治療成功群 vs 治療失敗群を主軸に比較した方がまだまし
非結核性抗酸菌(NTM)は世界的にその症例数増加。COPD、気管支拡張・結核感染後遺症などとならんで肺構造破壊疾患。通常緩徐進行であるが、rapidな症例もある。
長期多剤治療にかかわらず、除菌困難で、再発も多いのがNTMの特徴。
レントゲン所見、症状とともに機能的な影響も考慮すべき。
治療失敗群などは、FVC年次減少速度はIPFに相当するほどのインパクトを有することの認識を広めるべきであろう
Lung Function Decline According to Clinical Course in Nontuberculous Mycobacterial Lung Disease
Hye Yun Park, et. al.
Chest. 2016. doi:10.1016/j.chest.2016.06.005
http://journal.publications.chestnet.org/article.aspx?articleID=2529124
前向きNTM registry cohort(1999年1月〜2011年11月)
無治療、治療成功、治療失敗群群別検討も
治療失敗群(n=68)では、観察群(n=118)、治療成功群(n=172)比較で、FEV1、FVC低下急速;
FEV1 :–52.2, –30.8, –28.2 mL/yr p=0.023
FVC :–50.4, –28.8, –26.0 mL/yr p=0.002
共役要素補正後、治療失敗群では、観察群(補正P = 0.026 for FEV1、 0.022 for FVC decline) 、治療成功群 (0.004 for FEV1 decline、0.002 for FVC decline)よりFEV1、FVC減少高度
治療成功群FEV1、FVC減少は観察群と同様