2013年8月1日木曜日

ネット依存を病気に仕立て上げたい・・・やつら

何度も何度も書くけど・・・DSM-5を代表として、「ネット依存症」なる病名は確定的な物ではない!


DSM-5:アメリカ精神科協会出版利益至上主義がもたらした弊害 →精神疾患診断への信頼性危機増大 2013/05/18 

「ネット依存症」って、確立した疾患概念だっけ? 2012/12/10 

ネット依存症・中毒などと診断名として認められてないものを記載するアホ官庁・・・文科省 2012/10/04 

DSM-5: どのようになるか? セックス・ネット依存などは認めず、分類不能も排除の方向など 2012/05/11

しつこんだ・・・こいつら

ネット依存の中高生は51万人 「病的な使用」、厚労省研究班
http://www.47news.jp/CN/201308/CN2013080101001471.html
 全国の中高生約10万人が回答したインターネットに関する厚生労働省研究班の実態調査で「病的な使用」と判定され、ネット依存が強く疑われる生徒が8・1%に上った。研究班は結果を基に、ネット依存の中高生が国内で約51万8千人に上ると推計した。
 厚労省で1日に記者会見し研究班代表の大井田隆・日大教授によると、中高生のネット依存に関する全国調査は初めてという。
 研究班メンバーで国立病院機構久里浜医療センター(神奈川県)の樋口進院長は「ネット依存が強いと、睡眠障害などの健康被害につながる恐れがある」と注意を呼び掛けた。
2013/08/01 16:31   【共同通信】

低血糖:2型糖尿病では、どのHbA1cレベルでも生じる

・ 2型糖尿病:重度低血糖(外部補助必要・医療処置必要)は独立心血管疾患リスクの可能性 2013/07/31




最近、低血糖に基づく副事象報告がめだつ


HbA1c and Risk of Severe Hypoglycemia in Type 2 Diabetes
The Diabetes and Aging Study
Kasia J. Lipska, et. al.
Diabetes Care 
Published online before print July 30, 2013, doi: 10.2337/dc13-0610
Diabetes Care July 30, 2013

Diabetes Study of Northern California研究(2005–2006 年、回答率 62% )大規模集約的医療システム(30-77歳、血糖降下治療対象者)

9,094登録研究回答者(平均艶麗 59.5±9.8歳、平均HbA1c 7.5±1.5%)のうち、重度低血糖報告 985(10.8%)

低血糖報告は、HbA1cレベル横断的に、9.3-13.8%

HbA1c 7-7.9%と比較した低血糖相対リスク(完全補正モデル)は 
・ HbA1c  < 6 %   1.25 (59% CI 0.99 - 1.57) 
・ HbA1c 6-6.9% 1.01 (0.87–1.18)
・ HbA1c 8-8.9% 0.99 (0.82–1.20) 
・ HbA1c 9%以上 1.16 (0.97–1.38)

年齢、糖尿病期間、糖尿病薬物カテゴリーはHbA1cと低血糖相関に有意な影響を与えない。

IMPROVE研究:腹腔内手術時人工呼吸:肺防御換気(低TV換気)は合併症減少、入院期間短縮

手術時麻酔下人工呼吸においても、肺擁護的換気法を採用すると、その後の呼吸器・呼吸器外合併症圧倒的違いがあり、入院期間さえ短縮する



A Trial of Intraoperative Low-Tidal-Volume Ventilation in Abdominal Surgery
Emmanuel Futier, et. al. for the IMPROVE Study Group
N Engl J Med 2013; 369:428-437August 1, 2013DOI: 10.1056/NEJMoa1301082

低一回換気量・PEEP療法という肺擁護的人工呼吸が主に重症患者に用いられている。しかし、麻酔上のこの役割は不明であった。 
多施設二重盲験平行群トライアルで、400名の成人、主要腹部手術後肺合併症リスク中等度から高リスク患者対象 
プライマリアウトカムは、主要肺内・肺外合併症(手術後7日内)
2つの介入群ベースライン特性は同等。
ITT分析で、プライマリアウトカム
・肺擁護換気群 21/200(10.5%)
・非肺擁護的換気群 55/200(27.5%)
(相対リスク 0.40;95%信頼区間[CI], 0.24-0.68; p = 0.001)

7日経過後は介入群 10/200(5.0%) vs 対照群 34(17.0%)
(相対リスク 0.29、95% CI 0.14-0.61; p=0.001)

入院滞在日数は肺防御的換気が短い(差平均, -2.45日間, 95% CI, -4.17〜 -0.72; p = 0.006)




MERS-CoV 医療機関内感染深刻


2012年9月、WHOはMERS(Middle East respiratory syndrome coronavirus)肺炎の第1例めを報告されたが、これはMERS-CoVによる院内感染例の報告

MERS-CoVヒト・ヒト感染は医療機関で生じ、合併症など申告。サーベイランスと汗腺コントロール指標が世界的公衆衛生上の対応としてクリティカル。

Hospital Outbreak of Middle East Respiratory Syndrome Coronavirus
Abdullah Assiri, et. al. for the KSA MERS-CoV Investigation Team
N Engl J Med 2013; 369:407-416August 1, 2013DOI: 10.1056/NEJMoa1306742


2013年4月1日から5月23日にかけ、サウジアラビアの東部地域において、MERS-CoA感染23例報告。
症状は、発熱 20名(87%)、咳嗽 20名(87%)、息切れ 11名(48%)、胃腸症状 8名(35%)
20名(87%)胸部レントゲン異常
6月12日にて、死亡 15名(65%)、 回復 6名(26%)、 入院継続 2名(9%)

潜伏期間平均 5.2日間(95%信頼区間 [CI], 1.9-14.7日間)
連続間隔 7.6日間(95%CI,2.5-23.1日間)

3つの異なる医療機関内で、23例中21例が、透析ユニット、ICU、入院ユニットでのヒト・ヒト伝播により感染。 
4個別例連続データ単独monophyletic clade(単系統分岐)判明。
同定された217の居宅接触・200名超の医療従事者接触中、MERS-CoV感染発症は5家族(3例検査確認)、2名の医療従事者(共に検査確認)





重症ANCA関連血管炎:リツキシマブ単独治療は従来免疫抑制剤に対し非劣性


臓器障害を有する重症ANCA関連血管炎に対し、リツキシマブ単独経過と、シクロフォスファミド→アザチオプリンという通常治療

"Efficacy of remission-induction regimens for ANCA-associated vasculitis"
Specks U, et al
N Engl J Med 2013; 369: 417-427.


多施設ランダム化二重盲験二重ダミー非劣性トライアル
介入:リツキシマブ 375mg/体表面積m2 週1回4週毎→プラシーボ
対照:シクロフォスファミド 3-6ヶ月投与後アザチオプリン12-15ヶ月
プライマリアウトカムは、6ヶ月後に完全寛解、そして18ヶ月間の寛解維持
登録 197名
6ヶ月時点完全寛解は、リツキシマブ群 64%、 CPA/AZT群 53%
12ヶ月、18ヶ月時点での完全寛解維持率は
リツキシマブ群で 48%、39%、対照群は38%、33%

リツキシマブは事前特異的クライテリアに合致した非劣性に一致( P < 0.001、非劣性限界 20%)

完全寛解期間、再発の回数、重症度を含む全ての有効性測定項目で有意差認めず。

ベースラインでの疾患再発を有する101名のうち、リツキシマブは通常の免疫抑制剤に比べ優越性、6ヶ月時点、12ヶ月時点で有り( p = 0.01、 p = 0.009)
ただし、18ヶ月時点で有意差認めず(p=0.06)
リツキシマブ群の多くの患者は再構築B細胞性。グループ間の副事象有意差認めず。

高齢者において、貧血は認知症リスク要素

高齢者において、貧血は認知症リスク要素


Anemia and risk of dementia in older adults
Findings from the Health ABC study
Chang Hyung Hong, et. al.
Neurology 10.1212/WNL.0b013e31829e701d



Health, Aging, and Body Composition study、ベースラインでの認知症なし、平均年齢76.1歳、黒人比率 38.9%、女性比率51.8%の2,552名

定義としてWHOクライテリア(ヘモグロビン濃度 男性:<13 dl="" g="" p="">
認知症診断は、認知症治療薬使用、病院記録、3MSスコアのSD 1.5平均変化以上

個別時間Cox比例ハザード回帰モデルを、貧血に伴う認知症発症ハザード研究に用いた


ベースライン時の貧血は、2,552名中、高齢者 392(15.4%)で認めた

フォローアップ11年において、認知症発症 455(17.8%)

非補正モデルにて、ベースライン貧血無い場合に比べ、貧血例の認知症リスク増加  (23% vs 17%, hazard ratio = 1.64; 95% 信頼区間 1.30, 2.07)


住民統計項目、APOE ε4、ベースライン3MSスコア、合併症、腎機能補正後も相関性有意差持続

他の貧血測定項目、MCV、細胞分布ばらつき、エリスロポイエチン、CRP補正を加えても結果は変わらず、性別、人種と貧血発症リスクへの相互作用認めず


結論としては、高齢者において、貧血は認知症発症リスク増加と相関。
認知症リスク要素としての貧血については、さらなる研究、認知上の健康介入目標として注意すべき項目ということになる

noteへ実験的移行

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