極端なdipper(夜間-日中収縮期血圧比 0.8未満)、dipper(10%〜20%未満)、non-dipper(0%〜10%未満)、riser(any increase)に分けた検討
大規模前向きABPM研究(同一デバイス・モニタリングプロトコールを施設異なっても使用)で、夜間血圧高値で夜間血圧:BPのriser patternであれば有意にCVD及び心不全高リスクと関連し、riser patternとHFリスクは夜間の血圧と独立した相関性を有する。
昼のSBPは(心不全に対しては異なり)ASCVD; fatal and nonfatal stroke, fatal and nonfatal coronary artery disease [CAD])にとって有意なリスク要素である。一方、片方の極端な状態(i.e. riser)では心不全の相対リスク最大
Nighttime Blood Pressure Phenotype and Cardiovascular Prognosis
Practitioner-Based Nationwide JAMP Study
Kazuomi Kario, et al.
https://doi.org/10.1161/CIRCULATIONAHA.120.049730Circulation. 2020;142:1810–1820
https://www.ahajournals.org/doi/full/10.1161/CIRCULATIONAHA.120.049730
背景:
外来および在宅血圧(BP)モニタリングパラメータは、オフィスでのBPモニタリングパラメータよりも心血管イベントの予測因子として優れているが、 robust data が不足しており、心不全(HF)リスクに関する情報も少ない。JAMP試験(Japan Ambulatory Blood Pressure Monitoring Prospective)では、すべての試験施設で同じ外来血圧モニタリング装置、測定スケジュール、日記ベースのデータ処理方法を用いて、夜間高血圧および夜間の血圧降下パターンの両方と、高血圧患者におけるHFを含む心血管イベントの発生との関連性を明らかにした。
方法
この開業医を対象とした全国の多施設共同プロスペクティブ観察研究には、少なくとも1つの心血管系危険因子を有し、そのほとんどが高血圧であり、ベースライン時に症状のある心血管系疾患がない患者が含まれていた。すべての患者はベースライン時に24時間の外来BPモニタリングを受けた。患者は毎年追跡調査を行い、主要エンドポイントである心血管系イベント(動脈硬化性心血管系疾患およびHF)の発生状況を確認した。
結果
合計6,359例(年齢68.6±11.7歳、男性48%)が最終解析に含まれた。4.5±2.4年の平均±SDの追跡期間中に心血管イベントは306件(脳卒中119件、冠動脈疾患99件、HF88件)であった。夜間収縮期血圧は、動脈硬化性心血管病およびHFのリスクと有意に関連していた(20mmHg上昇あたりの人口統計学的および臨床的危険因子で調整したハザード比。1.18[95%CI、1.02~1.37]、P=0.029、1.25[95%CI、1.00~1.55]、P=0.048)。概日リズムの乱れ(ライザーパターン、昼間のBPよりも夜間のBPが高い)は、正常な概日リズムと比較して、全心血管疾患リスクの上昇(1.48[95%CI、1.05~2.08];P=0.024)、特にHF(2.45[95%CI、1.34~4.48];P=0.004)と有意に関連していた。
結論
夜間のBP値とライザーパターンは、心血管イベントの総発生率、特にHFと独立して関連していた。これらの所見は、夜間収縮期血圧を標的とした降圧戦略の重要性を示唆している。
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