン処方に反対する推奨を行っている。
 医師どもは当てにならないから、DTC(直接消費者) 教育介入を通して不適正使用を減らせるか検討。

Cluster randomized trial (EMPOWER [Eliminating Medications Through Patient Ownership of End Results] study [2010-2012, 6-month follow-up])

結論としては、DTC教育は、高齢者リスク増加に直結する過剰使用有効的に意思決定をshareさせた。

Reduction of Inappropriate Benzodiazepine Prescriptions Among Older Adults Through Direct Patient EducationThe EMPOWER Cluster Randomized Trial
Cara Tannenbaum, et. al.
JAMA Intern Med. Published online April 14, 2014. doi:10.1001/jamainternmed.2014.949


地域薬局を介入群・対照群に非層別化ランダム割り付け。  ブロック4群。
被験者(303長期ベンゾジアゼピン処方薬使用;65−95歳、30の地域薬局から登録)をランダム化前にスクリーン・登録。15の薬局をランダムに教育界乳ランダム化(148名の被験者)、15の薬局を"wait list"対照(155名の被験者登録)。患者被験者、医師、薬剤師、評価者にはアウトカム評価をブラインド化。


介入:active armは、ベンゾジアゼピン使用のリスク記載した、脱処方患者empowerment intervention、段階的にtaperingプロトコールを受けさせる。


主要アウトカムと測定項目:ベンゾジアゼピン中止をランダム化後6ヶ月時点、薬局薬剤更新内容で確認


261名(86%)で、6ヶ月フォローアップ完遂。


介入群のうち、ベンゾジアゼピン中止について医師 and/or 薬剤師観察がなされた。 
6ヶ月時点で、ベンゾジアゼピン中止は、介入群27%で、対照群で5  5% o  (リスク差, 23% [95% CI, 14%-32%]; intracluster correlation, 0.008; number needed to treat, 4)

薬剤減少は、付加的に、11%で生じた   (95% CI, 6%-16%)


多変量サブ解析にて、80歳超、性別、使用期間、使用適応、投与量、減量試み既往、同時薬剤の多さ(10種以上/日)は、ベンゾジアゼピン治療中断について介入効果有意で無かった。


80歳以上になると、さらに、処方減量・中止試みに失敗している症例では、その中断試み自体が無駄になる。


noteへ実験的移行

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