以下、ACP推奨事項
- 現行エビデンスでは、内診に関して、有益性より有害性の方が上回る。
- 間接的エビデンスとして、ルーチン内診検査は、卵巣癌の合併症・死亡率炎症を減少させない。
- より感度の高い、CA-125のような検査に経膣超音波検査を加えることd、卵巣癌の合併症・死亡率減少させる。
- 子宮頚癌や卵巣癌以外の、無症状PID、良性疾患、婦人科がんを含む他の婦人科的疾患のルーチン内診のベネフィット評価した研究は存在しない。
- 質の低いエビデンスとして、内診検診は、有害性、恐怖、不安、恥辱、疼痛、不快であり、医療そのものを避ける原因ともなる。
- 偽陽性により、不必要なラパロスコピーやラパロトミーをもたらすこともある
"Screening pelvic examination in adult women: A clinical practice guideline from the American College of Physicians"
Qaseem A, et al
Ann Intern Med 2014; 161: 67-72.
"Screening pelvic examinations in asymptomatic, average-risk adult women: An evidence report for a clinical practice guideline from the American College of Physicians"
Bloomfield HE, et al
Ann Intern Med 2014; 161: 46-53.
"Screening pelvic examinations: Right, wrong, or rite?"
Sawaya GF, Jacoby V Ann Intern Med 2014; 161: 78-79.
学校や企業や役所から回ってくる文書に、内診と書かれビックリすることがある。男性用の診断書要求なら、まぁ、「内科診察=内診」と略した馬鹿とわかるが、女性では、診断書要求側に、問合をせざる得なくなる。 特に、医療系専門学校の文書はとんでもないのがあり、座高やら、胸囲やなんでそんなのが必要になるのだろうか、首をかしげたくなるのが、まだ存在する。