2013年4月26日金曜日

集約的2D+3Dマンモグラフィー:検出率アップ・偽陽性減少


Integration of 3D digital mammography with tomosynthesis for population breast-cancer screening (STORM): a prospective comparison study
The Lancet Oncology, Early Online Publication, 25 April 2013

7292名 中央値58歳(IQR 54-53)の検診
乳がん 59名 (invasive 52名)

2D、integrated2D+3Dで39の眼検知

integrated 2D+3D 20 vs 2D 0 (p < 0.0001)

がん検出率 1000検診あたり 2D onlyでは  5.3 (95% CI 3.8-7.3) vs integrated 2D+3Dでは 8.1  (6.2 - 10.4)

integrated 2D+3Dマンモグラフィーにて、がん検出率増加は 1000検診にて 2.7(1.7-4.2)のがん

検診 396(5.5%; 95% CI 5.0-6.0)で、偽陽性reall
両検診読影181、2D only で141、integrated 2D+3Dで73
(p<0 .0001="" p="">
recall条件として、integrated 2D+3D陽性所見というお、条件付けrecallでは、17.2%ほど偽陽性を減少できるのではないかと推定




Vero細胞ベースインターフェロンワクチン承認へ

新製法の新型インフルワクチン承認へ 製造期間を短縮 (2013/4/25)
http://www.asahi.com/tech_science/update/0425/TKY201304250432.html

【阿部彰芳】新型インフルエンザに対応した新しい製法のワクチンが国内で初めて承認される見通しになった。厚生労働省の審議会が25日、バクスターと武田薬品工業の2製品を了承した。これまでのワクチン作りでは生きた鶏卵でウイルスを増やす必要があったが、この手法ではサルの細胞を使うことで製造期間を大幅に短縮できるという。  このワクチンは、H7N9など鳥インフルエンザが人から人へ感染するようになる事態を想定して作られた。今回はこれまでに見つかったウイルスを使っており、新型が発生すれば、そのウイルスで作って再度、承認申請する必要がある。ただ、一度審査を通っているので、次回以降は手続きが迅速になる利点があるという。


BAXTER AND TAKEDA COMPLETE AGREEMENT FOR VERO-CELL BASED INFLUENZA VACCINES IN JAPAN
http://www.takeda.com/news/2010/20101202_3809.html 

Vero cell-based influenza vaccine technology
ベロ細胞(アフリカミドリザルの腎臓上皮細胞で細胞培養によく用いられる細胞株)ベースのインフルエンザワクチン技術


マイクロキャリアとVero細胞を用いたインフルエンザワクチン製造
http://www.gelifesciences.co.jp/newsletter/downstream/ud_sup_vac.html




いまのyoutubeって、script表示(文字興し)してくれるんですね

ワクチン製造手順:卵との比較を下記 youtubeから・・・










【アレルギー】ピーナッツ大量摂取世帯ではピーナッツ蛋白抗原が大量に存在しピーナッツアレルギーと関連


乳児の環境、ピーナッツ大量摂取状況により、環境中のピーナッツ蛋白量増加させ、それが子供のピーナッツアレルギーに関係するという報告。



"Peanut protein in household dust is related to household peanut consumption and is biologically active"
Brough H, et al
J Allergy Clin Immunol 2013; DOI: 10.1016/j.jaci.2013.02.034.


乳児ベッド、crib rail、遊技場のピーナッツ蛋白環境と、HPC:household peanut consumption(戸別ピーナッツ消費量)の関連性に1−6ヶ月のダイア相関関係認められた。
多変量回帰解析にて、HPCは、乳児ベッドシーツや遊戯エリアでのピーナッツ蛋白レベルと相関
ピーナッツ蛋白高濃度粉じんサンプルは、ピーナッツアレルギーを持つ子供の好塩基球活性化に関し量依存的関連。


解説:http://www.medpagetoday.com/AllergyImmunology/Allergy/38688

乳児居宅環境下のピーナッツ蛋白濃度と、世帯的ピーナッツ消費量との関連を示した初めての報告


最も重要なところは、ピーナッツ蛋白レベルが、乳児のベッドの出すとに含まれていることで、単変量的に示されている。
・ 白人民族性 (Coefficient 1.748, P=0.030)
・ ピーナツアレルギーの家族歴の存在 (Coefficient -2.179, P=0.006)
・ 乳児就寝場所 (Coefficient 1.706, P=0.101)
・ 世帯的ピーナッツ消費量(Coefficient 0.733, P<0 .001="" p="">
多変量補正すると、世帯的ピーナッツ消費量のみが有意差残存

ベッド・ダストのピーナッツ蛋白の生物学的活性は、CD63+好塩基球の比率増加により確認され、これは1-10,000 ng/mlのピーナッツ蛋白濃度横断的にピーナッツアレルギー、アレルギー無しの子供横断的エビデンスであった。Veratox polyclonal peanut ELISA評価を広汎に用い、証明を強化している。


乳児が長く過ごすところで、飲食したり、食品を放置したりすることって、ピーナッツに限らず、好ましいことではないのかもしれない。

がんトライアル:メタアナリシス上のバイアスリスク




Can trial quality be reliably assessed from published reports of cancer trials: evaluation of risk of bias assessments in systematic reviews BMJ 2013; 346 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.f1798 (Published 22 April 2013) Cite this as: BMJ 2013;346:f1798


【目的】メタ・アナリシス上のトライアル参入決定のために、出版報告ベースにしたrisk of bias assessment信頼性評価
【デザイン】Reliability evaluation of risk of bias assessments.
【デザインソース】13 published individual participant data (IPD) meta-analyses in cancer were used to source 95 randomised controlled trials.
【レビューメソッド】 Cochrane risk of bias tool (RevMan5.1) と不随ガイダンスによりRisk of bias 評価。IPD meta-analysisのための付加情報とともにレポート単独あるいはトライアルレポートからの情報を用い、 それぞれのトライアルで、評価をbiasドメインの個別リスクあるいは包括的リスク評価
比率合致率を個別ドメイン・包括的のため計算(low < 66%、fair 60%以上、good 90%以上)。2つのアプローチは合致率良好の場合のみ一致率信頼できると考える。
【結果】sequence generationと不完全アウトカムデータの2手法間の比率合致率はfair  (69.5% (95% confidence interval 60.2% to 78.7%) and 80.0% (72.0% to 88.0%), respectively).
しかし、比率一致率は、割り付け目隠し、アウトカム選別的報告、包括的バイアスリスクに関してはlow (48.4% (38.4% to 58.5%), 42.1% (32.2% to 52.0%), and 54.7% (44.7% to 64.7%), respectively)

付加情報は、個別度面全てにおいて評価不明比率を減少し、isk of biasとして評価されるトライアル数を増加させる (and therefore available for inclusion in meta-analyses) from 23 (23%) based on publications alone to 66 (66%) based on publications with additional information.

【結論】risk of bias評価のため、がんのトライアルだけを用いることは信頼性欠如につながる。レビューアはunclear riskとして評価されるトライアルの場合特に、トライアルのバイアスをそのまま用いることには十分配慮すべきである。  
トライアルリストからの付加情報は適切な評価を可能にし、risk of biasを減少・克服することとなる。さらに、ガイダンスとして、バイアスのリスク構成成分に関して明瞭に、特に、主観的ドメインに関しては特に注意を払う。


がんとは、直接関係ないが、漢方の治験なんて、症状から効果判定まで、主観だらけ・・・あんなのでメタアナリシスなんて・・・

【1型・2型糖尿病】betatrophin:β細胞回復の可能性 ・・・ 創薬への期待

betatrophin は、膵臓のβ細胞消失あるいは無効となった糖尿病状態の細胞増殖のトリガーとなる可能性

Betatrophin: A Hormone that Controls Pancreatic β Cell Proliferation
Cell, 25 April 2013


インスリン産生膵臓β細胞のmassを再補充することは、1型・2型糖尿病ともベネフィットとなるだろう。成人において、膵臓β細胞は主に自己複製されている。
この実験では、粋β細胞増殖・粋β細胞massの拡大を誘導するインスリン抵抗性マウスモデルで、betatrophinというホルモン、主に肝臓や脂肪細胞で発現するホルモンを同定した。betatrophinの発現はインスリン抵抗性高齢または妊娠マウスモデルでもβ細胞増殖と関連した。betatrophin一過性発現はマウス肝臓において有意に、特異的に膵臓のβ細胞増殖、β細胞mass拡大、そして、耐糖性を改善した。
故に、betatrophin治療は、インスリン注射に代わり、内因性インスリン細胞増殖細胞数を糖尿病患者で増加させる可能性がある。




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