2014年1月10日金曜日

Fluid phase biopsy:循環血中血管内皮細胞同定で心筋梗塞診断

HD-CEC (High-Definition Circulating Endothelial Cell) assay

心筋梗塞を含む病的状況で循環中血管内皮細胞(CECs)が増加する。これをfluid phase
biopsy technologyプラットフォームにて、例えば、がん細胞を検がなされている。

心筋梗塞患者で、DAPI、 CD146  von Willebrand Factor の陽性シグナルと、CD45陰性シグナルを示す細胞を、CECs陽性と定義し検出する。



Study subjects
BCT
# of blood draws
Mean CEC ml−1
Median CEC ml−1
Quartiles lower
CEC ml−1 upper
Myocardial infraction
EDTA
51
50.3
20.5
6.3
53.1
Myocardial infraction
Streck
28
23.0
4.4
1.5
24.6
Myocardial infraction
ALL
79
40.6
13.7
2.9
39.4
Healthy control
EDTA
20
0.2
0.0
0
0
Healthy control
Streck
14
0.4
0.2
0
0.5
Healthy control
ALL
34
0.3
0.0
0
0.5
Vascular surgery
EDTA
6
0.00
0.0
0
0

Fluid phase biopsy for detection and characterization of circulating endothelial cells in myocardial infarction
Kelly Bethel et al
2014 Phys. Biol. 11 016002
doi:10.1088/1478-3975/11/1/016002



Figure 1. Typical circulating endothelial cell detected with the HD-CEC assay. The panels show (a) a DAPI positive, large nucleus surrounded by numerous smaller nuclei of WBCs, (b) CD45 positivity on white blood cells only, (c) a CD146 positive cytoplasm, and (d) vWF positive cytoplasm with a staining pattern that is distinct from the CD146. Notice that surrounding platelets are also positive for vWF. Panel (e) is the composite image of DAPI, CD45 and CD146 and panel (f) is the composite image of DAPI, CD45 and vWF.

システマティック・レビュー&メタアナリシス:骨粗鬆症予防のためのビタミンD投与 エビデンス乏しすぎる

骨粗鬆症予防のため、ビタミンD服用をなどと言うことなかれ!

少なくとも、地域居住住民にあまねく、ビタミンDサプリメントを勧める根拠などない
それどころか、有害な要素もある

特に、日本は、ビタミンD血中濃度評価せず、投与している臨床家も散見される
ビタミンD中毒の存在が忘れ去れ、軽視されている恐ろしさが・・・


Effects of vitamin D supplements on bone mineral density: a systematic review and meta-analysis
The Lancet, Volume 383, Issue 9912, Pages 146 - 155, 11 January 2014
http://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736%2813%2961647-5/abstract

研究戦略により393引用、23研究(研究期間平均 23.5ヶ月 、平均年齢 59歳)でのみ登録クライテリア合致、19研究は白人が主。


8研究で、ベースライン平均25−OH D濃度は50 nmol/L未満 (n=1791) 


10研究   (n=2294)で、ビタミンD 800 IU/日未満


骨塩密度測定は1−5部位 (lumbar spine, femoral neck, total hip, trochanter, total body, or forearm) 、統計学的有意な検討は70

知見として、6つの有意なベネフィット、2つの有害性、残りは非有意

1ヶ所以上のベネフィット認めたのは研究のみ


メタアナリシスの結果、大腿頚部にて小規模のベネフィットある(加重平均差 0·8%, 95% CI 0·2—1·4)もトライアル間hterogeneityあり (I2=67%, p<0·00027)

股関節など、他部位での効果は報告されず
大腿頚部・股関節においてバイアス傾向認める

ProSavin(レンチウィルス・ベクターによる酵素導入) 第1/2相トライアル

ProSavin®
http://www.oxfordbiomedica.co.uk/prosavin-r/


LentiVector® technology により、ドパミン合成に必要な3種酵素を導入
線条体領域に局所的投与し、脳のドパミン工場を復活させる

オープンラベル・長期安全性検討トライアル

15名ち治療を受け、耐用性良好で、運動能力改善全員

Long-term safety and tolerability of ProSavin, a lentiviral vector-based gene therapy for Parkinson's disease: a dose escalation, open-label, phase 1/2 trial
The Lancet, Early Online Publication, 10 January 2014
doi:10.1016/S0140-6736(13)61939
http://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736%2813%2961939-X/fulltext



レンチウィルス・ベクターとうことで、挿入変異がん化がないため、安全性がそれまでのウィルスベクターより高い(http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10601000-Daijinkanboukouseikagakuka-Kouseikagakuka/0000020310.pdf)。



ProSavin(登録商標)は、非ドパミン細胞への、芳香族L−アミノ酸デカルボキシラーゼ、チロシンヒドロキシラーゼ、およびGTPシクロヒドロラーゼIの遺伝子の形質導入によって、線条体内ドパミン産生を媒介する(非特許文献1)。
レンチウイルスベクター送達の従来の方法は、広い領域にわたる標的細胞の十分な形質導入を保証するために、非連続的な遅い流速における、複数回の少量投入によって、脳内の特異的な領域にベクターを導入した(非特許文献1)。例えば、ProSavin(登録商標)を、段階的な送達方法を用いて複数の(半球あたり5つまで)経路を用いて投与し、それは、各経路にそったベクターの複数回の投入を含む(非特許文献2)。
そのようなアプローチは、カニューレ経路の位置を決定するための複雑な手術前の計画、および時間のかかる手術を必要とし、ベクターを導入するために複数のカニューレ経路を使用することに関連する出血および他の手術合併症のリスクが増大する。
従って、そのようなレンチウイルスベクターの改善された送達方法に対するニーズが存在する。
http://astamuse.com/ja/published/JP/No/2013530152 

人種差認知症発症率の差:社会経済的状況により左右される

高齢者居住・住民中、黒人と白人で認知症比率の違いがある。これは社会経済的状況、すなわち、収入・経済的安定、教育、リテラシーや健康関連要素と関わるのか?

平均年齢73.6歳、黒人比率 41.5%、女性比率50.2%のHealth, Aging, and Body Composition studyの検討

フォローアップ12年間で、449(18.3%)の認知症発生率

黒人認知症発症は白人より多い (211 (20.7%) v 238 (16.6%), P < 0.001; 非補正ハザード比 1.44, 95% 信頼区間 1.20 〜 1.74)

住民統計指標、アポリポ蛋白E ε4、合併症、ライフスタイル因子補正後若干ハザード比影響減少 (1.37, 1.12 〜1.67)

しかし、社会経済的状況補正を加えると、統計学的有意差消失 (1.09, 0.87 to 1.37)


Effect of socioeconomic disparities on incidence of dementia among biracial older adults: prospective study
BMJ 2013; 347 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.f7051 (Published 19 December 2013)
Cite this as: BMJ 2013;347:f7051

システマティック・レビュー&メタアナリシス:食物繊維と心血管疾患リスク 不溶性繊維量依存的にリスク軽減

 食物繊維摂取量多いほど、心血管疾患・冠動脈性心疾患のリスク減少する、システマティック・レビュー&メタアナリシス

 1日7グラム摂取毎、心血管・冠動脈疾患リスク軽減し、食物繊維を推奨する各種ガイドラインと一致した所見

 食物中の繊維7g多く摂ることは、全粒穀類に豆類、フルーツ・野菜を通して行うのが通常。


 可溶性繊維は小腸から吸収され、食後血糖や脂質への影響を及ぼす。可溶性繊維や強力デンプンなどは大腸でのバクテリア増殖にも関わる。これが長鎖脂肪酸やコレステロール循環に影響を与えることも考えられる。一方、食物繊維の心血管疾患・冠動脈性心疾患リスクへの予防的効果、食後血糖や資質低下への好影響、胃内排出時間への影響、空腹感への影響を介して体重維持への影響などが考慮されている。

 不溶性繊維摂取量依存的に心血管疾患・冠動脈疾患リスク減少と関連した。


Dietary fibre intake and risk of cardiovascular disease: systematic review and meta-analysis BMJ 2013; 347 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.f6879 (Published 19 December 2013) Cite this as: BMJ 2013;347:f6879


22のコホート研究発表を登録クライテリア合致とした

食物繊維 総量、種類、食物繊維 物質食事供給源と、プライマリイベントとしての心血管疾患・冠動脈性心疾患イベントを検討

食物繊維 総量と、心血管疾患(リスク比 0.91 per 7 g/day (95% 信頼区間 0.88 〜 0.94)) 、冠動脈性心疾患(0.91 (0.87 〜 0.94))は逆相関。

図1 食物繊維総数1日あたり7g増加毎CHDリスク

図2  食物繊維量増加毎のCHDリスク

心血管疾患・冠動脈性心疾患について、プール化研究間に、一定のheterogeneity認める  (I2=45% (0% to 74%)、 I2=33% (0% to 66%))

不溶性食物繊維 と、シリアル・野菜からの食物繊維 が冠動脈性心疾患及び心血管疾患リスクと逆相関を示す。

果物の摂取は、心血管疾患リスクと逆相関。

図5 CHD/CVDリスク

noteへ実験的移行

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