2018年8月22日水曜日

若年成人:修正可能心血管リスク要素と脳血管構造と機能、白質病変の関連性

脳MRIの進化により、自動segmentation、血管形態分析、白質高密度病変、脳血流など測定可能となった

若年成人期から脳の老いは始まっていて、修正可能リスク要素が関与する
若いうちから、健康な日常生活が重要・・・ 


予備研究だが、脳血管疾患無しの対象者において、修正可能心血管疾患リスク推奨域が多いほど、脳血管密度高く、血管径広く、脳血流早く、白質hyperintensity lesion少ない




高齢となっての卒中や脳萎縮は若年青年期からの心血管疾患リスク・レベルに関連するわけだが、若年青年期時代の脳血管変化についての検討

18−40歳125名の横断観察研究、明確な心血管疾患無しを対象

Association of Cardiovascular Risk Factors With MRI Indices of Cerebrovascular Structure and Function and White Matter Hyperintensities in Young Adults
JAMA. 2018;320(7):665-673. doi:10.1001/jama.2018.11498



推奨レベルの修正可能心血管リスク要素数:BMI <25 100="" 130="" 200="" 6="" 8="" 90="" and="" dl="" mg="" mmhg="" or="" p="" wk="">いずれかのリスク要素推奨レベルでなら値1と割り付け、0−8にカテゴリー化
数が多いほどより健康カテゴリーとなる

被検者 125名 平均(SD)年齢 25(5)歳、女性 49%、修正可能リスク要素 平均(SD)スコア 6.0(1.4)、全例で心血管疾患評価とMRIプロトコール施行

多変量モデルにおいて、心血管リスク要素は、脳血管の形態と白質高密度(hyperintensity)カウントと相関

健康修正可能リスク要素付加される毎、血管密度 0.3  (95% CI, 0.1-0.5; P = 0.003)血管/cm3増加、vessel valiber:血管径 8(95% CI, 3-13; P =0 .01)μm毎増加、白質hyperintensity lesion 1.6 lesion (95% CI, −3.0 to −0.5; P =0 .006)少なくなる

データ活用可能52名被検者のうち、脳血流は血管密度により変化し、修正可能リスク要素健康カテゴリー毎 2.5mL/100 g/min増加  (95% CI, 0.16-4.89; P = .03)




私らくらい年とってからの健康生活ではどのていど修正可能なのだろう?


COPD急性増悪の回数・重症度は自然歴予測要素

COPD患者の大部分は10年間フォローアップでも急性増悪発生せず
1年間の急性増悪発生回数は長期急性増悪発生率の予測因子となる
急性増悪の回数・重症度増加するほど死亡リスク増加する

このような現象の理解が、急性増悪予防の重要性を示唆する

Natural History of Chronic Obstructive Pulmonary Disease Exacerbations in a General Practice–based Population with Chronic Obstructive Pulmonary Disease
AJRCCM Vol. 198 No.4 Aug 15, 2018
https://doi.org/10.1164/rccm.201710-2029OC       PubMed: 29474094
https://www.atsjournals.org/doi/abs/10.1164/rccm.201710-2029OC




結論が陳腐だなぁ

どんなに啓発してもCOPD病名すら普及しないのだから、
急性増悪発生時にCOPDを確保する

気道感染時に、"呼吸困難、低酸素血症(SpO2低下)、喫煙既往・・・”というキーワードがあればスパイロメトリ絶対行うような制度設計をすべきだと思う


noteへ実験的移行

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