2012年7月11日水曜日

ウルソル酸は骨格筋増加・褐色脂肪増加 → 肥満・脂肪肝・耐糖能改善の可能性

ウルソール酸、ウルソル酸


Ursolic Acid Increases Skeletal Muscle and Brown Fat and Decreases Diet-Induced Obesity, Glucose Intolerance and Fatty Liver Disease
Steven D. Kunke et. al.
PLoS ONE 7(6): e39332.


骨格筋Akt活性は筋肉成長を刺激し、肥満・耐糖能・脂肪性肝疾患抵抗性をもたらす。
筆者らは、ウルソル酸は、食事による肥満モデルマウスで骨格筋Akt活性を増加させることを見いだした。
ウルソル酸は、Akt活性亢進、downstream mRNAを増加し、ぶどう糖利用 (hexokinase-II)亢進、血管新生(Vegfa)、autocrine/paracrine IGF-Iシグナル化(Igf1)促進。
ウルソル酸は骨格筋量、速筋・遅筋線維サイズ、握力、運動能力増加。
興味有ることに、ウルソル酸は褐色脂肪、骨格筋の大元の組織を増加。
骨格筋、褐色脂肪増加とともに、ウルソル酸はエネルギー消費を増加し、耐糖能改善、脂肪肝改善。
これらのデータは、ウルソル酸の骨格筋増加・褐色脂肪増加による肥満減少・耐糖能改善・脂肪肝改善効果モデルを支持する所見となる。





今やNo1“偏った情報てんこもり”テレビ局である、NHKあたりが、リンゴの皮ダイエットに、使うかもしれないネタ ・・・

トクホいんちき ・・・ エコナで大ばれ



花王が販売中止したエコナ油 再起狙うも、効能認められず
 http://diamond.jp/articles/-/21327


"日本のトクホもエコナ問題で信頼性が揺らぎ、誇大広告が蔓延していることから、審査や運用の厳格化を検討している。"






EFSAの報告

Scientific Opinion on the substantiation of a health claim related to diacylglycerol (DAG) oil and reduction of body weight pursuant to Article 13(5) of Regulation (EC) No 1924/2006
EFSA Journal 2011;9(12):2469 [17 pp.]. doi:10.2903/j.efsa.2011.2469
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/2469.htm

"The Panel concludes that a cause and effect relationship has not been established between the consumption of DAG oil (as a replacement"




元々、特保の認定は大甘で、二重盲検などなされてない。


国自体がインチキやらかしてるトクホ ・・・ “公務員ビジネス万歳!(損するのは国民ばかり)”ってなもので、日本での日常風景!


“クソ役人”タグをラベルさせてもらった。




ところで、”なんたら学会”推奨ってのは、責任問われないの?

 ・・・ここは、“人工抽出茶カテキン”製品をあいもかわらず、推奨しているようなCM流してるが・・・・

茶カテキンの肝毒性疑念とヘルシア・・・  2011年 12月 28日

非栄養甘味料:AHA・ADA ステートメント ・・・ 上乗せして使っても効果無いよ!




当たり前だけど、カロリーゼロの飲料をとればやせると勘違いしている人がいる。実際、CMなどで、それを助長している。

 
ADA, AHA look at use of artificial sweeteners
http://www.smartbrief.com/news/fmi/storyDetails.jsp



アメリカ糖尿病学会(ADA :雑誌 Diabeteic Care) 、アメリカ心臓病学会(AHA :雑誌 Circulation )共同ステートメント

“リピトール後発品による皮疹”

“リピトール後発品による皮疹”と皮膚科専門施設より指摘

先発品に変更依頼を受ける


・・・・・・

こういう事例って、皮膚科では有名なのだろうか?


賦形剤の種類など不問のジェネリック・・・言われてみれば、そういうリスクはあり得ると思う

賦形剤原因なら、スタチンのみならず・・・ すべての薬剤でその可能性があることになる。
特に、市販後調査不充分な後発品では、そのリスクが表に出ないことが十分考えられる。


“後発品安全性危惧情報”をも公取委は独占禁止情報と呼ぶのだろうか?
後発医薬品:使用、医療機関に不安--公取委調査


医療機関への聞き取り調査では「先発品メーカーが後発品の不安をあおる説明をし た」「後発品の効能が低いというデータを見せられたが、根拠があいまいだった」など、不当な情報提供で後発品採用を妨害する行為が報告された。公取委は 「妨害行為は独占禁止法違反に当たる」と指摘している。毎日新聞 2006年9月28日 東京朝刊

ジェネリック製品にも市販後調査の義務づけと、医薬品安全情報提供の義務づけを!



たとえば、アクトス後発品に関して、膀胱癌リスクの情報、医療機関に行き渡っているだろうか?
e.g. 膀胱癌リスク:アクトス独特?

現時点での、一方的ジェネリック推進は、国民の安全性を軽視前提で存在するシステムである。

新型インフルエンザワクチン:ギラン・バレー症候群発症 100万件に2例

ケベックにおいて、2009インフルエンザA(H1N1)ワクチンは、軽度だが、有意にギラン・バレー症候群リスク増加と相関する。ただ、ベネフィットがリスクを凌駕するという報告。


反ワクチン団体及びゼロリスク絶対主義者は、ワクチンによるリスク軽減効果を無視しpainting、100万回に2例というギラン・バレー症候群発症を騒ぎ立てそうな予感。


Risk of Guillain-Barré Syndrome Following H1N1 Influenza Vaccination in Quebec
Philippe De Wals et. al.
JAMA. 2012;308(2):175-181. doi:10.1001/jama.2012.7342


狂騒的反ワクチン団体にとって燃料になりそう

2009年10月から2010年3立つまでの6ヶ月間フォローアップ住民ベースコホート

医師、主に神経専門医の医師判断GBS症例疑い、確認例をactiveサーベイランスと地域病院退院サマリーで確認


カルテレビューとBrighton Collaboration definition (categorized as level 1, 2, or 3, corresponding to criteria of decreasing certainty in diagnosis)による分類
参考:http://plaza.umin.ac.jp/~jschild/news/110826_2.html

ワクチン状態は地域ワクチン登録(440万ワクチン接種)とセンサスデータ(6歳以上総目標住民、780万人)、合計3623046人年観察


6ヶ月間、83名のGBSを同定(ブライトン分類1-3 71)

発症前8週間以内に2009インフルエンザA(H1N1)ワクチン接種 25名を同定
うち、4週以内が多く、19/25

Poissonモデルでは、年齢、性別補正相対リスクでは
ワクチン接種8週間以内 1.80 (95% CI, 1.12-2.87) 、4週以内 2.75 (95% CI, 1.63-4.62)


SCCS法(self-controlled case-series method)では4週内相対リスクは確認群全部(n=42)で 3.02 (95% CI, 1.64-5.56) 、ブライトンレベル1-3(n=36)では2.33 (95% CI, 1.19-4.57)

ワクチン寄与GBS例数は100万に対し2程度

これは50歳未満の超過リスクとしては適応にはならないレベルである。

日本では2000万人以上、インフルエンザワクチン接種がなされている。
ゼロリスク教の人たち(マスコミ内にも蔓延る)は、きっと、ワクチン接種禍が40名以上いると騒ぎ立てるだろう。ワクチンによるリスク軽減効果を無視した、一方的なデータ利用で・・・

だが、ギラン・バレーに関して言えば、5歳未満のワクチン接種に関するリスク・ベネフィットは議論がなされるべきレベルのようだ。


しばらく、議論がひきおこされそう...


頑盲な極端な主義主張論者に議論が振り回されないよう願うばかりだ・・・ 特に、無責任な反ワクチン運動に妄信してきたマスコミの罪は大きいわりに、反省全くなく気になる。

パンデミックA(H1N1)妊娠中アジュバントワクチン投与:先天異常・早期産・胎盤発達に影響与えず

デンマークのコホートでは、妊娠中、アジュバントインフルエンザA(H1N1)投与では、重要先天異常、早期出産、胎盤発育異常の増加は見られなかった。

Risk of Adverse Fetal Outcomes Following Administration of a Pandemic Influenza A(H1N1) Vaccine During Pregnancy
Björn Pasternak, et. al.
JAMA. 2012;308(2):165-174. doi:10.1001/jama.2012.6131







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