Increased Levels of Osteopontin in Sputum Supernatant in Patients With COPD
Anastasia Papaporfyriou, et. al.
Chest. 2014;146(4):951-958. doi:10.1378/chest.13-2440
OPN 値 (pg/mL)は、健康喫煙・非喫煙者に比べ、COPDで高い (median [interquartile range], 1,340 [601, 6,227] vs 101 [77, 110] vs 68 [50, 89]、 P < .001)
回帰分析により、OPNと喀痰中好中球、IL-8、MMP-2、 肺気腫進展度は有意相関を示す。
この相関は健康人では見られない。
COPDの診断に使えるか?
2014年10月14日火曜日
喫煙既往・現行喫煙:COPD有無に関係なく急性呼吸器系エピソード多い
喫煙既往・現行喫煙者における、COPDGene長軸調査研究の被験者対象に6ヶ月毎急性呼吸器感染エピソード(抗生剤、全身ステロイド、ER受診、入院)の調査
タバコ関連の既往がある場合は、登録時COPDの場合呼吸疾患急性エピソードはもちろん多いが、COPDが無い場合でも同様のリスク要素であり、住民レベルではCOPDなしの場合でも急性呼吸器疾患エピソードはかなり多い。
Prediction of acute respiratory disease in current and former smokers with and without COPD
Russell P. Bowler ,et. al.
Chest. 2014. doi:10.1378/chest.13-2946
タバコ関連の既往がある場合は、登録時COPDの場合呼吸疾患急性エピソードはもちろん多いが、COPDが無い場合でも同様のリスク要素であり、住民レベルではCOPDなしの場合でも急性呼吸器疾患エピソードはかなり多い。
Prediction of acute respiratory disease in current and former smokers with and without COPD
Russell P. Bowler ,et. al.
Chest. 2014. doi:10.1378/chest.13-2946
背景: COPD病歴なしの、現行喫煙・喫煙既往社の呼吸器疾患急性エピソードのリスク要素
方法: 8246名の非ヒスパニック系白人・黒人で現行・喫煙既往、Genetic Epidemiology of COPD(COPDGene)コホート:長軸フォローアップ(LFU) 6ヶ月毎に急性エピソード(抗生剤処方必要もしくは全身性ステロイド必要)、ED受診、入院のエピソード取得
負の二項回帰にて、急性呼吸器エピソート関連要素を決定。
結果: 登録時、COPDなし 4442名、658名は軽症COPD、3146名は中等度あるいはCOPD悪化
長軸フォローアップ(LFU) にて、
9303回の急性気道疾患エピソード、2707回の入院の報告
vs COPD無し症例では、呼吸器疾患急性エピソード 3044、入院 827
予測要素として重要なのは、
・ 登録前年の呼吸器系急性エピソード (HR 1.20; 95% CI 1.15-1.24 /一増悪毎)
・ 気道閉塞 (HR 0.94; 95% CI 0.91–0.96 /FEV1予測値比10%変化毎)
・ HRQOL不良 (HR 1.07; 95% CI 1.06-1.08 /St. George’s Respiratory Questionnaire Score4単位毎)
・ リスクはCOPD有無関連無く、同様。
COPD: ACE阻害剤による骨格筋機能障害治療トライアル ・・・ 撃沈
COPDにおいて骨格筋機能障害がその合併症として認識されつつある。そして、重症状況においてはその予後との関連性も認識されている。
骨格筋phenotypeにおけるRAS(レニンアンジオテンシン系)の障害のエビデンスが現れつつ有り、ACE阻害がCOPDの大腿四頭筋や運動パフォーマンス改善につながらないかという仮説。
A Randomized Controlled Trial of Angiotensin-Converting Enzyme Inhibition for Skeletal Muscle Dysfunction in COPD
Dinesh Shrikrishna, et. al.
OPEN ACCESS: Chest. 2014;146(4):932-940. doi:10.1378/chest.13-2483
2重盲検ランダム化対照トライアル
FEV1予測比 平均 43% [SD 21%]
収縮期血圧 (Δ−10.5 mm Hg; 95% CI, −19.9 to −1.1; P = .03) 血中 ACE activity (Δ−20.4 IU/L; 95% CI, −31.0 to −9.8; P < .001) compared with placebo
プライマリエンドポイントとしての3ヶ月後の大腿四頭筋耐容能と萎縮シグナル群間差なし
Quadriceps maximum voluntary contraction (QMVC):大腿四頭筋最大随意収縮はプラセボ群でより増加。
撃沈・・・
骨格筋phenotypeにおけるRAS(レニンアンジオテンシン系)の障害のエビデンスが現れつつ有り、ACE阻害がCOPDの大腿四頭筋や運動パフォーマンス改善につながらないかという仮説。
A Randomized Controlled Trial of Angiotensin-Converting Enzyme Inhibition for Skeletal Muscle Dysfunction in COPD
Dinesh Shrikrishna, et. al.
OPEN ACCESS: Chest. 2014;146(4):932-940. doi:10.1378/chest.13-2483
2重盲検ランダム化対照トライアル
FEV1予測比 平均 43% [SD 21%]
収縮期血圧 (Δ−10.5 mm Hg; 95% CI, −19.9 to −1.1; P = .03) 血中 ACE activity (Δ−20.4 IU/L; 95% CI, −31.0 to −9.8; P < .001) compared with placebo
プライマリエンドポイントとしての3ヶ月後の大腿四頭筋耐容能と萎縮シグナル群間差なし
・ 大腿四頭筋endurance half-time:e (Δ0.5 s; 95% CI, −13.3-14.3; P = .94)
・ atrogin-1 messenger RNA expression (Δ−0.03 arbitrary units; 95% CI, −0.32-0.26; P = .84)
Quadriceps maximum voluntary contraction (QMVC):大腿四頭筋最大随意収縮はプラセボ群でより増加。
撃沈・・・
イソジン系うがい薬・・・そんな季節になりました
ポビドンヨードはヨウ素複合体で、in vitroでの細胞死をもたらすことが知られている。
例えば・・・
粘膜損傷をもたらす可能性があり、以前ほど見かけないにしろ、「かぜの予防に、ポビドンヨードうがい」というコマーシャルメッセージを時折見かけるが、そのたびに、なんだか、違和感を覚える。
上記論文の冒頭でも、“Although povidone-iodine (PVP-I) has been used as a gargle since 1956, its effectiveness and material safety have been remained controversial.”と記載されるごとく、宣伝ほど確立した話ではない・・・
○ イソジン(R)うがい薬(添付文書から)
http://www.meiji.co.jp/drug/isodine/products/gargle/pdf/gargle.pdf
→ 故に、4mL×5回なら、ヨウ素として140mg相当が体内に出し入れされることになる。
○安定ヨウ素剤の配布・服用に当たって(医療関係者用)
http://www.nsr.go.jp/activity/bousai/iodine_tablet/data/youso_iryou.pdf
服用不適切者としては、ポピドンヨード液6及びルゴール液使用後並びにヨウ化カリウム丸服用後に、じんま疹、呼吸困難、血圧低下等のアレルギー反応を経験した者が該当し、慎重投与対象者としては、ヨード造影剤や甲状腺機能亢進症や機能低下症等の疾患を持つ者(受領書参照)が該当する。
服用量
3歳以上 13 歳未満については1丸(ヨウ素量 38 mg)を、13 歳以上の対象者については 2 丸(ヨウ素量 76 mg)を服用量とする。
(備考)
ヨードうがい は、故に、有効性確立しておらず、誤用によるリスクが日常的な薬剤
例えば・・・
Povidone-iodine-induced cell death in cultured human epithelial HeLa cells and rat oral mucosal tissue.
Drug Chem Toxicol. 2014 Jul;37(3):268-75. doi: 10.3109/01480545.2013.846364. Epub 2013 Nov 12. : PubMed
粘膜損傷をもたらす可能性があり、以前ほど見かけないにしろ、「かぜの予防に、ポビドンヨードうがい」というコマーシャルメッセージを時折見かけるが、そのたびに、なんだか、違和感を覚える。
上記論文の冒頭でも、“Although povidone-iodine (PVP-I) has been used as a gargle since 1956, its effectiveness and material safety have been remained controversial.”と記載されるごとく、宣伝ほど確立した話ではない・・・
○ イソジン(R)うがい薬(添付文書から)
http://www.meiji.co.jp/drug/isodine/products/gargle/pdf/gargle.pdf
1mL中 有効用ヨウ素として7mg
1回、本剤2~4mLを水約80mLにうすめて、1日数回うがいをしてください。
→ 故に、4mL×5回なら、ヨウ素として140mg相当が体内に出し入れされることになる。
○安定ヨウ素剤の配布・服用に当たって(医療関係者用)
http://www.nsr.go.jp/activity/bousai/iodine_tablet/data/youso_iryou.pdf
服用不適切者としては、ポピドンヨード液6及びルゴール液使用後並びにヨウ化カリウム丸服用後に、じんま疹、呼吸困難、血圧低下等のアレルギー反応を経験した者が該当し、慎重投与対象者としては、ヨード造影剤や甲状腺機能亢進症や機能低下症等の疾患を持つ者(受領書参照)が該当する。
服用量
3歳以上 13 歳未満については1丸(ヨウ素量 38 mg)を、13 歳以上の対象者については 2 丸(ヨウ素量 76 mg)を服用量とする。
(備考)
ヨードうがい は、故に、有効性確立しておらず、誤用によるリスクが日常的な薬剤
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