2013年8月8日木曜日

通勤:歩行・サイクリング・公共輸送手段利用で、糖尿病尤度増加

こういう報告みると、糖尿病=車による病気 ・・・ だなぁと

プライベート移動は、「車・モーターバイク、タクシー、乗馬(牛)」って書かれてるけど、実質、車利用

Active Travel to Work and Cardiovascular Risk Factors in the United Kingdom
Am J Prev Med 2013;45(3):282–288
http://www.ajpmonline.org/webfiles/images/journals/amepre/AMEPRE_3837-stamped-080613.pdf


ウォーキング、サイクリング、公共輸送といった、アクティブな移動手段が、身体活動性レベル増加戦略集約として考えられる。
英国内の調査データで、検討者の69%が、通勤に、プライベート移動を用い、公共輸送 16%、 歩行 12%、サイクリング 3%

アクティブな移動手段利用はロンドン内の被調査者に多い。

黒人被調査者は、白人に比べ、ウォーキング(補正オッズ比 [AOR] 1.41, 95% 信頼区間 [CI] 1.08 - 1.84)、公共輸送が多い (AOR 2.34; 95% CI, 1.88 - 2.90)

通勤にて、公共輸送手段利用、ウォーキング、サイクリング使用は、過体重尤度低下と関連 (ウォーキング AOR 0.80; 95% CI, 0.54-0.88)

ウォーキングあるいはサイクリングは、糖尿病保有の尤度低下と関連し、ウォーキングはプライベート移動に比べ、高血圧症尤度低下と相関 (AOR 0.83, 95% CI, 0.71 - 0.97)




乗馬で通勤ってのはおもしろいと思うけど・・・

糖尿病者・非糖尿病者ともに、血糖高いほど認知症リスク高い

糖尿病では、U字型
非糖尿病では、血糖低いほど良い

・・・・
糖尿病の有無で、血糖レベルに対する認知症発症リスクの挙動が変わるという事象



Glucose Levels and Risk of Dementia
Paul K. Crane, et. al.
N Engl J Med 2013; 369:540-548August 8, 2013DOI: 10.1056/NEJMoa1215740

2067名の被験者、臨床上血糖測定 35,265、糖化ヘモグロビン値測定 10,208と、認知症リスクの相関調査

フォローアップ中央値 6.8年間で、認知症発症は524名(糖尿病 74、糖尿病無し 450)


糖尿病無し被験者のうち、直前5年以内血糖平均高値( 115 mg/dL vs 100 mg/dL) は、認知症リスク増加と関連 (P=0.01);認知症補正ハザード比は 1.18 (95% 信頼区間 [CI], 1.04-1.33)


糖尿病被験者のうち、平均血糖高値( 190 mg/dL vs 160 mg/dL) は、認知症リスク増加と関連 ( p = 0.002);補正オッズ比 1.40 (95% CI, 1.12 - 1.76)









高齢者うつに於ける、報酬系脳内回路・衝動性・自殺企図の関連性

外的報酬と報酬期待、そして、内的衝動性など、自殺との関わりの全体像が明らかになりつつある昨今・・・


傍皮質下報酬シグナルの変化と、衝動性 and/or 注意欠如が、不意の自殺行動を促進するという報告
このパターンは、ギャンブルやコカイン使用でもみられ、傍皮質や中脳辺縁系入六が基本的に欠如することが反映されていると思われる


うつにおける不遇状況への過剰な反応は、一部にはこの皮質線条体視床回路の食欲学習の障害も関連し原因と関連しているのかもしれない。

Reward Signals, Attempted Suicide, and Impulsivity in Late-Life Depression
Alexandre Y. Dombrovski, et. al.
JAMA Psychiatry. 2013;():-. doi:10.1001/jamapsychiatry.2013.75.
自殺は、将来の報酬に見合わないコストという点で、耐えられない不遇から逃避という味方もできる。こういった結果を将来の見込みと誤る推定の存在が自殺行為を推定できるだろうか?自殺未遂者の多くが、ギャンブルや蓋然的学習タスクにおける期待報酬の誤推測が行われているという行動学研究がある。

この研究は、自殺リスクのある場合不利な選択をし、さらに、これらの異常が衝動性と関連する神経回路の問題と関連することを明らかにした
大学病院と外来クリニックで、66歳以上33名の被験者、自殺未遂ありの15名のうつ患者を含む、18名は自殺未遂無しで、これを「うつ対照」とする、そして、精神的な健康者20名を「非うつ対照」とした


予測下及び非予測下報酬の反応をトラッキングする皮質血液酸素濃度依存反応コンポーネントを測定

うつ高齢被験者では、報酬誘導行為のコントロールに2つの明らかな混乱がみられた。

まず、衝動性と自殺遂行(特に計画自殺性の少ない場合)は、予測される傍辺縁皮質報酬シグナルを減弱し、そして、偶発的変化への行動的強度に関わる。

2番目に、うつは、非予期報酬をencodeする皮質線条体視床の混乱と関連し、処罰的状況への行動的過剰性を予期したものである。

これらの結果は、自殺企図、うつ重症度、同時薬物使用状況、不安疾患、抗うつ薬、抗コリン作動薬、electroconvulsive therapy暴露歴、血管疾患、認知症からの影響が強い




noteへ実験的移行

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