2014年3月6日木曜日

【AAAAI】喘息(not COPD)チオトロピウム:LAMA、重度喘息、特に、LT関与薬剤使用時効果あり

"Tiotropium Respimat add-on to inhaled corticosteroids improves lung function in patients with symptomatic mild asthma: Results from a phase III trial"
Paggiaro P, et al
AAAAI 2014; Abstract 15.


"Tiotropium Respimat add-on therapy reduces airflow obstruction in patients with symptomatic moderate asthma, independent of TH2 inflammatory status"
Casale TB, et al
AAAAI 2014; Abstract 16.


"Once-daily Tiotropium Respimat improves lung function in patients with severe symptomatic asthma independent of leukotriene modifier use"
Dahl R, et al
AAAAI 2014; Abstract 17.


チオトロピウムは、高用量ICS+LABA+LTm治療と行った濃厚治療群での重症急性増悪を減少する。ハザード比ア初回イベント 0.58 (95% CI, 0.62-0.90) (←表記がおかしい!)

一方、チオトロピウムはβアゴニストと同様では無く、LAMAにのみ見られる効果がある可能性。FEV1改善プライマリエンドポイント(peak、trough値ベースラインとの比較)で、LAMAで改善し、LTm患者により差は認めなかった。

24週間めでの補正平均利得fev1は、LTm有り 103ml vs LTm無し 111mL(P=0.574)

喘息悪化減少は、チオトロピウム群で全体的に減少。しかし、LTmによる濃厚治療群で、かなり効果が見られた( HR 0.54, 95% 0.37 - 0.77)
921 名の重度喘息患者ののうち、LTm患者205名のプール解析

重度喘息における、チオトロピウム治療に関して検討少ない。ガイドラインも真正面から取り上げてない。今後、LAMA治療に関して検討される?

http://www.medpagetoday.com/MeetingCoverage/AAAAI/44609



べーリンガー・プレスリリース・サイト
http://www.boehringer-ingelheim.com/news/news_releases/press_releases/2014/01_march_2014_asthma.html

高側湾症呼吸不全への運動療法効果

後側湾症:kyphoscoliosis、いわゆる、円肺、亀肺

これによる慢性呼吸不全への運動療法の効果

Exercise Training in Patients With Chronic Respiratory Failure Due to Kyphoscoliosis: A Randomized Controlled Trial
Pilar Cejudo, et. al.
Published online before print August 27, 2013, doi: 10.4187/respcare.02484 Respiratory Care March 1, 2014 vol. 59 no. 3 375-382


運動療法 16名と、対照群 11名

・ 肺機能パラメータ3つ PaCO2 (P = .04)、 inspiratory pressure (P = .03)、 expiratory pressure (P = .04改善 
・ endurance time (P = .002) と shuttle walk distance (P = .001) 増加 
・ 運動群は有意に末端筋力、呼吸困難、QoL改善

WHO:砂糖1日30g(6茶さじ)以下に制限を!

 WHOは、砂糖1日6teaspoon以上食すなというガイドラインにする見込み(原案)
 http://www.latimes.com/science/sciencenow/la-sci-sn-added-sugar-who-six-teaspoons-per-day-20140305,0,4431783.story#axzz2v8aCcVyn


1 teaspoon = 5 g
http://www.convertunits.com/from/g/to/teaspoon


Draft Guideline: Sugars intake for adults and children Online public consultation open: 5 to 31 March 2014
http://who.int/nutrition/sugars_public_consultation/en/




生活習慣病 【英】:Noncommunicable Diseases, NCDs, Chronic Diseases, Lifestyle-related Disease
http://www.weblio.jp/content/Noncommunicable+Diseases 
脳卒中や癌、心疾患、糖尿病、高血圧症、動脈硬化など、その発症や進行に、食生活や運動、喫煙、飲酒などの生活習慣が深く関係するとされる疾病の総称。従来は、加齢に伴って増加することから「成人病」と呼ばれてきたが、発症時期が低年齢化していることや、予防のためには生活習慣が重要であるとする立場から、1997年、厚生省(当時)は新しい名称を導入した。これに伴い、疾病の早期発見・早期治療といった二次予防中心の対策から、生活習慣の見直しや支援的な環境づくりによる発症の予防といった一次予防中心の対策が重視されるようになった。

米国:アルツハイマー病死亡8万4千名 vs 日本 4163名 ・・・ 死因統計のいい加減さ


意外と認識が低いのが、死亡診断書から推定された原死因決定の仕組み
http://www.mhlw.go.jp/toukei/manual/dl/manual_h25.pdf
基本はI欄の最下欄の疾患がその上の欄に記載されたすべての疾患を引き起こす可能性がある時に、その最下欄の疾患を原死因とするという一般原則

Contribution of Alzheimer disease to mortality in the United States
 Bryan D. James, et. al.
Neurology, Published online before print March 5, 2014
A larger number of deaths are attributable to AD dementia in the United States each year than the number (< 84,000 in 2010)

米国内アルツハイマー型認知症寄与死亡数は、2010年で 8万4千名



日本の人口動態統計では、アルツハイマー病死亡者数は、平成22年 4163名、平成21年 3460名・・・ 

日本の方が高齢化進んでるんじゃ無かったっけ?


こう記載されたら、主死因:アルツハイマー型老年認知症

I欄
(ア)
肺炎
1週間
(イ)
アルツハイマー型老年認知症
20年間
(ウ)


(エ)


II欄



 一方、こう書かれたら、主死因:肺炎




I欄
(ア)
肺炎
1週間
(イ)


(ウ)


(エ)


II欄
アルツハイマー型老年認知症
20年間



「喘息」「COPD」などは死因順番にこだわってる学会がある。これって、調査内容の質の担保にこだわった方が良いと思う。これらの疾患の講演会の冒頭、このことが語られる比率が高いが、なんだかなぁ・・・と思う。

gene editing技術(遺伝子特異的部位修正):AIDSウィルス抵抗性獲得 


12名の患者の研究で、AIDSウィルス抵抗性とする遺伝子技術使用成功。


ペンシルベニア大学研究者たちの報告で、gene editingと呼ばれる技術、すなわち、遺伝子の特異的部位の修正


HIVが感染するために、免疫細胞が必要で、遺伝的変換することとで、ウィルス感染に対して、持続的に抵抗性を有するようになる。ターゲットは、CCR5。zinc-finger nuclease (ZFN)  により恒久的なCCR5遺伝子修正するもの


両親からCCR5変異を有するヒトは、白人の1%未満だが、HIV感染しないことが知られていた。



Gene Editing of CCR5 and HIV Infection
P. Tebas ,et. al.
N. Engl. J. Med.March 6, 2014



ZFN修正自己 CDR T細胞注入による、1例重篤な副作用 あり、これは輸血反応によるものと考えられる。
CD4T細胞数は1週時点で1517/mm3で、注入前448/mm3より明らかに増加。
循環末梢血単核球細胞8.8%、循環CD4T細胞の13.9%に組み込まれていた。
半減期 48週。
治療中断中、ウィルス血症再燃、CCR5修正細胞は、非修正細胞減少より減少率少ない。
HIV RNAは4名の内1名消失。多くの患者でHIV DNA減少。

STAPの真偽に振り回される日本。TCR 再配列認めずって時点で、無価値確定のような・・・

その間にも、遺伝子治療は進化する・・・

noteへ実験的移行

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