住民ベースの観察研究なので、レベルの高いエビデンスというわけでもない 潜在的寄与要素があるのかもしれない
よりfrailなひとにクラリスロマイシン(CAM)投与好まれるかもしれない、実際、COPD、糖尿病、肝疾患、CHD、心不全でその比率が高いという潜在的要素
QT延長、TdTなどへの影響では説明不能で、関連するとした何らかのメカニズムが考察されなければならない
よりfrailなひとにクラリスロマイシン(CAM)投与好まれるかもしれない、実際、COPD、糖尿病、肝疾患、CHD、心不全でその比率が高いという潜在的要素
QT延長、TdTなどへの影響では説明不能で、関連するとした何らかのメカニズムが考察されなければならない
Cardiovascular outcomes associated with use of clarithromycin: population based study
Angel Y S Wong, et. al.BMJ 2016; 352 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.h6926 (Published 14 January 2016)
住民ベース研究、香港、2005-2009年、経口クラリスロマイシン、アモキシシリン投与された18歳以上の成人の心血管アウトカム比較
5年内年齢、性、服用時カレンダー年齢に基づき、クラリスロマイシン使用者を1つもしくは2つのアモキシシリン使用者とマッチ化
コホート解析にはクラリスロマイシン (n=108 988) or アモキシシリン (n=217 793)使用者を含む
自家対照症例と症例交差解析にはクラリスロマイシンを含むHピロリ除菌治療を含む
プライマリ・アウトカムは心筋梗塞
セカンダリ・アウトカムは全原因、心臓、非心臓死亡率、不整脈、卒中
抗生剤開始後14日間のPropensityスコア補正心筋梗塞発生率比 3.66 (95% 信頼区間 2.82 to 4.76)
clarithromycin use (132 events, rate 44.4 per 1000 person years)
amoxicillin use (149 events, 19.2 per 1000 person years)
長期リスク増加は見られない
同様に、セカンダリアウトカムは現行クラリスロマイシン使用(vs. アモキシシリン)にて卒中以外発生率比有意増加見られる
自家対照症例解析にて、クラリスロマイシンを含むHピロリ除菌治療と心血管イベントの相関認める
治療終了後リスクはベースラインに戻る
症例交差解析にて、Hピロリ除菌治療・クラリスロマイシン現行使用下心血管イベントリスク増加認めた
補正絶対差は、心筋梗塞超過イベント1.90/1千名(95%信頼区間 1.30〜2.68)
Fig 3 Incidence rate ratio functions of myocardial infarction estimated by non-parametric self controlled case series method and 95% confidence bands