2014年7月1日火曜日

ACP:内診検査検診を推奨せず

子宮頚癌・卵巣癌検診のための、内診(pelvic examination)は、平均リスク ・ 無症状・非妊娠女性においては ベネフィットは限定的である。 そして、検診支持するデータは存在しない。



以下、ACP推奨事項
  • 現行エビデンスでは、内診に関して、有益性より有害性の方が上回る。 
  • 間接的エビデンスとして、ルーチン内診検査は、卵巣癌の合併症・死亡率炎症を減少させない。
  • より感度の高い、CA-125のような検査に経膣超音波検査を加えることd、卵巣癌の合併症・死亡率減少させる。
  • 子宮頚癌や卵巣癌以外の、無症状PID、良性疾患、婦人科がんを含む他の婦人科的疾患のルーチン内診のベネフィット評価した研究は存在しない。
  • 質の低いエビデンスとして、内診検診は、有害性、恐怖、不安、恥辱、疼痛、不快であり、医療そのものを避ける原因ともなる。
  • 偽陽性により、不必要なラパロスコピーやラパロトミーをもたらすこともある



"Screening pelvic examination in adult women: A clinical practice guideline from the American College of Physicians"
Qaseem A, et al 
Ann Intern Med 2014; 161: 67-72. 


"Screening pelvic examinations in asymptomatic, average-risk adult women: An evidence report for a clinical practice guideline from the American College of Physicians"
Bloomfield HE, et al
Ann Intern Med 2014; 161: 46-53. 


"Screening pelvic examinations: Right, wrong, or rite?"

Sawaya GF, Jacoby V Ann Intern Med 2014; 161: 78-79.



学校や企業や役所から回ってくる文書に、内診と書かれビックリすることがある。男性用の診断書要求なら、まぁ、「内科診察=内診」と略した馬鹿とわかるが、女性では、診断書要求側に、問合をせざる得なくなる。 特に、医療系専門学校の文書はとんでもないのがあり、座高やら、胸囲やなんでそんなのが必要になるのだろうか、首をかしげたくなるのが、まだ存在する。


危険性を具有する高齢者ベンゾジアゼピン処方減少のための直接患者教育システムの有効性!

 The American Board of Internal Medicine Foundation Choosing Wisely Campaign  による、65歳以上に対するベンゾジアゼピン使用非推奨も重要。

それにしても、ハルシオン、デパス離脱の困難さよ、

 



 



医師たちが作る薬物依存 ・・・ 依存症原因の2位に





Direct to patient教育を不適切処方減少ための共同ケア介在のため行い、その効果を評価。


高齢者への有害性リスク増加する薬品の過剰使用に関して、Direct to patient教育効果は確実にあるようだ。


だが、それとて、処方中止できたのは、半年で、わずか2割 。


Reduction of Inappropriate Benzodiazepine Prescriptions Among Older Adults Through Direct Patient Education
The EMPOWER Cluster Randomized Trial
Cara Tannenbaum,et.al.
JAMA Intern Med. 2014;174(6):890-898. doi:10.1001/jamainternmed.2014.949.


・介入:ベンゾジアゼピン(BZ)リスク記載することの患者介入
・対照:通常ケア


主要アウトカム: ランダム化後6ヶ月のBZ治療中断


65歳から95歳(30の地域薬局からの登録)303名のBZ長期使用、261(86%)研究甘遂


介入群では医師・薬剤師によるBZ剤中止について会話62%導入。
6ヶ月時点で、介入群で、BZ使用27%中止、対照群は5%(リスク差 23%、 95% CI,  14%-32%)、NNT 4、クラスター内相関 0.008


投与量減少は11%(95% CI, 6% - 16%)


多変量サブ解析、年齢80歳超、整、使用期間、適用、用量、中断既往、polypharmacy(10薬剤以上/日)使用では、 BZ治療中断のための、有意な介入効果認めず











Chooosing Stupidly


日本の医療の批判する材料としては、なにかと便利な、【Choosing Wisely】

これも、一般論としてはたしてと思うものも多く存在する気がするが、日本の現行医療・予防医学などの是非を問うたたき台としての価値は大きいと思う。






http://www.choosingwisely.org/doctor-patient-lists/





無駄な検査・処置・治療にかするものだけかと思いきや

AAAI関連では、" Don’t diagnose or manage asthma without spirometry."

・・・これを強調して欲しい。

小生のいる地域では、スパイロメトリせずに喘息、中には、CT所見だけでCOPDと診断し、治療しているアホがいっぱい。
しかも、さらにあたまにくるのは、当方がまともに、初診例でスパイロメトリーにて、気道閉塞可逆性チェックしてるのに過剰診療と判断してくるアホの審査医がいること。

まぁ 狂ってるは ・・・ K県と、とある地域の医療は・・・

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