propensity score法による後顧的解析による、ビタミンDと、HAI(院内発症感染症)のリスク関連性
25(OH)D 30 ng/mL 未満と以上で、HAI 補正オッズ比 3.05 (95% 信頼区間 [CI], 1.34-6.94)、術後要素補正でも、この関連性は不変。
Locally weighted scatterplot smoothing analysisでは、ほぼ線形の逆相関
"Association between preoperative 25-hydroxyvitamin D level and hospital-acquired infections following Roux-en-Y gastric bypass surgery"
Quraishi SA, et al
JAMA Surg 2013; DOI: 10.1001/jamasurg.2013.3176.
介入治験ではないので、ビタミン投与後そのベネフィットがあるかどうかは分からない。
2013年11月28日木曜日
薬でもナトリウム影響:ナトリウム含有製剤は、心血管イベント、高血圧リスク増加
薬剤に含まれるナトリウムが多いほど、心血管疾患イベント生じるか?
やはり、毎日服薬すると、有意な影響を与えるようである、特に、高血圧のオッズ比なんて7倍以上。
Association between cardiovascular events and sodium-containing effervescent, dispersible, and soluble drugs: nested case-control study
BMJ 2013; 347 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.f6954 (Published 26 November 2013) Cite this as: BMJ 2013;347:f6954
1 292 337 名、平均フォローアップ7.23年間
心血管イベント総数 61 072患者数を対照とマッチ化
プライマリエンドポイント:非致死性心筋梗塞、非致死性卒中、心血管死発生率
このプライマリエンドポイントについて、ナトリウム含有薬剤使用にて、補正オッズ比 1.16(95%信頼区間 1.12−1.21)
セカンダリエンドポイント:高血圧・心不全発生、全原因死亡率
セカンダリエンドポイント補正オッズ比に関し
・全原因死亡率 1.28 (1.23 to 1.33)
・高血圧 7.18 (6.74 to 7.65)
・心不全 0.98 (0.93 to 1.04)
・非致死性心筋梗塞 0.94 (0.88 to 1.00)
・血管血管死 0.70 (0.31 to 1.59)
コホートエントリー日付である初日からイベントまでの期間中央値は、3.92年
ナトリウム含有製剤(発泡剤、水和剤、溶剤)の暴露は、それを含まない製剤に比べ、心血管イベント・オッズ有意に増加。
リスクを上回るベネフィットのあることが明らかな場合のみ、ナトリウム製剤は、留意しながら処方すべきである。
・非致死性卒中 1.22 (1.16 to 1.29)
マルチビタミンにて、HIV感染進行抑制:軽度だが安全性・コストを考えれば考慮もあり
ビタミン剤全般に否定的なスタンスだが、私はNHKなどゴミ・メディアの一員じゃないから、それと異なる報告も紹介する・・・というか、ビタミン不足の蓋然性が高い状況なので、先進国などの状況とは全く異なる・・・
微量栄養素欠乏がHIV感染早期に生じ、そのサプリメント投与のベネフィットの可能性があるが、その有効性は研究されていなかった。
対象は、878名のHIV感染(subtype C、CD4細胞数 350/μL超、ART未施行)
ランダム化臨床トライアル
主要アウトカム測定は、CD細胞数 2008年5月まで200/μL未満到達、その後はCD250/μLまで(ボツワナの標準的ケア開始時期到達時点)
Effect of Micronutrient Supplementation on Disease Progression in Asymptomatic, Antiretroviral-Naive, HIV-Infected Adults in Botswana
A Randomized Clinical Trial
Marianna K. Baum, et. al.
結論:ART-naive HIV感染成人で、24ヶ月間、セレニウム+マルチビタミンのサプリメント投与で、免疫現象リスクや合併症リスク軽減
微量栄養素欠乏がHIV感染早期に生じ、そのサプリメント投与のベネフィットの可能性があるが、その有効性は研究されていなかった。
対象は、878名のHIV感染(subtype C、CD4細胞数 350/μL超、ART未施行)
ランダム化臨床トライアル
主要アウトカム測定は、CD細胞数 2008年5月まで200/μL未満到達、その後はCD250/μLまで(ボツワナの標準的ケア開始時期到達時点)
Effect of Micronutrient Supplementation on Disease Progression in Asymptomatic, Antiretroviral-Naive, HIV-Infected Adults in Botswana
A Randomized Clinical Trial
Marianna K. Baum, et. al.
結論:ART-naive HIV感染成人で、24ヶ月間、セレニウム+マルチビタミンのサプリメント投与で、免疫現象リスクや合併症リスク軽減
ENGAGE AF-TIMI 48研究:1日1回エドキサバン経口投与にて、対ワーファリン比較:卒中・全身塞栓非劣性あり、出血リスク減少
Edoxaban versus Warfarin in Patients with Atrial Fibrillation
Robert P. Giugliano, et. al.
for the ENGAGE AF-TIMI 48 Investigators
N Engl J Med 2013; 369:2093-2104November 28, 2013
DOI: 10.1056/NEJMoa1310907
経口直接Xa阻害剤であるEdoxaban(エドキサバン トシル酸塩水和物;リクシアナ錠 →日本では、現時点では、「肢整形外科手術施行患者における静脈血栓塞栓症の発症抑制」のみ健保適用)
二重盲験二重ダミートライアル(1日1回エドキサバン vsワーファリン)
21,105名の中等度から高度心房細動リスク患者
フォローアップ中央値2.8年間
プライマリ有効性評価は、卒中、全身塞栓症で、非劣性検証。
安全性エンドポイントは重大出血
Robert P. Giugliano, et. al.
for the ENGAGE AF-TIMI 48 Investigators
N Engl J Med 2013; 369:2093-2104November 28, 2013
DOI: 10.1056/NEJMoa1310907
経口直接Xa阻害剤であるEdoxaban(エドキサバン トシル酸塩水和物;リクシアナ錠 →日本では、現時点では、「肢整形外科手術施行患者における静脈血栓塞栓症の発症抑制」のみ健保適用)
二重盲験二重ダミートライアル(1日1回エドキサバン vsワーファリン)
21,105名の中等度から高度心房細動リスク患者
フォローアップ中央値2.8年間
プライマリ有効性評価は、卒中、全身塞栓症で、非劣性検証。
安全性エンドポイントは重大出血
プライマリエンドポイント年次換算発症率
ワーファリン 1.50% (治療rangeの期間中央値相当, 68.4%) vs 高用量エドキサバン 1.18% (ハザード比, 0.79; 97.5% 信頼区間 [CI], 0.63 to 0.99; P<0 .001="" 0.87="" 1.07="" 1.31="" 1.61="" 97.5="" blockquote="" ci="" edoxaban="" for="" low-dose="" nbsp="" noninferiority="" p="0.005" to="" with="">Intention-to-treat analysisで、高用量エドキサバンの方が、対ワーファリン比較で良好 (hazard ratio, 0.87; 97.5% CI, 0.73 to 1.04; P=0.08) 、低用量エドキサバンでは、対ワーファリン比較で不良 (ハザード比, 1.13; 97.5% CI, 0.96 to 1.34; P=0.10)
重大出血年次発生率;ワーファリン 3.43% vs 高用量エドキサバン 2.75% (ハザード比 , 0.80; 95% CI, 0.71 to 0.91; P<0 .001="" 0.41="" 0.47="" 0.55="" 1.61="" 95="" blockquote="" ci="" nbsp="" p="" to="">0>心血管疾患年次発生率は、それぞれ、ワーファリン 3.17% versus 高用量エドキサバン 2.74% (ハザード比, 0.86; 95% CI, 0.77 to 0.97; P=0.01)、低用量エドキサバン 2.71% (ハザード比, 0.85; 95% CI, 0.76 to 0.96; P=0.008)同様に、キーとなるセカンダリエンドポイント(卒中、全身性血栓、心血管死アウトカム組み合わせ)では、それぞれ、 4.43% versus 3.85% (ハザード比, 0.87; 95% CI, 0.78 to 0.96; P=0.005),、4.23% (ハザード比, 0.95; 95% CI, 0.86 to 1.05; P=0.32)
ワーファリンに対し、エドキサバンの非劣性が、上記一次エンドポイントで示された。
そして、有意に出血リスク減少、心血管疾患減少と関連した。
0>
23andMe:NHKの過剰演出問題は?
FDA Tells Google-Backed 23andMe to Halt DNA Test Service
By Anna Edney - Nov 26, 2013 7:33 AM GMT+0900
http://www.bloomberg.com/news/2013-11-25/fda-tells-google-backed-23andme-to-halt-dna-test-service.html
FDA warns maker of genetic-testing kit
http://www.washingtonpost.com/national/health-science/fda-warns-maker-of-genetic-testing-kit/2013/11/25/7a778aa4-55ef-11e3-835d-e7173847c7cc_story.html
23andMe’s direct-to-consumer test問題
DNAテストの23andMe、自宅用テストキットの販売に米食品医薬品局から中止命令
http://jp.techcrunch.com/2013/11/26/2013112523andme-fda-block/
「NHKスペシャル”あなたは未来をどこまで知りたいですか~運命の遺伝子~”」で紹介していたもの
→視聴をすすめは決してしないが、違法ながら、今でも、ネット視聴できるサイトがある。
そして、NHKで放送されたということで、一定の信頼性担保としてネット上紹介もされている。そして、日本でも一定数の利用者があることがネットの情報から分かる。
ロコモ(身体的脆弱性国際的コンセンサス → 日本毒等の暴走概念である「ロコモ」を懸念する!そうだが、一定の団体だけに偏った放送内容が多いNHKの現状。
この米国ローカルなはずの問題が日本に及んだことに関与している。
By Anna Edney - Nov 26, 2013 7:33 AM GMT+0900
http://www.bloomberg.com/news/2013-11-25/fda-tells-google-backed-23andme-to-halt-dna-test-service.html
FDA warns maker of genetic-testing kit
http://www.washingtonpost.com/national/health-science/fda-warns-maker-of-genetic-testing-kit/2013/11/25/7a778aa4-55ef-11e3-835d-e7173847c7cc_story.html
23andMe’s direct-to-consumer test問題
DNAテストの23andMe、自宅用テストキットの販売に米食品医薬品局から中止命令
http://jp.techcrunch.com/2013/11/26/2013112523andme-fda-block/
「NHKスペシャル”あなたは未来をどこまで知りたいですか~運命の遺伝子~”」で紹介していたもの
→視聴をすすめは決してしないが、違法ながら、今でも、ネット視聴できるサイトがある。
そして、NHKで放送されたということで、一定の信頼性担保としてネット上紹介もされている。そして、日本でも一定数の利用者があることがネットの情報から分かる。
ロコモ(身体的脆弱性国際的コンセンサス → 日本毒等の暴走概念である「ロコモ」を懸念する!そうだが、一定の団体だけに偏った放送内容が多いNHKの現状。
この米国ローカルなはずの問題が日本に及んだことに関与している。
身体的脆弱性国際的コンセンサス → 日本毒等の暴走概念である「ロコモ」を懸念する!
昨今、日本では、他専門職団体・学術団体のコンセンサスがなされているとは言えないのに、「ロコモティブ・シンドローム」をまるで確立した疾患群のように宣伝し、マスメディアや製薬会社(久光・大正富山など)を巻き込む趨勢に辟易している。
この概念は筋骨格筋系脆弱性以外無視しているかなり偏った概念であり、学際的と言えない、特定団体利益誘導概念なのである。
国際的に、身体的脆弱性に関して、主要団体からのコンセンサスができた。 これでは、運動器関連疾患だけでなく、「多原因由来の医学的シンドローム」と定義されている。
これこそが、国際的に通用する概念である。 → 臨床整形外科学会の諸君と偉そうに言い放ってみせる!
Frailty Consensus: A Call to Action
JAMDA Volume 14, Issue 6 , Pages 392-397, June 2013
Journal of the American Medical Directors Association
6つの主要国際団体コンセンサスにて以下の4つのコンセンサスポイント
身体的脆弱性
この概念は筋骨格筋系脆弱性以外無視しているかなり偏った概念であり、学際的と言えない、特定団体利益誘導概念なのである。
【軽薄概念・ミスリーディング行為】ロコモ:運動療法介入エビデンス乏しい、 そもそも運動制限を生じる原因は整形外科疾患だけじゃない
http://kaigyoi.blogspot.jp/2013/09/blog-post_8592.html
さっそく ・・・ ロコモの犠牲? NHKで骨折事故 2009年 04月 07日
http://intmed.exblog.jp/8149095/
「ロコモ」・・・いい加減にしてくれないか カタカナ概念 2009年 03月 05日
http://intmed.exblog.jp/8029696/
国際的に、身体的脆弱性に関して、主要団体からのコンセンサスができた。 これでは、運動器関連疾患だけでなく、「多原因由来の医学的シンドローム」と定義されている。
これこそが、国際的に通用する概念である。 → 臨床整形外科学会の諸君と偉そうに言い放ってみせる!
Frailty Consensus: A Call to Action
JAMDA Volume 14, Issue 6 , Pages 392-397, June 2013
Journal of the American Medical Directors Association
6つの主要国際団体コンセンサスにて以下の4つのコンセンサスポイント
身体的脆弱性
1. Physical frailty is an important medical syndrome. The group defined physical frailty as “a medical syndrome with multiple causes and contributors that is characterized by diminished strength, endurance, and reduced physiologic function that increases an individual's vulnerability for developing increased dependency and/or death.”
2. Physical frailty can potentially be prevented or treated with specific modalities, such as exercise, protein-calorie supplementation, vitamin D, and reduction of polypharmacy.
3. Simple, rapid screening tests have been developed and validated, such as the simple FRAIL scale, to allow physicians to objectively recognize frail persons.
4 .For the purposes of optimally managing individuals with physical frailty, all persons older than 70 years and all individuals with significant weight loss (≥5%) due to chronic disease should be screened for frailty.
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